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【わたしとTAKEFU番外編】アースデイ

EARTH DAY(アースデイ)とは?


1968年12月24日、アポロ8号の宇宙飛行士が月から昇る地球の姿「アースライズ(地球の出)」を撮影します。いまでは多くの人がこの映像を目にしていると思いますが、人類が地球を外から見たのはこのときが初めて。青く丸い地球の姿を認識したのは、いまからたった50年前のことなのです。
 
アースライズ以降、さまざまな意識改革が起きていきました。環境への意識は段々と高まってはいましたが、それまでの環境運動といえば、特定の地域や公害問題に対するものがほとんど。しかし、地球の姿を認識してからは、地球全体を「ひとつの生命圏」としてとらえて保全していこうという、新しい環境運動が始まっていきます。
 
1970年・なんでもない日を「地球の日」に!
そして、このアースライズから15カ月後、世界最初の「アースデイ(地球の日)」がアメリカで誕生します。G・ネルソンという上院議員の「環境の日が必要だ」という発言に呼応したのが、スタンフォード大学に通うひとりの学生、デニス・ヘイズ。デニスは「『母の日』や『父の日』があるのに『地球の日』がないなんておかしい」と呼びかけ、4月22日水曜という平日の“なんでもない日”を「地球の日」としたのです。
(引用元:https://www.earthday-tokyo.org/about

引用元:Earth Day Tokyo

2024年のテーマ

地球環謝祭
みんなでつくる みらいのせかい
この地球(ほし)に感謝し、地球のことを考えて行動すること。
そして、それぞれのビジョンを共有し、みんなで未来を創造すること。
それが当たり前の時代になりました。アースデイ東京は、
立場を超えて、多世代が交流しながら、学び合う場だけでなく、
発表する場、活躍する場をつくっています。

引用元:Earth Day Tokyo



引用元:Earthdaytokyo



4月13ー14日に代々木公園で開催されたEARTH DAY TOKYO2024に今年もTAKEFUは協賛・出店させていただきました。そこでEARTH DAYに参加したスタッフに突撃インタビューをしました!



インタビュー

ショップスタッフM



普段はTAKEFUの直営店、eauでショップスタッフとして働いているMさんにお話を伺いました。

―Mさんは去年と今年で2回目のアースデイへの参加だと思いますが、今年はどうでしたか?

M「今年は、とてもお日柄も良く暖かかったので、全体的にお祭りのようなムードが去年よりあり、楽しい雰囲気がありました。」


―二日間ともお天気に恵まれましたよね。Mさんは去年ap bank(野外フェス)も参加されていましたが、アースデイとはどのような違いがあるのでしょうか?
(ap bankイベントレポート:https://note.com/takefu_bamboo/n/nb8f286c0dd4c

M「形式は同じですが、ap bankはMr.Childrenを筆頭に、アーティストを目当てで来る人がほとんどで、TAKEFUを知っている人は少ないです。ap bankでTAKEFUを知って、また次の年に来てくださる方もいます。ですがアースデイでは、元々TAKEFUを知らなくてもオーガニック商品やそういったものに興味ある方が多いので、TAKEFUの製品説明をしたらすぐになるほど!となる方が多い印象です。」


―TAKEFUを知らなくともそういった分野の土台がある方が多いのですね!普段ショップでは室内での販売ですが、野外での販売はいかがでした?

M「天候が良かったので、テンションが上がり、にぎやかでわいわいとしていました。みなさん開放的になっていました!」

―ショップでは靴を脱いで、一対一でじっくりとお話しながらTAKEFUをお選びいただいております。普段とは対照的な感じですね。

M「スペースも広くオープンで、普段よりスタッフも多く様々なお話をしながらお選びいただけます。さくっとご購入もいただけるので、手に取りやすいかもしれません。」

―TAKEFUを使ってみたいけど、お店に行くのは緊張するなぁって方にも気軽に来ていただけますね!

M「そうですね、TAKEFUの導入として気軽にお買い物できますね。でもショップにも是非気軽に来ていただきたいです(笑)。」


晴天の代々木公園


―アースデイではどんな商品が良く出ましたか?

