最近noteを始めた人の呟き

 しばらくきちんと物語を書いていなかった。
 書いていなかったし、書いている友人知人が文学フリマなどに参加している時にも足を運べなかった。

 それは転職をして、平日は朝決まった時間に会社に行ってだいたい夜になる頃に帰宅するという、単純に拘束時間の変化の問題が一番大きかったと思う。
 まったく未経験の仕事に取り組むことになったというのも大きな理由だし、さらに取り立てて名前の出ない、あたりさわりのないように見える文章を大量に書いていたのも大きな理由で、大きな理由を要約すれば現実に追われて必死に走っていただけのことだった。
 世の中の大半の人が日々これをこなし、さらにその一握りであろう、文学フリマやその他イベントに参加している友人知人をまあまあ遠くの空の下で尊敬したりしていた。

 現に、この新しい感染症の流行を機に、勤めている会社がテレワークを導入して、通勤のための往復の2時間が浮いたことで、何かを書こうとしはじめたわけで。

 きちんと物語を書いていなかったなんて、別に職業作家でもなんでもない人がキリッとして言ってもどうなんだろうと思わなくもないけれど、生来頭の中で有象無象を遊ばせて生きているのだから、誰に見せるためではなくとも結局は書くのだ。
 せっかく書いたのだし、世の中に一人くらいは面白がってくれる人がいるかも知れない。そのくらいの妄想は容易くできる。そんなわけで、ペンネームでnoteを作ってみたのだった。

 なんでも急いでやりたがり、詰めに詰めて一気にやって満足して飽きるということをやりがちなので、少し落ち着いた方がいいと本当に思う。
 だいいちどこの誰だか分からない人の書いた文章が狂ったような速度で更新されても、世の人はみな忙しいのだし、世の中は様々な大変な出来事で溢れているし、都度、追いかけて読んでもらえるとは思わない。

 ちょっとだけ落ち着いたので、少しくらいは読めたものを書けそうな奴が書いているのかな? という参考になるかと思って、今頃プロフィールをまとめてみたりもした。もう少し、物事の順序というものを蔑ろにしないように生きていきたい。
 人生の途中になかなかオチがないように、この文章にもオチはない。

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