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劇団☆新感線『天號星』を観た話。



⚔はじめに⚔

この感想は、現在上映中の『ゲキ×シネ20th記念プロジェクト』を観た感想と、2023年11月に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKAWWホールにて公演された舞台を観た感想(アンケートに寄せた文章)を再編成したものとなります。
よろしくお願いします。


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先日、劇団☆新感線『天號星』を『ゲキ×シネ』で久しぶりに体感。

某まつたけ映像制作会社が『歌舞伎』を上映してる事あるけれど。(興味もあるけれど)他舞台の配信と『臨場感』がまったく違いました。
※舞台を映画館で上映するのも観たけれど、全く違います。

他舞台が定点的な撮影であるのなら『ゲキ×シネ』は観客の観たい目線に合わせた撮影。プロジェクションマッピングを単純に”舞台の背景”として流すのではなく”映像と一体化”させて『1本の映画作品』として表現されていました。
演者の表情が驚くほど鮮明に抜かれてるカメラワークに脱帽。久しぶりに心が躍りました。

かわいい古田新太氏と早乙女太一氏観たい方は観た方がいいと言う話。

コラボドリンク飲みました。
入場特典はコツコツ悪い事してたアノ人。
いや、コツコツ努力はするけれど悪巧みはしないって。
これ…あれか?ぼっち属性で来てる感じ?
やめてよー(笑)でもそう言うところもスチー♡


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⚔あらすじ⚔


時は江戸中期。

表稼業は"口入れ屋"主人。
裏稼業は"引導屋"元締め。
中身は冴えない元飛騨の渡り大工・藤壺屋の半兵衛が主人公。

裏稼業で対立する『黒刄組』の差金で、はぐれ殺し屋・宵闇銀次に命を狙われる。嵐の夜、差し違えたその際、天からの稲光を受けー2人の"中身"が入れ替わる事態に。

導くは因果の禍つ星ー天號星
半兵衛と銀次ー2人の命を賭けた鍔迫り合いの行く末はいかに。

※引導屋:世で捌けぬ悪党を始末する殺し屋。とどのつまり、必殺仕事人。


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⚔全体感想⚔


観劇を本格的にする前から噂は色々聞いてまして。
演出がとにかくド派手だとか。
チケット取るのが難しいとか。
公演時間が死ぬほど長いとか。

実は、その年の6月に隣のTTホールで、本作でも出演されている早乙女兄弟が所属する、劇団朱雀の『祭宴』観劇してるんです。

早乙女太一氏「待たせたなぁ!!」
私『…初見です。』
某2人組ロックバンド以来の気まずさを味わった観劇でした。
あ、舞台は最高に楽しかったです。(*´꒳`*)


その時に『天號星』のフライヤー貰いまして。
初・劇団☆新感線するなら今しかないでしょと。
ビックウェーブに乗るしかないでしょと(笑)

それに、アニメに詳しい人間なら『中島かずき』の名を聞いただけで心躍るでしょ!?という所ですよ。

端的に言います。
「これTRIGGERで見たやつ」となりました。
中島かずき版『君の名は。』(元請:TRIGGER)です。
怒られる(笑)

あっ…。
あっ…。
(まだいっぱい写真ある…)
そういえば今年の正月TV初放送してましたね。
映画館で観た方がいい作品なのでド〇パスで頑張って順位上げます(*´꒳`*)


『キルラキル』とか『プロメア』好きな人間には、殺陣や幕間直前の演出、ギャグの間の取り方、そのまんまアニメの演出に近い事をしているので、アニメファンで観劇に興味あるなという人にとっては入りやすい舞台ではないかと。作中だと『座布団』に乗って相手に迫る演出なんかがあるので。(キャスター付座布団は斬新)
幕間直前で早乙女兄弟が睨み合ってからのタイトルドーン!!が最高に痺れるのよ。大好物の演出だったわー。

当時、ビジュアルの関係で『漢臭い』と言いますか、血沸き肉躍るゴリッゴリの血なまぐさい舞台を想定していました。

驚くほどコミカルお江戸人情劇。
トニカクカワイイ古田新太氏と早乙女太一氏が出てきた時は、想定外でした。渋い古田新太氏とかっこいい早乙女太一氏しか、私、知らない…!!
あと、伊吹役の山本千尋さんの剣技(太極拳)がとにかく美しくて魅力的。本当全人類観てほしい。
あと、私が観劇した回は台詞飛んだ人がいたなぁ。(相手の役名忘れるハプニング)( *´艸`)
板の上でボコボコにされてた。本当、ご愁傷様でした。

そして客席と舞台が近い。※客降りが多い。
劇団朱雀さんの時にも感じたけれど「大衆演劇」のそれに近かい舞台でした。なので、劇場で物理的に観れなかったシーンが(体捩らないと見れない所からの客降りが多いので)映画で見れたことはとても助かりましたね。


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⚔物語について⚔

お話に関して。
人間の”芯”を突き詰める物語であったなと。

半兵衛って作中ずっと頼りないし、ずっと貧乏くじ引かされるような主人公なんですよ。
見栄も、肩書も、実の娘でさえも『偽り』。
※かかあ天下なんですよ。
星周りの所為にはなっているけれど、ある意味、単純に半兵衛が『逃げていた』部分のツケが回ってきているだけなのではないかと2回目鑑賞で感じました。
ただ、最後まで『家族』や『町民』を守ろうとした『責任感』は、彼にとっての”真”であり、作品最後の『全て背負う覚悟』こそ『本物』である証なのだと感銘。

途中、殺し屋・宵闇銀次にも人斬り朝吉(演:早乙女友貴氏)が敵として登場するんです。ただ話が進むにつれて、朝吉が銀次を斬りたくないと言い出して、それは銀次に『地位欲』や『金銭欲』という『欲』が出てきてる状態が発生していたからで。人道に外れる事をしていても、悪には悪なりの"芯(筋)"があるからこそ輝けるのだろうと。

舞台の時にはそうでもなかったんですけれど、改めて劇場で観た時にクライマックス、半兵衛(外見銀次)と朝吉(早乙女兄弟)が鍔迫り合いをするんです。『身代わりの護符』を拾い上げるシーンに涙がこぼれ落ちました。

あと、再度見て思ったのは、地位的に低い立場になればなるほど、安易に目に見えない大きな力に縋り付こうとするのは人の性なんだろうなと思ってしまうシーンが”神おろし”という形で描かれていたなと。気をつけよう。

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生きる動機も責任も、その個人のモノであって。
誰も誰かに容易く"成り代われる"わけではないのだ。

人を斬るために刀を振るう男。
人を守るために刀を振るう男。

どちらが現世に留まるにふさわしい人物なのか、今わの際までギリギリにせめぎ合わせて解答を出す。ただの「勧善懲悪」「人情」「親子愛」で終わらない『天號星』。

映像という形で再開できたこと、これも星回りによるものかもしれない。ただ感謝。

興味ある方はこちらから。↓


今回も見て頂きありがとうございました。
良い一日をお過ごしください🌟
















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