M「バスタオルを良くご購入頂いた印象です。あとメンズアイテムをお求めになられている方が多くなっている気がします。」


―男性の方はTAKEFUの靴下をリピートして愛用してくださっている方が多い印象です。

M「今回のアースデイでは、Tシャツ類やスパッツをまとめて買っていかれる男性の方が多かったです。以前より、男性の方もこういった商品を求める方が増えてきたのかなと思いました。」


―きっとTAKEFUを必要としている方は多くいたと思うけど、情報が入ってこなかったのかもしれませんね。そういう意味でも直営店だけでなく、こういったイベントでの販売の必要性を感じます!

M「あとは相田社長に会いに来ている方も多く見られました。」


―お話会などタイミングが合わないとショップで相田社長と会う機会はなかなかないですもんね。

M「今回は相田社長が二日間いたので、直接社長とTAKEFUのお話もできたりと皆さん楽しそうでした。あとそこで他の出店者の方とも交流もありました。アースデイは製品の販売だけが目的ではなく、地球のため、世界のために活動している方のPRの場でもあります。出店者同士が立ち話で何か一緒にできないか話していたりと、未来に繋がる交流もありますね。」


―何かが生まれる場所でもあるのですね。

M「同じ志を持っている人に出会える場所でもありますね。」


―作っている物や活動している内容が違えど、見ている方向は同じなのですね、出店している人も遊びに来ている人も。アースデイというイベントとしては一日楽しめますか?

M「そうですね、アーティストのライブもやっていますし。フードトラックもあるのでフェス感覚で楽しめます。」



引用元:Earthdaytokyo


―フードトラックと言えば、『マイ食器を持ってきてください』と呼び掛けていますよね。

M「フードは各国の郷土料理といった感じで、ピクニック気分でごはんを買って、公園で食べられるので遊びの一環で気軽に参加できるイベントです!」


―他の出店されているお店でお買い物しましたか?

M「ボディクレイさんの、ねんどのパックを買いました。愛用していて、朝の洗顔の前にねんどのパックを顔に塗って、洗い流します。使い続けると肌の調子が良くなるんです!あと海洋プラスチックを素材にしたアクセサリーが可愛くて気になりました。」


―アクセサリー一つにしても、自分が欲しいもので地球や環境に良い選択ができるのは気持ちがいいですよね。そういった、日々の小さな選択が大事かもしれないですね。

Mさん自身、アースデイに参加して意識が変わったことはありますか?

M「9月20日がWorld Cleanup Dayといって、世界一斉に地球を一斉にキレイにする日だそうです。TAKEFUの向かいがその広告で。そのプロジェクトに参加している人は、世界中で一斉にゴミ拾いをするそうです。あとステージでのお話を聞いて、知らなかった活動など知れました。様々な活動について“知らなかったことを知る”ということで、まず自分に何ができるかな、と考えました。去年、アースデイでトウモロコシのスポンジを頂いてそれがすごく良かったんです。全く知らないと、買うのを躊躇ってしまいますが、実際使ってみると良さを実感します。オーガニック商品ってそういうものが多いのでしょうか?TAKEFUも同じで、全く知らないと本当にいいものなのかと躊躇われる方もいると思いますが、実際使ってみると良さを実感するというお声をお客様からよく言っていただきます。自分の知らない世界やものに出会える。自分が良いと思ったものが地球にとってもいいものなのは嬉しいです。少しでもそういったものを買えたらと思う様になりました。」




TAKEFUスタッフU

次はUさんにお話を伺いました。


―Uさんは4度目のアースデイの参加だと思いますが、ご自身の変化は何かありましたか?

U「こういったイベントを準備する上で、同じように出店されている方や製品づくりしている方と関わる機会が増えて製品の成り立ちや思いなど、お話を聞いて自分自身影響されている部分はありますね。以前の自分はいわゆる“オーガニック”と言われるものとは、縁遠い環境だったので。」


―具体的にどういった部分が変化しましたか?

U「洗剤ひとつとっても、今までは何も考えていなくて、CMで流れている洗剤をドラッグストアで買うことに何の違和感も持っていませんでした。洗濯で使った水が洗濯機から流れ出てどこに行くか、またそれが環境にどう影響しているのか、知らないことだらけだったと思います。今はできるだけ環境や体にいいものを使う様にしています。その点、TAKEFUの製品は洗濯回数を減らせるので、『生活排水をなるべく抑えたい』そんな意識をもったお客様にもおすすめできますね。」


―今洗剤の話で思い出したけど、実家では油汚れがひどいお皿は着なくなった洋服を切って、水に流して洗う前にその汚れを布切れで拭きとっていました。当時、めんどくさいなぁと思っていて、母親に怒られるからやっていました(笑)。実家を出てやらなくなってしまったけど、TAKEFUで働くようになって、Uさんと同じように、考えて洗剤を選ぶようになりました。

