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痴漢スカン

皆さんは毎日電車に乗って通勤をしますか?

ボクは仕事柄満員電車には乗りませんが、タイヘンなストレスを感じてらっしゃると思います。お勤めご苦労様です。

さて
「痴漢被害に遭い続けた女子高生が考案した「痴漢抑止バッジ」が大人を動かした」小川たまかさんの記事を読みました。

要約すると

痴漢行為を未然に防ぎたいと、高校2年生の女子が母と一緒に「痴漢抑止バッジ」を考案して通学するようになったら、それまで毎日のようにあった痴漢被害がぴたりと止まった。
そこでこの痴漢抑止バッジの普及をプロジェクト化してみたら、いろいろ抵抗があったという話です。

とにかくこの全文とコメント欄を読んでもらいたいなぁと望みます。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogawatamaka/20151102-00051063/

もちろん後からでもいいです。


じゃあまずなんでボクが痴漢スカンと言ってるのか。

twitterにも書いたとおり

「痴漢をはたらく輩が『男なら誰だってやりたいと思ってるよ』と信じてるところが、同じ男として許し難い!」からです。


”やりたい”っていうのは”痴漢したい”っていう意味ですが、「はぁ!?」です。勝手に男なら誰でもなんて括ってほしくはないですね。
ボクはそういう「男なら◯◯でしょ」みたいな決め付けが大嫌いです。

だから「九州男児なら酒が強いはず」「九州男児は男尊女卑」という括りも大嫌いです。ボクは酒が飲めないのでアルハラを何度も受けたし、どちらかというと女の人に傅くタイプです。

本当は「男らしくしなさい」英語で言うところの”Be a man”もあんまりスキではないのですが、役割として求められることもあってそういう場合は、しょうがなくこなすようにしているのです。
職業的役割を果たしているような感じです。
最近よく目にする「女だけど女装している」のと同じような男装している男子かもしれません。


アルハラ、パワハラ、同性同士のセクハラも受けたと自認するボクという自分語りもしたので、本題に戻りますよ。

痴漢被害に遭い、自分でバッジをつけるようになった女子本人には、応援してるよという励ましと共に

「痴漢する方も相手を選ぶよな」という心ない声も届いてしまいます。
余計なお世話です。

この時点でボクはその心ない声にムッカー!ときてしまいます。

心ない声も紹介しょうかと画像も貼り付けましたが、推敲の度に目に入って心が荒むので削除しました。


被害女性にも非があるんじゃないか?という人は、わりと目にするパターンです。映画『告発の行方』でも描かれていましたし、政治家でも深夜遅くにそんなところを歩いていたから襲われても仕方がないと言った人がいましたね。

ため息はでますが、じゃあとりあえず「自分の身は自分で守る」という部分だけで話をしましょうか。

このプロジェクトの代表者である松永さんのお話を引用します。

痴漢を行う犯人は、泣き寝入りしそうな子を選んでいます。(被害者は犯人を)捕まえるのも、『やめてください』と言うのも逆ギレされそうで怖い。でも実際に被害に遭う前に、(泣き寝入りしないという意思表示で)相手が引いてくれたらそれでいいんです」


ね?

ミニスカートを穿いていて堂々と歩いている女性ではなく、地味めなおとなしそうな子を選ぶんですよ痴漢は。
おとなしそうにしてるのに「挑発してる」とかいうのは、じっと下を見てるのに「ガンつけた」と因縁をつけてるのと変わりませんよね。

これでどうやって「自分の身は自分で守れ」というのでしょう?

だからバッジをつけようという行動に出たのですよ、彼女は。

自分の国は自分で守れという人ならわかってもらえると思いますが、女性が自分の身を自分で守ろうとすることは当然の権利ですよね。


さて、ここからはまだ痴漢をしたことのない人、やりそうになったけどグッとこらえたとなど、幸いにして警察のお世話になったことのない方に向けてボクが作家として調べた逮捕されたらどうなるかってことを書きますね。


まず、容疑者として警察に逮捕されました(ハイ!スタート!) 


