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TOKYO GALACTICA PHANTOM Vol.3を終えて。

2023/11/19
TOKYO GALACTICA PHANTOM Vol.3を無事終えることができた。

来てくれたお客さん、ゲストのソノシートさんとバベコンブさんありがとうございました。


定期的に行っているライブも今回で3回目となった。
大体2ヶ月くらいの周期で行い、その時期に出来たネタをやるというライブ。そこにゲストを2組呼びネタと一緒にトークもしてもらう。

1回目は5本、2回目は6本、そして今回7本とライブの回数を重ねるごとに披露するネタも多くなった。
自分としては3、4本で良いと思ってるしそのつもりだった。
しかしなんだか1回目で5本やったせいかどうしてもそれを超えたくなり2回目では6本+オマケで一本とやり、
今回3回目ではそれをまた超えた。


変わったのはネタの数だけではなく、今まで漫才のみだったものがコントも行うようになったということ。
今回は漫才を4本にコントを3本行った。

今まで漫才ばかりやっていたのは単に楽しかったからである。
最初の方は事務所ライブでコントを行っていたが結果は振るわず、漫才をやったら上位に入ることが出来味を占め漫才をやるようになった。

しかしそれでもまた結果は振るわなくなり、
事務所ライブはピンと漫才師が多い、だからコントをやってみようとやったら上位に入れた。
それならもう少しコントやっちゃう?との流れ。

こうして書くととても安易。全く自身の思想や拘りなど皆無で腹立たしい。


僕は今回のライブを機にこのライブはもう終わりにしようと思った。
否、完全に辞めるというわけではなく、一度他のアプローチを考えようと思った。


僕は今までずっとネタの数が質に変わるとそう信じてきた。
しかし特に成果も結果も出ず、それでも愚直に作ってきた。

数が質に変わるという考えは変わってはいない。
ただ最近事務所ライブのためにコントを書き、それをライブにかけ、反応を見てまた加筆・修正を行い、更にライブにかける。そしてまた修正云々…

そうして目に見えて少しずつ良くなっていくネタが楽しくて嬉しくてたまらないのだ。

ネタを量産することに重きを置くと直しをすることに比重が行かず、
良くなる前に諦めてボツにしたり中途半端に直しライブにかけ、結果も振るわずお蔵入りというのが続いていた気がした。

しかし一本のネタを大切に育てるという楽しさが芸歴13年目にして芽生えた。遅いと思う。しかし気付けて嬉しい。
それもあってか今はコントを作るのが楽しい。そう思えるのが嬉しい。

だからこれまでのようなライブを行うとなると不器用な僕はネタを作ることも直すことも手に付かずになってしまう。
昔からこんなに脳のタスクが少なかったっけ。
いやんなっちゃうな。


以下、思い出と記録のために書いていく。


1 上司

今回の一発目は漫才。
このライブがあるからと一気に3本書き上げたうちの一つ。
ライブの一発目のネタというのは流れを作るためのとても大切なものだと思っていて、アルバムで言うところの1曲目。小説で言う1行目と言うか。
だから何をやるかとても悩んだ。
コントは最後のブロックにやることだけは決めていた。

せーや君との相談でまあ今回のネタの中では比較的分かりやすいネタではないかとこのネタにした。
結果良かったと思う。

アンケートに「特に良かったネタ」との項目を設けたのだがこのネタが多かったのは意外だった。



2、オネェバー

オネェバーに行ったことないから行きたいと言い出し、自身の偏見でダメ出しをすると言うネタ。

テレビでよく見るオネェをイメージに偏見でモノを言うがヘイトは決して無い。そうならないように努めたが受け取り方は人それぞれ。そう思わなければ良いなとの期待。

正直オネェバーよりオカマバーの方が言葉が強くて好きだけどコンプラと多様性の時代。これもきっと使っちゃいけない言葉なのだろうと自制。

なんかせーや君は自分のオネェ役が気に入ってるようだった。


3、自分のファン

来ているお客さんがお笑いライブ好きというのもあり、楽しんで見てもらえたのではないだろうか。そうだと嬉しい。僕も楽しく出来たから。
「既婚者には興味ありません」ってセリフで笑ってたからきっと良いお客さんだった。
ムカつく人はムカつくのかな。

個人的に気に入ってるのはせーや君に対して「ネタを作ってない方なので喋りやすいです」というセリフ。


ボケで「川副さんのことを裏でゾエと呼んでます」と言うのだが、出待ちでお客さんに「私もゾエって呼んでます」と言われた。分かるよ。
そして「note読んでます。東京芸人逃避行読んでます」と言われた。
とても嬉しかった。そう言ってもらえることがモチベーションになる。ありがとう。


