暇だったので現段階の哲学・思想(仮)をカテゴリー分け、まとめてみました。
はじめに
ここ1年は「宗教」と「哲学」の沼にハマった1年だった。
元々は「この世界とは何か?」と、ふと思ったことがキッカケで好奇心が掻き立てられ、真理・幸せ・自分哲学を同時並行で追い求める大人のプチ自由研究 (第二次中二病とも言う)としてスタート。
まず結果として今僕が生きている文明 (次元)レベルでは到底知り得ない前提で、分からないからこそ自分自身の哲学 (仮)を確立することが大事という結論に至った。この先は調べれば調べるほどにトンデモ仮説やスピリチュアル、陰謀論の領域に陥ってしまい、自分でも理解し納得できる仮説ですら見つからない。
この探求過程では、関連のある書籍の読書はもちろん、国内外で様々な宗教体験をした。ある時はトルコでモスク礼拝に入り浸り、ある時は山奥に座禅修行に。その他、ウクライナ・ロシア戦争の真っ只中にある人々にも話を聞いて周った。
今回のnoteでは、1年のここまでの旅路の中で自分が見聞きし、体験したことを噛み砕き、納得し同意できるものを自己哲学として断片的にまとめる。中には読んだ本のフレーズをそのままペーストしたものも含まれるが、何かしらの気づきや参考になれば幸いです。
①「己」について
・まずは自分を知り、尊敬することから始める。それが他者を愛し、愛されることへの一歩
・それぞれの価値観のもと、無条件に相手の存在や、それぞれの幸せの形があることを認める。たとえ批判でさえも受け止めることこそが本当の意味での多様性
・他人の権利を侵害したり迷惑をかけなければOKな自由主義。ただし、どこまでが権利侵害か?迷惑かは人によって異なるのであくまで蓋然的
②「生」と「死」について
・死別に関しては純粋経験としてあれこれ考えず、そのままに出来事を受け止める。そのままに悲しみを受け止める
・人間のどんな行為も不死で、世界に響いている。つまり永遠に生き続けている
・死生観=今をどう生きるか?
・秩序あるものは必ず、秩序が乱れる方向に動く。これが宇宙の大法則であり生命に最も当てはまる。
③「人生」について
・人生を二毛作にする。20歳から80歳までを仕事するとして、前半30年と後半30年に分ける。2つの仕事がつながっていても良いが、まるでかけ離れていれば、いっそのこと面白い。
・人は30代前半までに哲学を構成する原体験をすべて経験する。
・あえて人生死なない程度に失敗しておいたほうが良い。その経験はいずれ人生の有用な道具になる。
・そもそも「時間」や「年齢」とは単なる幻想で、人によって健康や若々しさには個体差があるもの。特に出産や定年などの「適齢」というのは人間が便宜的に創り出した基準でしかない。
・ベストは選択肢とは、損得ではなく自分が選択肢に対していちばん楽しそうな感じがするか、情熱を感じるか?
・人生を変えるキッカケは、常に人との出逢いだったり、本や映画との出逢い
・全ての出来事・出逢いは正しいタイミングで起こり、意味がある。生きていることさえも。
・「何もしていない」ことが、何かの「はたらき」になっている場合もある。つまり、大きく見れば『無用』と思うことも役に立つことがある。
④「他者 (家族、友人、その他)」について
・「嫉妬」と「うぬぼれ」は友をなくす。
・信頼関係があれば、親密な感じに頼らない。物理的に遠くにいても互いを思い合える。
・「他人と一緒にいよう」「共感しよう」というだけでは孤独は解決しない。他者の存在を認め、理解し、応答しようとする態度を持ち続けるによりみんな同じように喜びや苦しみを抱えて生きていることに気づく=孤独解消
・人間関係は、人生最大の喜びにも、最大の苦しみにもなる。
・真の意思疎通をするには、自分の考えを全てさらけ出して相手の思考世界に深く入り込む必要がある。稀に双方の瞬間的一致(ビビッとくる)が発生することも。だからこそ価値観の合う人、意思疎通が取りやすい人は稀にしか現れないレアキャラなので本当に大切にするべき存在。
⑤「世」について
・世の中ぜんぶ仮説に過ぎない中で、「とにかく常識を疑うこと」によって世界の見え方、感じ方は変わる。
・全ての出来事には意味を持って起こる。大事なのはそこから何を学び感じ取るか?ある意味、この人生で起こることはすべて中立であって、良いことも悪いこともない。
・普段の生活をしていれば、小さなセレンディピティのようなことは毎日のように起こる。思いつきを大事にする。
・遠い世界のことが叫ばれようとも、身近な世界が変わらないうちは人は動かない。
・生命が地球に誕生する確率=25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、かき混ぜてたら自然に腕時計が完成し動き出す確立なのでギャグみたいなもの。
・「自分」が生きるこの宇宙を作ったのは「自分」であり、認識できるすべては「自分」である=この世界の創造主は「自分」。結局のところ。存在を信じられるのは、「自分」が知覚をしているから。
・時間は存在しない。過去も未来も存在しない。あるのは「今」だけ。
⑥「幸せ」について
・幸福な人生=外に求めるものでも運に頼るものでもなく、自分自身で決めるもの。
・「今日よりも明日が幸せにならない」と思う時「人はいまが幸せ」と思う。幸せになるには、自分が幸せかどうか?を考えないこと
・「能力が高い」→「成功する」の因果関係は幻想。何が「能力」とみなされるかは、時代によって大きく変わる。いわゆる「能力の高さ(低さ)」も、かなりのところ偶然による。ただ、人間の脳はえてして、偶然を必然と捉えてしまいがちなエラーを抱えている