U「自分の行動が地球や環境にどう影響するのか、洗剤ひとつとっても、食べるものひとつとっても、考え方が繋がるようになりました。あとアースデイでお買い物される方は、正規では販売できない傷などがあるパッケージでも気にせずご購入してくださる方が多い印象です。どうしても綺麗なパッケージではないといけない、というよりは、まず使える物から使おうという意識を感じます。製品として販売できないものをそれで終わりではなく、必要としている人に届ける場となるので私達販売する側にとっても大切な場ですね。アースデイに参加している理由のひとつだと思います。」



引用元:めざせ!食品ロス・ゼロ


―最近スーパーやコンビニで、“フードロスをなくすために、手前にある商品からお取りください。”という呼びかけの張り紙をよく目にするようになりました。私も以前は、手前にある商品ではなく奥にある商品を選んでいましたが、そういった張り紙を目にするようになり、気付かされました。それ以来、手前から商品を選ぶようにしています。使える物から使う、という当たり前のことだけど、なかなか生活において意識しないとできないことなのかもしれません。

U「他のブースの方と話したのが、『これだけで販売せず破棄するのはもったいないよね』って。そういった意識のつながりがアースデイにはあると思います。売る側にも買う側にも。」


―地球や環境のために何かやっていることはありますか?

U「最近までシェアハウスに住んでいたのですが、正直、ゴミの分別を怠っていた部分があるんです。でもハウスメイトが、当たり前のように分別するんです。プラスチック製品もなるべく洗って、リサイクルに出す。紙をまとめて古紙として出す。そこの意識は改まりました。あとは、常にマイボトル・エコバッグは持ち歩いています。最近は環境問題だけではなく人権問題についても、知らないことが多いと感じていて、まずは知ること、そしてその後自分がその問題に対してどう考えるか、それを大事にしていきたいです。」



エコバッグとしても使えるTAKEFUのあづま袋



TAKEFUスタッフS


最後に、アースデイに数え切れないほど参加されているSさんにお話を伺いました。

―何歳の頃からアースデイに参加していますか?

S「小学生からです。」

―長い事アースデイに参加していると思いますが、小学生の頃と今ではどんな変化がありますか?

S「もっと人がいて歩くのも大変でした。昔の方が活動家の意志を持ってイベントに参加している方が多かった感じがします。アースデイというイベント自体、そういう人たちが中心となって作ったイベントだから。」


―今はこういったことへの意識が向いている時代で、もっと身近な問題として捉えている人が多いはずなのに、昔の方が人が多かったというのは、なんだか意外です。逆のイメージでした。

S「今はネットも普及して情報を手に入れやすくなった分、なんとなくの知識を持っている人が多い印象です。私が小学生の頃は、一人の一人の熱量が高かったです。オーガニックコットンを本当に求めて探しに来ている人とか、発展途上国の人々をどうにかしたい人とか。だから逆に、お客様への説明は大変だったと思います。知っている人はよりディープに知っているから。」


―今はSDGsという言葉もあったりして、多くの人が関心を向けている分、自分自身も含めてなんとなくの知識を持っている人が多いのかもしれません。

S「私たちが小学生の時、リデュース・リユース・リサイクルの3Rが流行りました。その時代から、気にしている人はエコバッグを常に持っていたし、やっている人はすでに行動していた。」


―エコバックを使い始めたのは、レジ袋などが有料になってからのここ数年のことだと思っていました。

S「そういった人たちは、生ごみを土に埋めたり、海洋生物をどれだけ傷つけているか知っているからプラスチックも買わなかったり。TAKEFUでも昔、エコバッグを配っていました。こだわって紙パックのパッケージを使っていた頃もありますが、当時はそれが過剰包装だと言われたこともあります。今は逆で、それが大衆化されたけど。」


―Sさんは小学生の頃からそういった環境にいたのですね。Uさんのインタビューの時も話したけど、食器を洗う前に布切れで拭くことも、ゴミをポイ捨てしてはいけないことも、小学生の頃は親に言われているからというだけで、何故なのかという部分に目を向けていなかったなぁと思います。

S「小学校の社会科の授業でもそういったことを習いました。ファストファッションの労働問題なども。私たちが大学生の時にやっとそういった現状への認識が深まったという肌感があります。」


―Sさんはアースデイで生の声も聞いているし、周りよりより理解が深かったかもしれませんね。

S「自分にできることはやろう、という意識はありました。」


―そんな昔からアースデイに参加しているSさんは今の状況をどう感じますか?

