母からの電話と物忘れとリュック
昼過ぎ、母から電話がかかりました。
「歩~、髪の毛にぬる油(椿油のこと)はどうなったかしら?」
前に頼まれたのは覚えていますが、とっさにどうしたか思い出せません。
「あれ?そういえば持って行っていなかったかな?」
と言っていると、(スピーカーにしていたので)聞いていた長女が、
「え??いつか買っていったじゃん」
と言いました。
ありがとう、長女!思い出した!
「そうだった!お母さん、12月に買っていったわよ。探した?」
「あらそう?探してみるわ」
「あのね、探してから言って欲しいんだけど」
「仕方ないじゃない」
居直った母はさらに言いました。
「それから、体温計どうなっているの?」
以前体温計を持ってきて欲しいと言われたので、
数字が見やすい物を持って行ったことがありました。
「お母さん!それも12月に持って行ったよ!
それで私に文句言ったでしょ!」
「あら?そうだったかしら?」
「そうよ!『あれは悪い』とか言ったじゃないの」
「ああ、そういえばそうだったわね。探してみるわ。
最近物忘れが酷くてねえ・・・」
すると長女が言いました。
「ばあば、前からだったよ」
「ほら、長女も前からだったって言ってるわよ」
「あら!そうかしら!」
長女が続けて言いました。
「じいじから、『また忘れたんか!』って言われてたよ」
「お父さんから『また忘れたんか!』って言われてたみたいよ」
「そうだったかしらねえ・・・。
周りの人(施設の友だち)もみんなそうだからねえ・・・」
やれやれ・・・(-_- )
長女がいてくれて助かりました。
実は昨日宮地嶽神社から帰っているときも、母から電話がかかりました。
私は運転中だったので、長女がスピーカーにして対応してくれました。
母が言うには、施設の先生(理学療法士さん?)から
ずいぶん歩けるようになったから歩行器じゃなくてもいいだろう、
と言われたそうです。
母は少し腰が曲がっていますが、歩行器だと余計に曲がるから
使わない方がいいだろうとも言われたそうです。
そのかわり、「スキーの棒みたいなの」を2本使うことになったとのこと。
母がそのくらい歩けるようになったのは喜ばしいことです。
ですが、母はいつも、ティッシュやハンカチなどを入れた袋を
歩行器に提げて持ち歩いています。
歩行器じゃなくなると、袋を提げて歩くことができなくなります。
そのことを母が言ったところ、先生が
「リュックを使ったらどうですか?」
と勧めてくれたそうです。
そのため、軽くて今使っている袋と同じくらいのリュックが欲しい、
と母に言われました。
確か実家に、母が以前買ったヤマト屋のリュックがあったので、
今日、それを探すことにしていました。
準備ができたところで、長女と実家へ出発。
実家に行くのは久しぶりです。
探すと案の定、ヤマト屋のえんじ色のリュックがありました。
軽いし大きさもちょうどいいくらいです。
すると長女が、
「この上着、ばあばに持っていかなくていいかな?」
と言いました。
施設の中は温かいため、去年買った温かいユニクロの上着を
まだ持って行っていなかったのです。
病院に行くために外に出ることもあるので、
残っていたユニクロの上着も持って行くことにしました。
帰宅後、持って帰ったユニクロの上着を洗濯しました。
去年は3月にばたばた入所して、そのあと父が入院したり
亡くなったりしたため、上着等そのまま残されていたのです。
火曜日に妹が母を病院に連れて行くらしいので、
明日リュックとともに施設に届けようと思っています。