・人生にとって本当に重要なのは、便宜的に社会が個人に押し付けた「能力」や「成果」というフィクションから、自身の価値を丁寧に切り離して、守っていくこと。ただ、世の中は普遍世界 (誰でも分かりやすい数字で評価される世界。実績、職歴、年収など)中心で動いていることを認めつつ、両者の世界を切り分けて生きなければいけない。
・「何者かになる」とは、ここまでの言葉で言えば「普遍の世界において承認を得ること」にほかならない。そしてそのすべてが、いずれ消え去る。
・理性だけだとつまらない。時には欲望も適度に放任しコントロールするバランスが大事。それを無意識に実践している真の知恵者は歴史に登場しない市政の名もなき隠者 (ex. 田舎のおばあちゃん)
・常識的に見れば、貧困は決してありがたいものではないが、人間を育てる経験としてはかけがえのない力をもっている。長い目で見れば、人間の力をのばしてくれる味方。
・今ある幸せを感じ、足るを知ることができる者は、必ず大きく前進することができる。しかし、知る幸せより、知らない幸せのほうが大きいのか?自分の中の仮説としては、どちらかが幸福ではなくて両者交互に介在している。もしくはどちらも不幸
・なんだかんだ言って人には人との繋がりが必要で、幸せに直結する。
・モノも情報も得れば得るほど段々とエスカレートしていき、欲望に終わりはない。だからこそ「どこまで得れば幸せなのか」「どこまで捨てても幸せなのか」の見極めはしっかりと決めておきたい
⑦「愛」について
・愛と憎しみは表裏一体で、誰しもが持っている先天的なもの。理性と感情が備わって始めて人間のよさが発揮される。
・愛の発達に少しだけ遅れて性欲が伴うぐらいが丁度良い。
・話題を選び、自分をよく見せようとする努力は長続きしない。
・自分は優れているという自信がないために、相手より優位に立とうとする。愛を強制しようとする人、相手を支配しようとする人は実のところ「自信」がない。自信がない人は「嫉妬」をする。自信を持つためには自分を個性として理解すること。個性的な人間ほど嫉妬的ではない=他の人を比べようが無い
・愛の長続きで大切なのは「自分は一人でも生きられる。それでも2人で居たほうが、同じ経験を共有する喜びを持つことができる」を考えること。
・恋したばかりの人は寝ても冷めても好きな人のことを思うが、一旦相手が自分を愛してくれていると確認してしまうと、相手への関心が急速に冷めてしまうことがある。そのような人は相手をただ征服、所有したかっただけ。
⑧「知」について
・体験だけでなく、後で考察しなければ意味がない。
・本は自分で買って読む。人からもらった本や図書館の本は他力本願的なところがあるので身にならないことが多い
・本は読み捨て。忘れるに任せた後に心に刻まれたことだけが、知となり財産になる。
・外国の知識や偉人の教え、尊敬する人の言葉など他者を頭からありがたがるのはいかにも情けない。それに頼りきりではオリジナリティは生まれない
・いくらすぐれた本を読んでも、こころを許した仲間と心おきなく語り合う、おしゃべりに勝るものはない。
・新しい思考をするためには、机に向かってはいけない。外に出て、あてどもなく歩いていると、新しいアイデアが浮かぶ。
・分からないことにぶつかってウンウン苦しむ。それこそが芸術の輝きであり、同時に人間の輝きでもある。本人はしんどいけれど、人間としてはそのつど生まれ変わっているから新鮮で美しい。
・人の体が食べるものからできているように、人の精神は読むものからできている
⑨「宗教」について
・「宗教」とは物語で世界を説明するもの。一部の宗教は時に平然と権威による抑圧や無根拠な同調圧力を生み出す。
・宗教もそうだが、LGBTもSDGsも地球温暖化も戦争も、一部の人が誇張(虚偽)表現をして真面目にやってる人の足を引っ張りまくってる図が漏れなく発生する
・日本人は無宗教者である。という論評は間違い。総じて”日本教”信者であり、無意識に刷り込まれた世界で最も強固な宗教。天皇は「日本教徒」の大司祭。法皇に近い
・宗教同士に起こる争いごとに「互いが交われば相互に理解できる」と考えている人が多いが絶対にそう考えてはいけない。
⑩「哲学」について
・「哲学」とは論理で世界を語る学問。文化や地域を超えて共有可能な普遍性がある。
・「そこそこ不幸」か「そこそこ幸せ」な人が哲学に興味を持つ。
・将来的に変わる可能性があるという前提でその時々に自己哲学 (=価値観)をもつ。普遍的な哲学を持つと自分を画一化してしまうので絶えず哲学を新陳代謝していく
・哲学者の教えが絶対では決してない。それぞれの時代背景が違えば思想や価値観も違うから。その中でも時代を超えて説得されるものや現代を生きる僕たちが共感できるものをピックアップする。
さいごに
このnoteを書いている途中に思ったのだが、そもそも真理とは?哲学とは?人生とは?幸せとは?みたいなものを考えない・突き詰めない人が一番幸せなのではないか?ということ。
自分は性格上、物事を複雑化して納得できるように理解しようとするからこそ、正解がなく立証できないものに関しても知覚の限界を持って下手に突撃し、早い段階で撃沈してしまう。
ただ同時に、あまりにも色んな情報や価値観が多すぎて分からなくなっている現代だからこそ、正解の無い哲学や宗教の探求に大きな有用性を感じるのも事実。何より、この過程を通して知らなかった自分の見方・価値観を知り、整理していく過程が楽しい。
これからも人生哲学の沼にはまり、答えや終わりのない問いを求めもがき続けるのか…!!🥹
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