S「今はなんとなく皆が知っている分、強い想いでやりたい!という人が減った気がします。私が小学生の頃参加していたときは良くも悪くも、極端な人が多かったです。その時代、熱狂的に参加されていた方たちがある程度、上の世代になってしまった、という要因もありそうですが、単純にあの熱量を持ち合わせるほどの人が減ってしまったのかな、とも思います。当たり前の知識になった分、一人ひとりの『自分がどうにかしなきゃ』という使命感が薄くなったのかもしれません。公害が多く取り上げられた時代は、どの水が信用できるか分からないから、子供がいるお母さんたちが、自分たちの飲み水は本当に綺麗でありたいという考えで、みんなで集まって活動していたり。地球温暖化にしても、あまりにもスケールが大きすぎて自分事として捉える人が少ないと思います。もちろん打算なく積極的に行動している人もいるけど、本質的な部分がないがしろになっているケースも見たことがあったりして難しい時代だなと思います。そんな自分も徹底してやっているかというと、足りないと思います。サステイナブルって言葉が流行っていましたが、やはり持続できないとあまり意味がない気がします。」



引用元:Earthdaytokyo


―Sさん自身が自問自答しながら問題に向き合っているのが伝わります。Sさんの気になるお店はありましたか?

「印象に残っているのは、やっぱり小学生の頃、初めて参加した時ですかね。人権問題など、なかなか目の前で話を聞く機会はなかったので。動物の殺処分の話を聞いたときは小学生ながらにとてもショックを受けました。あとは、ファーストフードのチキンの作り方や、BSE問題や冷凍食品のことなど。あの時代は、世間も食への関心が高まっていた時期だと思います。衝撃的ではありましたが、色々と考えるきっかけにはなりました。そういったことにとても感化されていますが、だからと言って私自身がボランティア活動を積極的に参加しているわけではないのが、なんともいえないのですが・・・。そういえば、いつかのアースデイで、消費者が買うことでその企業や団体を支援することになる、というポスターを見たとき、私はこの考えに則ろう!と感化されて今でも実践しています。それが、様々な会社の支援にも繋がります。労働環境だったり、環境問題に気にせず作っている製品の需要がなくなれば、必然的にその製品を作らなくなりますよね。」


―知っているからこそ選択肢が広がりますね。

S「だからと言って、こういった問題を知らない人に対してそれはどうなの?というのも違う気がしていて。小学生の頃はみんながもっと知ってくれればいいのにな、と思っていたので、情報が手に入りやすくなって良かったなと思う部分もあります。でも今はフェイクニュースもあったり、どのようにも偏れてしまいます。」


―これが正解というのがないものなのかもしれません。でもSさんのように思考し続けることをやめてはいけませんね。

S「アースデイは販売だけではなく、啓蒙活動の一環でもあると思います。もちろんお客様にきていただくことに越したことはないけど(笑)。純粋に楽しいイベントなので、来年お待ちしています(笑)!」



引用元:Earthdaytokyo



3人からお話を伺って、まずこうしたことを話せる環境があることに感謝の思いです。もちろんそれだけで満足してしまってはよくないですが。私はお話を聞いていて、最近見た映画「関心領域」のことが頭をよぎりました。アウシュビッツ収容所の隣に暮らしている家族の、どこにでもある穏やかな日常を描いた作品なのですが…。

何か善き事をしようと思うと、漠然と価値があり大きなことに取り組まなくては、と考えがちですが、本当は目の前のこと、自分の身の回りからできることを、続けられることをやっていくべきだと思いました。その行動に小さいも大きいも、正解も不正解もないと思うのです。そして知っていくこと、思考することをやめてはいけませんね。読んでくださった皆様、来年アースデイでお会いできることを楽しみにしています!




インタビュアー・たまねぎ
1993年生まれ。ナファ生活研究所直営店 Shop of TAKEFU "eau" 勤務。
座右の銘は、「死にはしない」。趣味は舞台鑑賞、かき氷屋巡り。好奇心が旺盛。
TAKEFUのお気に入りアイテムは、スパッツ(10分丈)、ソフトフィットはらまき。

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