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【Match Preview】明治安田生命J1 第22節 鹿島アントラーズ-ヴィッセル神戸

2022/07/16 (Sat.) 18:00 Kick Off
2022明治安田生命J1リーグ 第22節
鹿島アントラーズ-ヴィッセル神戸
@県立カシマサッカースタジアム

Team Data

鹿島アントラーズ

(2位)

直近の試合結果

6/26 リーグ 名古屋戦(A) △1-1
7/2 リーグ 柏戦(A) ○2-1
7/6 リーグ C大阪戦(H) △3-3
7/10 リーグ 札幌戦(A) △0-0
7/13 天皇杯 G大阪戦 ○2-0

欠場予想

荒木遼太郎(腰椎椎間板ヘルニアで離脱中)
松村優太(右大腿四頭筋損傷で離脱中)
名古新太郎(左腓骨筋腱亜脱臼で離脱中)

Topics

あと1ゴールで、J1ホーム通算950ゴール達成

ヴィッセル神戸

(16位)

直近の試合結果

6/26 リーグ 浦和戦(H) ●0-1
7/2 リーグ 鳥栖戦(A) ○2-0
7/6 リーグ 清水戦(H) ○2-1
7/9 リーグ 磐田戦(A) ○1-0
7/13 天皇杯 柏戦 ○2-1

欠場予想

セルジ・サンペール(右膝前十字靱帯損傷で離脱中)
藤本憲明(右大腿直筋近位腱断裂で離脱中)

Topics

酒井高徳
…鹿島戦は通算11試合に出場しているが、これまで6勝4分1敗。
大迫勇也
…カシマスタジアムでの公式戦は過去90試合に出場して、40ゴールを奪っている。

Game Data

直近の対戦成績

・2017/05/14 鹿島 1-2 神戸
・2017/08/09 神戸 1-2 鹿島
・2017/10/25 神戸 1-1(PK5-4) 鹿島 ※天皇杯
・2018/04/25 鹿島 1-1 神戸
・2018/09/29 神戸 0-5 鹿島
・2019/05/12 神戸 0-1 鹿島
・2019/11/30 鹿島 1-3 神戸
・2020/01/01 神戸 2-0 鹿島 ※天皇杯
・2020/08/16 鹿島 2-2 神戸
・2020/10/21 神戸 1-3 鹿島
・2021/04/24 鹿島 1-1 神戸
・2021/08/21 神戸 1-0 鹿島
・2022/03/12 神戸 0-2 鹿島
リーグ戦通算:鹿島27勝、神戸11勝、9分
※鹿島は、2012年を最後にリーグ戦でのホーム勝ちなしが続いている

予想スタメン

Preview

蘇りつつある吉田ヴィッセル

リーグ戦では2試合ドローが続き足踏み状態だったものの、ミッドウィークの天皇杯では勝利を挙げ、ベスト8に駒を進めた鹿島アントラーズ。5連戦の最後となる今節は、天皇杯から中2日でホームにヴィッセル神戸を迎え撃つ。

神戸は5勝5分11敗の現在16位。昨季3位のチームをベースにして更なる飛躍を期すはずのシーズンだったが、開幕からケガ人が相次いだこともあって調子が上向かず、下位に低迷。ACLでこそラウンド16へと進んだが、リーグ戦では降格圏を彷徨い続け、劇薬とも言える監督交代をすでに2度実行。現在は3度目の登板となる吉田孝行監督がロティーナ監督の後を継いでいる。

だが、その吉田監督就任から神戸は調子を上げている。就任初戦となったサガン鳥栖との試合を2-0で制して初陣を飾ると、そこから清水エスパルス、ジュビロ磐田には途中出場の大迫勇也の決勝ゴールで競り勝ち、リーグ戦3連勝で、順位も16位にまで浮上。さらには、ミッドウィークの天皇杯でも柏レイソルに勝利して、現在公式戦4連勝中。中2日ではあるが、今季最高の勢いを持ってカシマに乗り込んでくることになるだろう。

吉田監督就任後の神戸はオープンな展開を好まず、基本的にローテンポで試合を進めようとしている。守備では4-4-2のブロックを作って対応。アンドレス・イニエスタがいることもあり、前線からのプレスにはそれほど積極的でないが、前線に入る武藤嘉紀やサイドのプレイヤーは守備でも汗をかける選手たち。さらに、ボランチには山口蛍と橋本拳人という、Jリーグでも屈指のボールハンターたちがコンビを組んでおり、多少スペースが中央に生まれても、彼らの活動量とボール奪取力でカバーしてしまえているのだ。

攻撃でも自ら展開を壊しにいくプレーはあまり多くはない。ボール保持でも、自分たちでボールを持っている限りは失点することはない、というスタンスのようで、センターバックに加えボランチやキーパーが関わって人数を掛けて、ボールを前進させていく。崩しの手段はアタッカーたちの個の力による速攻と、イニエスタを経由しての崩し。スペースに入り込んでボールを引き出し、そこからシュートに持っていけるパスを出せるイニエスタの存在はやはり別格であり、神戸の遅攻はほとんどイニエスタが関わったところからチャンスが生まれている。

我慢しながら、勝負どころを窺え

ローテンポで試合を進めたい神戸に対して、鹿島は本来アップテンポで試合を動かしていきたいチームとなる。だが、夏場の連戦の中でその狙いを100%実行することは現実的ではない。カギとなるのは、どこでアップテンポな展開に持ち込んでいくか、だ。

そのためには、まずローテンポの時間帯でやられないことが絶対条件だ。神戸には大迫や武藤といった一発でゴールを奪ってこれるアタッカーが揃っているし、今節からはここにKリーグ得点王の新加入ストライカー、ムゴジャが加わることになる。彼らに少ないチャンスで仕事をされてしまっては、ゲームプランも何もない。公式戦ここ2試合無失点を続けている守備陣は改めて踏ん張りどころとなる一戦である。

攻撃では、中央の空いたスペースを上手く使いたい。神戸は4-4-2のブロックを敷く時間が多いが、個々の距離感は広く、中央やハーフスペースにスペースが生まれることが少なくない。当然、そこは山口や橋本の刈り場にもなっているわけだが、鹿島としてはやはりそこを使うことにチャレンジしていきたいところ。樋口雄太や天皇杯でゴールを奪ったディエゴ・ピトゥカなど、中央のスペースに入り込める選手たちに上手くそのスペースに使ってもらい、サイドからの崩しに加えて、中央突破も狙っていきたい。

今節でJリーグは一旦中断に入り、中断明けは首位横浜F・マリノスとの大一番が控えている。それを前にして、これ以上差を広げられることは何としても避けたい。今節は必勝が求められる試合となる。

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遠征費とスタグル代に充てるので、恵んでください