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この人形、見た目に反して技巧派 ~ダスクモーン私的カードレビュー無色・土地編~

序文

やあみんな、武えのきだ。

今日の早朝、統率者戦での禁止カードが発表されたね。
今回禁止されたのは以下の通りだ。

  • 波止場の恐喝者

  • 宝石の睡蓮

  • 魔力の墓所

  • 有翼の叡智、ナドゥ

今回の禁止発表は統率者プレイヤーにかなりのインパクトを与えているようだ。主に、ネガティブな方向にね。

僕はそれを無理もないなと思ったよ。有翼の叡智、ナドゥはあまりにも強すぎたからそれほど意外でもなかったけど、他の3枚は全くノーマークだったからね。

波止場の恐喝者、宝石の睡蓮、魔力の墓所はいずれも序盤から爆発的なマナ加速を可能にするカードだ。確かにこれを引けるか引けないかで勝ち負けまで決まりかねない大味なカードかもしれない。

ただ、いずれもプレイヤーに愛されていたカードだったように思うんだよね。僕は統率者戦をしたことがないけど、たまにプレイ動画を見ることはある。みんなこれらのカードを楽しそうにプレイしていたし、それを見た僕もプレイしてみたいと思ったよ。1ターン目から3マナも出ることなんて、スタンダードじゃあり得ないからね。

そして避けて通れないのが、いずれも1万円を超えるきわめて高額なカードだったという点だ。特に宝石の睡蓮と魔力の墓所は、無色なのでどのデッキにも入る統率者戦ではほぼ必須のカードだったから、統率者戦を楽しく遊ぶために1枚くらいはなんとかと思い切って購入した方も多かったと思う。そういう方は今頃本当に悲しい思いをしているんじゃないかな。

もちろん、統率者戦を健全にするための措置だったとは思うけれど、マジックが大好きで頑張ってお金を捻出しているプレイヤーのことも、もう少し考えてほしいなとは思う。誰だって無限にお金があるわけじゃないんだからね。

さて、雑談が長くなってしまった。
今日はダスクモーンの無色・土地カードをレビューしていくよ。今回はレビューした枚数こそ少ないけど、楽しんでもらえればとても嬉しい。

目次


カードレビュー

殺人人形、マーヴィン

恐ろしい見た目から繰り出される平均的なスタッツ
パワー4くらいありそう

自分のコントロールで戦場に出ているクリーチャーの起動型能力を持つことができるクリーチャーだね。イラストはアグロっぽいクリーチャーだけど、見た目に反して技巧派でコンボ的なクリーチャーだね。

似たカードであるアガサの魂の大釜と較べると、どうしても使いづらさが目立ってしまうね。その原因はそれぞれの参照先にある。このカードは戦場に出ているクリーチャーを参照するのに対し、アガサの魂の大釜は墓地にあるクリーチャーを実質的に参照するんだよね。基本的にクリーチャーは場に出すより墓地に落とす方が簡単だから、この違いは大きいと思うよ。

これが大釜より優れている点は、

  1. 自身もクリーチャーであること

  2. 虚空の力線などの墓地対策に影響されないこと

の2点かな。特に1は重要で、長いマジックの歴史ではどこかにこのカードの相棒となりうるカードがあってもおかしくない。そういうカードを探してみたいね。

解剖道具

タフネス上がるのが謎

基本的には5マナ4/4接死絆魂として扱ったほうが良いカードかな。強いクリーチャーが釣れれば大当たりだし、上振れ要素がちゃんとあるのは嬉しいね。

一方で装備コストとしてクリーチャー1体を生け贄に捧げる条件はなかなか厳しいね。リミテッドで盤面が膠着したとき、弱くてアタックに行けないクリーチャーを生け贄に捧げるとか、それぐらいしか起動する状況は無いだろうね。

さすがにマナコストが重すぎて構築ではノーチャンスな気がするね。これを積極的に採用したいというデッキはちょっと思いつかないね。

除霊用掃除機

リスペクト元が一目でわかるグッドデザイン

未認可霊柩車亡き後の墓地対策アーティファクトだね。

追放するのが1枚ずつなのは頼りないけど、相手の動きに対応して墓地追放できるから普通のリアニメイトデッキはこれで封じることができるね。墓地のクリーチャーを全部吊り上げるタイプのリアニメイトデッキだったらしょうがないけど、今のスタンダードにはそんなデッキは無かったと思うから問題ないと思う。最後の贈り物の運び手で墓地全部吊り上げるデッキも、確か最後の贈り物の運び手自体を墓地から釣っていたはずだからね。素出しされたらあきらめよう。

最後はフィニッシャーにもなれるのが良い所だね。出てくるトークンは全部1/1だけど、最近は強い能力をもっとクリーチャーが多いから馬鹿にできないはず。そういう意味では、環境によってはメインから入りうるカードかもしれないね。

グルームレイクの境界

安定してマナを2種類出せるか不安

新しい友好色2色土地サイクルだね。5枚あるんだけど、長くなるし感想はほぼ同じだからグルームレイクの境界を代表としてレビューさせて頂くよ。

この土地自体は確定アンタップインなんだけど、対応する基本土地(この場合は島か沼)をコントロールしていなければ片方の色(この場合は青)しか出せないという変則的なマナ能力をもつ土地だね。

基本土地が出ていれば実質デュアルランドなんだけど、現状基本土地タイプを持っている多色土地って諜報ランドしかないから、この土地を使おうと思うと基本土地を多めにデッキに入れるしか無いんだよね。どれくらいの塩梅で基本土地を入れておけばちゃんと機能させられるか難しい。寓話の小道が採録されたから、意外とちゃんと使えたりするのかな?

リリースされてから色々試してみたいと思う、とりあえず現状では3色デッキは難しそうという印象かな。

ヴァルガヴォスの棲み処

確定タップインなのがちょっと……

指定した色のマナが出せる代わりに確定タップインの土地だね。

僕は最初にこのカードをプレビューで見た時に、なんて弱いレアなんだろうって思ったよ。僕が実際に見たことのあるレア土地でぶっちぎりで弱かったのはダンジョンの入口だけど、それに次ぐくらい弱い土地だよね。

確定タップインがだいぶ弱い。指定した色のマナが出せるとはいえ、それだけじゃコモンの進化する未開地と大差ない。むしろ、デッキ圧縮できる分進化する未開地の方が強いとも言えるよね。

唯一の強みは土地に加えてエンチャントのカードタイプを持っている点だ。つまり、このカードを場に出すだけで違和感を誘発することができるわけだけど……そのためにはある程度展開してからこのカードを出す必要があるんだよね。普通こういうタップインランドは1T目に置いておきたいものだけど、その場合はホントに基本土地と大差ない。そこが難しいと思ったね。

土地なのに違和感を誘発することが出来るのは強くもあるけど、個人的にはタップインが痛いかなという評価だね。

終わりに

以上でダスクモーン私的カードレビューを終わらせて頂くよ。

最初は軽いノリで始めたんだけど、こんなに時間のかかるものだとは思わなかったね。神話レアとレアしか紹介していないのに、記事1本あたりで平均90分はかかったと思う。この記事も含めて7本だから、10時間以上費やしたことになる。ネット上では全カードレビューを実施している方々もいらっしゃるけど、彼らの努力は並大抵ではないことを実感したね。頭の下がる思いだ。

それじゃあ、また。

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