まず所轄の警察署で刑事さんの取り調べを受け、簡単な調書を作成されます。
そして48時間以内に身柄を検察に送致され、調書を元に勾留請求というものが出されます。そのためにあの時々街で見かける白と灰色のバスに乗りますよ。テレビでもよく見ますよね。


よほどのことがない限り裁判所は10日間勾留を許可します。

所轄の警察署で刑事さんに取り調べられます。(代用監獄制度といってアムネスティ・インターナショナルに批判されていますが…)
否認してるとガンガンやられるそうですよ。オチないとなるとあの手この手を使って落とそうとするので、冤罪はだいたいこの過程で発生するようですので、ここは可視化を望みたいところです。

その刑事さんの調べた調書を元に、取り調べ検事さんが容疑者の話を聞き検事調書を書きます。
もちろん否認してるとココでもガンガンやられるそうですよ。

でオチなければさらに10日間の勾留請求が出され、裁判所はそれを許可するかしないか判断をし(たいてい許可されます)刑事さんに取り調べられ、後に再び検事さんに調べられ起訴され、裁判官の都合がつき次第裁判となります。

裁判の時には取り調べた検事さんではなく、違う検事さんがやってきて調書と証拠をもとにガンガン攻めてきます。
もちろん弁護士さんも庇うだけでなくあなたの証言に間違いがないか、結構厳しいことも聞いてきます。

これは加害者だけでなく被害者も同様に質問されたり正確な証言を求められるので、ここでいわゆる「セカンドレイプ」というのもが生まれます。
犯罪の加害者と被害者が刑事裁判所で対面しなければならない状況は由々しきものであり、裁判所もそれを改善しようとはしているようですが、まだ被害者の心理に完全には寄り添えないみたいです。

もっとも裁判所というところは「予断を持って事件を見てはならない」ことになっているので、本来は被害者の心に寄り添ってくれる場所ではないのです。

例えたら病気になってお医者さんに言ったら「なんでこんなになるまで放っといたの!?」と怒られるような、そんな疲弊した気分の時になんとかしてくれると駆け込んだのに期待していたのと真逆のもっと100倍ヒドイ扱いを受ける感じと言ったらいいでしょうか…


さて起訴後の有罪確定率は非常に高く、たいがい有罪になるというのは映画『それでもボクはやってない』で皆さんご存知の通りで、裁判の初回に行われる罪状認否で認めていればわりと早めに、否認していれば遅めに有罪になるということです。裁判の間勾留されていた期間は、刑に服する期間に算入してもらえるみたいですが、全期間というわけではないそうです。

なぜ否認していると長めになるかというと、一つの罪状につき20日間しか勾留できないので、他の罪状(いわゆる余罪)というやつを見つけてきて、それぞれに裁判をするからです。

1件1件立件され起訴され裁判が行われるのです。
面倒くさいでしょう?

裁判官も忙しいので起訴されたからといってすぐに裁判にはなりません。
その間は拘置所というところで、裁判が始まるのを待つことになります。東京だと小菅にあるあの大きな建物です。ちなみに死刑判決が出た人は刑務所には行きません。懲役刑ではないから拘置所に居ます。

逮捕されてから裁判で有罪判決で仮に執行猶予がついたとしても、外に出られるまで早くて三、四ヶ月〜半年かかるんだそうです。

ボクが調べた限り刑事裁判ってこんなに時間がかかって面倒くさいものなんです。



お勤めの人、よく聞いてください。警察に逮捕された時点で解雇通知の準備が始まりますよ。
容疑を認めていようがいまいが、会社はそんなこと斟酌してくれません。捕まったら解雇はほぼ確定です。
遅くとも最初の10日間の勾留の間に会社から留置所に解雇通知が届くことになるでしょう

本当はまだ容疑者なので、会社の判断は間違ってるとは思いますけど、おおむね会社ってそんなところみたいですよ。あなたが創業社長や取締役でない限り。


もちろんボクは冤罪も許せない質(たち)ですので、痴漢冤罪にも腹立たしく思っています。

でもそれと、女性が自分の身を守るために行動することはなんのリンクもしません。女性がバッジをつけたから男性が冤罪に問われるわけではないですよね?