4、結婚できない理由

暴論に次ぐ暴論。嫉妬。罵声。支離滅裂。
とても気に入ってるネタだけど売れてない芸人が結婚してるというのをフリにしたネタをやってウケるのか不安だった。

自主ライブというのもあり受け入れられはしたと思うが他のライブではどうだろうか。

個人的には言ってることがメチャクチャでとても好きなネタである。


5、友達

このコンビになって久しぶりに作ったコント。
元々前のコンビで同じ設定で作り、全くうまく行かずお蔵にした。
しかしずっと頭の中にあっていつか形にしたいと思って今回このコンビでそれが出来て良かった。

このネタを事務所ライブでやって上位に入ることが出来、その時にネタを直すことの楽しさに改めて目覚めた。


6、嫌な奴

静かなネタで爆笑を取りたいという憧れがある。
コント師なら誰もが持ってる憧れでは無いだろうか。
もちろんスーパーニュウニュウのようにずっとうるさくて爆笑というのも質が違って憧れる。

このネタがじゃあ静かかと言われれば別にそんなことないんだけど。
3分の中では僕には珍しく展開作って上手く出来たなと思う。やるじゃんタケイ。自画自賛。

周りはこの医者役のせーや君を見て「ピッタリですね」だの「合ってますね」だの言う。
別に俺も出来るし。ふん。なんなん。

逆に「タケイさんは嫌な奴が似合うし、ほぼ素なのでやりやすそうですね!」と言われる。
なんなんだ一体。


7、アメリカ

12/2に行われる事務所ライブ用に下ろしたネタ。
ライブのギリギリまで直しをし臨んだ。
新ネタということもあり、今回のネタで1番気に入ってるかもしれない。

元々昔のコンビの時に作った物である。
事務所ライブのためにコントを考えようと昔のデータを漁っていたら動画が出てきた。
「はて?」と思い見返してようやく思い出した。そのくらい忘れていた。
その時のコンビでも数える程度しかやってなかったと思う。

見返すと面白かった。しかし荒く無駄な部分が多い。
これを今直したらどうなるだろうと思いブラッシュアップに取り掛かった。

結果圧倒的に良くなったと思う。
事務所ライブが3分ということもありその制約も大変だが、今はその縛りも楽しめている、と、思う。

アンケートではこのネタが良かったという評価が多くて嬉しかった。

ライブ後ソノシートさんに飲みに連れてってもらい、このネタの感想を貰うと色々と案を出してくれ、後日その意見を元に直しを行った。とても良くなったと思う。
それは12/2の事務所ライブでかけるので是非見に来て欲しい。


今回のライブはなんだかとても肌感として反応が良かったような気がした。

勿論僕らに好意を持って見に来てくれてるわけだからそれはそうかもしれないが、
アンケートに全ネタが面白かったと書かれたことは初めてだったし、
せーや君はどうか聞いてないから分からないけど、
僕は手応えがあった。とても楽しかった。
やはり好きな人たちと一緒に舞台に立つのは楽しい。

打ち上げの席でソノシートさんの2人にネタの意見を聞けたのも良かったし、
ライブ後のLINEで川副さんからネタを褒められたのも嬉しかった。
「楽しくてずっと続けば良いのにと思ったよ!」
と言われた時は何度もLINEを閉じては開いて読み返した。


今回のライブには知り合いの小島あやめさんも来てくれた。
レモンガスのラップの子役と言えば分かる方も多いと思う。

タテオさんの舞台の手伝いで初めましてであったが小島さんは最近コントも書いてて、その手伝いをしたライブも自作のコントを行うライブだった。

それがしっかり面白かったので、今回コントもやると決めた際は来て欲しいと思ったのだが自分から誘うことは出来なかった。

しかし「見にきたい」と自ら連絡をくれてとても嬉しくて気合が入った。
楽しんでくれていたら嬉しい。



次回はまだまだ決まっていないが、また何かしらやりたいと思う。やりたいことなら沢山ある。
面倒臭いは敵だからなるべくそう思う前に行動していきたい。


皆んな色んな事情がある。
外側からは良く見えても内側はそんなことは無かったりする。
やっている側が1番それを分かってる。
その中で特にメリットの無いであろう僕らのライブに出てくれたソノシートさんとバベコンブさん、改めてありがとうございました。


バベコンブさん、終わることが決まっていたのに友情で出てくれて嬉しかったです。
ライブの時は知らなくて解散の2日前に知った。
ずっと続けば良いのには僕の方こそ。

終わるまで何かをやりましょう。続けましょう。
その先にあるものが正解であったと思いたいから
途中で間違いにしたくない為に多少の惰性はあっても死ななければ良いです。
夢を見て生活をしましょう。明日を見る約束をしましょう。
酒を呑んでカセットを買って夜中に友達呼んでTシャツを交換するような自分たちしか楽しくない話をそれでも聞きたがってる人がいればその為だけにハコを借りましょう。僕が聞いてもらいたいだけかもしれません。
良い悪いは全部終わってから考えましょう。

またすぐ会いましょう。


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