Vol.1 人物の「ステイタス」からシーンを読み解く
最初に選んだ台本は、ある男女の散々なファーストデートのシーン。女性のビクトリー役のオーディションで使われた台本だと思います。
シーンの内容は、いわゆる「叩き上げ」でニューヨークのファッション業界でのし上がってきたビクトリーと、金融マンのスティーブがある晩、ディナーに出かけるところから始まります。最初はうまく行っていたデートもそのうち険悪なムードに。そしてシーンの終わりにはビクトリーは席を立って帰ってしまう。
ほんの数ページのシーンですが、英語のみならず、言葉のニュアンスや、隠された作家の糸などを理解した上で、オーディションに臨みたいものであります。
もちろん芝居(オーディション)の練習にもなりますが、単純に英語の教材として、役者以外の人にも英語の勉強になるかもしれないので、覗いてみてください。
台本のテキストはここからダウンロード
人物のステイタスとは?
例えから話します。Aさんがカリスマ美容師Bさんがいる美容院に行ったとします。
Aさん「こんにちわ。」
Bさん「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
この時、二人の「ステイタス」はどのようになっていると思いますか?
Aさんはお客さんだから少しBさんよりステイタスが高い
6(Aさん)vs 5(Bさん)
くらいでしょうか?
Aさん「最近流行りの髪型にしてください」
B「オッケーです」
暫くチョキチョキ・・
Aさん「ちょっと後ろ髪短すぎません?」
この時、二人の「ステイタス」はどのようになっていると思いますか?
お客のAさんが納得していないようなので、「ステイタス」のバランスは
7(Aさん) vs 4(Bさん)
くらいでしょうか?でもその後、
Bさん「イヤイヤ、これが今流行りなんですよ。それによくお似合いですよ」
とBさんが言ったらどうなるでしょう。
この時、二人の「ステイタス」はどのようになっていると思いますか?
カリスマ美容師のBさんがお薦めしてくれるスタイルで、どうやら似合ってるみたい・・・
この時の二人の「ステイタス」のバランスは
5(Aさん) vs 6(Bさん)
くらいでしょうか?
このバランスの数値はもちろん主観的なものなので、自分で決めてください。このようにお互いの発言で立場が動いていくようにシーンを作ってみるのも一つの方法です。
1.イントロ
シーンの要点を簡単にまとめました。
2. リーディング
実際に読んでみましょう。
3. 英語解説
4. 台本分析
5.アニメーション
アニメ仕立てにしてみました。笑
ヴィクトリー(女性)のセリフも私が読んでいるので、かなり違和感がありますが・・
お役に立てれば嬉しいです。
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