上の方に書きましたけど”男”というもので括られるのが嫌いなボクですが、肉体が男である以上”男”であることからは逃れられないので、少なくとも”マシな男”になりたいなぁと思って生きてきました。



そんなボクの一生懸命積み重ねてきたものを灰燼に帰すような「男を下げようとする男」には腹が立つのです。街に出たら「お前も痴漢する男だろう」という目で見られなくちゃならないんですよ、一部の痴漢のせいで!


前にも言いましたがボクは感情でモノを言いますよ。

でもいつでも感情全開なわけではないですよ。

人間はまず感情が先にあって、その後づけで理屈を述べるのがスキなだけで理論で生きてるわけではありません。理論だけで生きてたら痴漢がダメだと分かってるのにやるはずがありませんよね。

男が理論的だっていうのならば、そう振る舞わければなんの立証にもなりませんよ。


確かにね、なんらかの主張をしたら反感を買うことはよくあります。

でもね、世間はボクやあなたの思うようには回っていません。ガマンしてることだっていっぱいあるでしょう?お互い様なんです。
それについていちいち反論して主張していたら身がもたないのも当然です。日々テストや書類、嫌なお客さんや取引先に頭を下げて回らなくちゃならない。ボクだってネームの直しや小説のダメ出しが出たらちょっと頭にきますし、印税だってもうちょっとくれないかなぁ〜とか思ってますよ。


それをオレはガマンしてるのにあいつだけ主張しやがってってのは、なんかおかしくないですか?


これだけたくさんの人が叫んでるんですよ。

ボクやあなたもこれまで生きてきた中で、実際にイジメや痴漢やセクハラやアルハラ、パワハラ、マタハラを見たことも聞いたこともないっていう人は、いませんよね?



ほんっとに言いたくないんですけど、男同士だって聞く耳持ってる男は、イイ男に見えるんじゃないでしょうか?

ハードボイルド風やせ我慢やバンカラ気取り美学や「そもそも論」を語りたくなる気持ちも分かりますけど、こと痴漢に関してはそれはみっともないんじゃないでしょうか?

「ただしイケメンに限る」とかホント関係ないと思うんですよ。


さてこの痴漢抑止バッジプロジェクトによって、痴漢被害に遭う人が目に見えるに減ってゆくのかどうかはまだ分かりませんが、少なくともこういう自衛手段をとらなければならない状況があるということは、おおむね同意してもらえるんじゃないかと思います。

この痴漢抑止バッジプロジェクトは、現在進行形の話です。
クラウドファウンディングが終了する2016年2月5日までは、ここから引用する太字部分は有効です。

11月2日、株式会社クラウドワークス(渋谷区)で、痴漢被害に悩む女子生徒が考案した「痴漢抑止グッズ」プロジェクトの記者発表が行われた。プロジェクトの内容は、毎日のように被害に遭っていた女子生徒を救った「痴漢抑止バッジ」を普及するため、缶バッジのデザインを同社が手掛けるクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」で公募するというもの。11月11日から「Stop痴漢バッジデザイン」コンテストをスタートする。

さらに

11月11日から24日までの2週間、クラウドワークスで新たなデザインを募集し、同時に株式会社サーチフィールド(渋谷)が運営するクラウドファンディングサービス「FAAVO東京23区」で支援者を募る。


のだそうです。

心ある方々からの温かい支援をぼくからもお願いします。

缶バッジデザインについてはボクも考えてみます。いいモノが浮かんだら公募に応募したいと思ってます。

FAAVO東京23区はこちらへ↓

https://faavo.jp/tokyo23

「Stop 痴漢 バッジ」のページはこちら↓

http://scb.jpn.org

ではまた次回(ヘトヘト)

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追記: 先ほど㈱クラウドワークスさんからデザイン公募スケジュールの前倒しが発表されました。

2015年11月4日(木)

からスタートするとのことです♡


【訂正】

>このプロジェクトを推進している株式会社クラウドワークス(渋谷区)の松永さんのお話を引用します。プロジェクトの代表者である松永さんのお話を引用します。

は、事実と相違がありましたので、本文を訂正しました。

正しくは

”プロジェクトの代表者である松永さんのお話を引用します。”
となります。

本文は訂正済みとなっております。


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