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バイデンの中立的な立ち位置(The Economist 2020年6月25日版)

The Economist 2020年7月2日版から、「Why Joe Biden’s instinctive caution makes real change possible」の記事を取り上げてみたい。内容は「バイデンの右でも左でもない中立的な立ち位置」についてだ。

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2020年の11月は、米国で大統領選挙が行われる。
大統領の候補は、現職の共和党トランプと民主党のバイデンだ。

今回の記事では、そのバイデンに焦点を当てている。

アメリカ人は、投票する際に右か左かというのをはっきりと区別したがるようだ。
そのため、候補者も右か左かどちらかを明確にして選挙にのぞむ。

しかし、バイデンは中立的な立ち位置、センターなのだ。

米国大統領選挙は、日本にも大きな影響が出る。
そのため、しっかりウォッチする必要がある。

トランプについては、良く知られているが、バイデンについてはそう知らないという方にとって、とても有益な記事だ。

そんな僕も、この記事を読むまでバイデンについて知っていることは、オバマ大統領時代に、彼が副大統領をやっていたくらいだった。

重要英単語と基本概念の整理

■重要単語
・instinctive(直感的な)
・relentless(激しい)
・exploit(~を不当に利用する)
・inconceivable(創造もつかない)
・transpire(発散する)
・confiscate(~を没収する)
・frighten(~を怖がらせる)
・desegregation(人種差別廃止)
・downtrodden(抑圧された)
・decency(上品さ)
・multilateral(多国間の)
・endorse(~を支持する)
・consequential(重大な)

■基本概念
・民主党:Democratic Party
・共和党:Republic Party
・上院:Senate
・下院:House 

記事の簡単な要約

トランプ大統領就任以来、アメリカの経済はそれなりに調子が良かった。

しかし、コロナウイルスの影響がすさまじく、アメリカ経済は大きく失墜している。
実際に、失業率もとても大きな値になっている。

そんな状況の中で、共和党トランプは支持率を失ってきている。
それに合わせて、民主党バイデンが支持を集めつつあるのだ。

そんなバイデンは、右でも左でもない政治家だ。

大統領選を勝ち抜くには、右か左かを明確にして支持を集めることが、今まで定石であった。

しかし、バイデンは中立的な立ち位置なのだ。

バイデンの注目すべき施策は、2つある。

(1)健康保険
アメリカは、コロナウイルスの影響が甚大だ。
政府が介入することで、国民の健康保険を作るという施策だ。

(2)温室効果ガスの削減トランプは、パリ協定を離脱した。しかし、バイデンが仮に大統領になると、地球環境について配慮した施策をするはずだ。
これについては、各国からの賛同も得られそうだ。

過去にアメリカでは、偶発的にラディカルな施策をした大統領が多く存在した。9.11のときのブッシュがそれにあたる。

バイデンはどうだろうか?
コロナウイルスのパンデミックなどの影響は甚大だが、バイデンらしく中立的な立ち位置を取る大統領になるのだろうか?

自身の見解

11月の大統領選挙まではまだ時間があるのでしっかりとウォッチする必要がある。

個人的には、バイデンを応援したい。
しかし、バイデンはフォロワー的な立ち位置がフィットするイメージで、アメリカを世界をリードする力強さは、あまり感じない。

そして、バイデンが大統領になった際の、副大統領が誰になるのか。

それにも、注目が集まるのだ。

おわりに

コロナウイルスは、アメリカ国民に「民主主義を考え直すきっかけ」を与えたのかもしれない。

仮に、コロナウイルスがない世界が存在していたら、すんなりとトランプが再当選した可能性が高いからだ。

11月までしっかりと戦況を見ていこうと思う。

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