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鹿島アントラーズのACL出場権獲得の行方

2020シーズンの明治安田生命J1リーグもいよいよ残り1試合となりました。我らが鹿島アントラーズは残念ながら優勝の可能性も2位以上で手に出来る天皇杯の出場権獲得の可能性も消えてしまいましたが、まだ一つだけ可能性が残っています。2021年のAFCチャンピオンズリーグの出場権獲得です。

2021ACLの出場権獲得条件

2021ACLの日本勢の出場枠は以下の通りとなっています。数字が小さいほど、優先順位が高い扱いです。

・本大会から出場
①明治安田生命J1リーグ優勝チーム
→川崎フロンターレ
②天皇杯優勝チーム
③明治安田生命J1リーグ2位チーム
→ガンバ大阪

・プレーオフから出場
④2020ACL優勝チーム
→今季ACLで日本勢がすでに敗退したため、この枠はなし

・繰り上がりでプレーオフから出場できる可能性あり
⑤明治安田生命J1リーグ3位チーム
⑥明治安田生命J1リーグ4位チーム

上表を見ていただくと、すでに川崎フロンターレとガンバ大阪がストレートインでACL出場権を獲得しているのが分かります。また、今季は日本勢からACL優勝チームが出なかったため、明治安田生命J1リーグ3位チームが繰り上がりで出場権を手に出来るのも確定済みです。

なので、今季これ以降の結果で考えられるのは以下の二つのパターンです。

パターン①:川崎フロンターレかガンバ大阪が天皇杯優勝

本大会出場権獲得
①川崎フロンターレ(明治安田生命J1リーグ(&天皇杯 優勝))
②ガンバ大阪(明治安田生命J1リーグ2位(&天皇杯優勝))
③明治安田生命J1リーグ3位チーム
プレーオフ出場権獲得
④明治安田生命J1リーグ4位チーム

パターン②:川崎フロンターレとガンバ大阪以外が天皇杯優勝

本大会出場権獲得
①川崎フロンターレ(明治安田生命J1リーグ優勝)
②天皇杯優勝チーム
③ガンバ大阪(明治安田生命J1リーグ2位)
プレーオフ出場権獲得
④明治安田生命J1リーグ3位チーム

川崎フロンターレとガンバ大阪以外の天皇杯優勝チームとなると、J1昇格を決めた徳島ヴォルティスやアビスパ福岡、J2昇格を決めたブラウブリッツ秋田、または都道府県予選を勝ち上がってきたアマチュアチームとなりますね。

結論としては、今季のリーグ戦で3位に入ればACL出場権獲得(条件揃えばストレートイン)、4位でもプレーオフからのACL出場権獲得の可能性あり、ということだけ覚えていただければ大丈夫です。

最終節の行方

現時点での上位勢の明治安田生命J1リーグ順位表です。

順位

川崎フロンターレの優勝、ガンバ大阪の2位、また3~5位に名古屋グランパス、セレッソ大阪、鹿島アントラーズのいずれかが入ることも確定済みです(名古屋は4位以上が確定済み)。

ここからは、名古屋・C大阪・鹿島の3チームに絞って話を進めていきます。3チームの最終節の対戦カードは以下の通りです。

明治安田生命J1リーグ 第34節
12/19(土) 14:00キックオフ
鹿島アントラーズ-セレッソ大阪@県立カシマサッカースタジアム
名古屋グランパス-サンフレッチェ広島@豊田スタジアム

5位の鹿島は4位のC大阪と直接対決、3位の名古屋は8位の広島とホームで対戦します。

鹿島はACL出場権獲得の可能性がある4位以上を目指すには、勝つしかない状況です。引き分け以下の場合は5位が確定します。

では、鹿島が勝った場合どうなるかを見ていきましょう。考えられるパターンを以下に書き出します。

鹿島勝ち、名古屋勝ちの場合
3位 名古屋グランパス 勝点63 +17以上
4位 鹿島アントラーズ 勝点61 +12以上
5位 セレッソ大阪 勝点59 +8以下
鹿島5点差以上勝ち、名古屋引き分けの場合
3位 鹿島アントラーズ 勝点61 +16以上
4位 名古屋グランパス 勝点61 +16
5位 セレッソ大阪 勝点59 +4以下
※鹿島は得失点差で並べば、勝利数で名古屋を上回れるため3位に浮上できる
鹿島4点差以下勝ち、名古屋引き分けの場合
3位 名古屋グランパス 勝点61 +16
4位 鹿島アントラーズ 勝点61 +12~+15
5位 セレッソ大阪 勝点59 +5~+8
鹿島勝ち、名古屋負けの場合
3位 鹿島アントラーズ 勝点61 +12以上
4位 名古屋グランパス 勝点60 +15以下
5位 セレッソ大阪 勝点59 +8以下

つまり、鹿島は勝って名古屋が敗れれば3位、名古屋が引き分け以上なら4位、というのが現実的なところになりそうです。
名古屋が引き分けた場合に鹿島が5点差以上で勝てば3位に浮上できる可能性もありますが、堅守のC大阪相手に大量得点を望むのは難しいでしょうし、それを狙ってバランスを崩しては元も子もありません。まずは、とにかく勝つことだけを考えるべきでしょう。

では、最後に簡単なプレビューを残しておきます。

鹿島アントラーズ-セレッソ大阪

予想スタメン

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対戦成績

2017 第6節 ●鹿島 0-1 C大阪○ @カシマ
2017 第24節 ●C大阪 0-1 鹿島○ @ヤンマー
2018 第14節 ●C大阪 0-2 鹿島○ @ヤンマー
2018 第31節 ○鹿島 1-0 C大阪● @カシマ
2019 第15節 ○鹿島 2-0 C大阪● @カシマ
2019 第28節 ●C大阪 0-1 鹿島○ @ヤンマー
2020 第17節 ●C大阪 1-2 鹿島○ @ヤンマー

トピックス

鹿島
・中6日(ホーム4連戦の4戦目)
・和泉、染野、白崎がケガで離脱中
・エヴェラウドが鼻骨骨折(フェイスガード装着で今節は出場可能か)
C大阪
・中2日(前節はホームでサガン鳥栖に1-2で敗戦)
・ロティーナ監督の今季限りでの退任が発表済み
・木本、レアンドロ・デサバト、ブルーノ・メンデスの欠場濃厚

名古屋グランパス-サンフレッチェ広島

予想スタメン

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対戦成績

2018 第17節 △名古屋 0-0 △広島 @豊田ス
2018 第33節 ●広島 1-2 名古屋○ @Eスタ
2019 第9節 ○名古屋 1-0 広島● @豊田ス
2019 第27節 △広島 1-1 名古屋△ @Eスタ
2020 第7節 ●広島 0-2 名古屋○ @Eスタ

トピックス

名古屋
・中6日(前節はホームで横浜FCにスコアレスドロー)
・ガブリエル・シャビエルが出場停止
・金崎がケガで離脱中
・ホームでは9月に鹿島に敗れて以降、負けなし
広島
・中2日(前節はホームで柏レイソルに0-1で敗戦)
・城福監督がベンチ入り停止処分
・チーム得点王のレアンドロ・ペレイラはすでに帰国

遠征費とスタグル代に充てるので、恵んでください