渡さない手紙

少し前にわかったこと。

私は、いつもびくびくしてた。

いつも、自分の意識は自分の中にない。他の人の中に入り込んだ気になって、自分を見ている。

本当に昔から仲がいい友達はなんも気にせずしゃべれるけど、

出会ったばっかりの友達とか、距離感が難しい、優しい先輩とかは。びくびくしてた。

私が発した一言一言と、その反応を見比べて、後から、

これは言わない方が良かったのかな。

この一言、こういう風にも受け取れるか、しまった、そういうことじゃないのに!

これは言って良かったな、みんな笑ってたな。

笑うところすら、なんでみんなにはわかって、私にはわからないんだろ。私だけ浮いてるのかな。

とか。いつもいつも、気にしてた。
話すたびに、その日の夜落ち込んで不安になったり、嬉しくてるんるんだったり。

間違ってるよなって気づいてた。周りの反応ばっかり気にして。自分は自分でいい、なんてわかってる。

私は周りの目から見た自分のことを見過ぎてる。

周りの目じゃなくて自分の目で見たい。

自分から目を逸らしたい。

周りを気にしないってどうやって?
自分がどう思われてるかを気にしないって、どうやってやるの?

じゃあ何を気にしてればいいの?

何を基準に、喜んだり悲しんだりすれば良いの?

自分が嬉しい時に喜べって言ってもさ。

言ってしまえば、結局、

私は周りの人に愛されてる自分が好きだし、

周りの人に愛されていない自分を貫いてまで自分を愛せない。

結局、私は1人じゃ生きられない。他人の中にしか生きられない。

じゃあ、無理じゃんか。

って思ってた。

でも、最近、自分から目を逸らす方法を思いついた。

それは、周りの人に、

渡さない手紙を書くこと。


渡す予定なんてなくてもいい、便箋なんかに書かなくていい、ケータイのメモでいい。

いつもの感謝、尊敬できるところ、好きなところ、ちょっと変なところ。

渡せる内容で、手紙を書いてみる。

そうすると、周りの人がみんなみんな、面白くて愛しくて、欠かせない存在だって思えてくる。

私は本当に周りの人に恵まれてるなって思う。

その時、私はもう自分の中にいて、自分のことなんか見てない。

やってみて。

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