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母と一緒にT産婦人科へ(2000文字)

13時半すぎ、母を施設まで迎えに行きました。

「あらやだ!杖を持って行こうとちゃんと用意してたのに!」
と母。

どうやら用意していた杖を部屋に忘れたようです。
母が忘れっぽいのは昔からなので、今更驚きません(^_^;)

「そんなに歩かないから大丈夫よ」
と言いながら母を支え、ゆっくり車まで歩いて行きました。

2回目の大腿骨骨折から歩けるくらいには回復しましたが、
やはり前ほどは歩けないので注意が必要です。


今日は、以前行ったのとは別のT産婦人科に行きました。

14時から診察なので13時50分に着いたのですが、
電気がついていなくて薄暗く、受付には誰もいません(-_- )

「やっているの?」
と母も心配になったようです。

不安になった私は、午後からの診察時間を確認しました。
14時で間違いありません。
仕方ないので、そのまま母とおしゃべりしながら待つことに。

14時になる頃、看護師さんたちがやって来て電気がつき、
ようやく明るくなりました。
良かった・・・。

それから受付をしたのですが、受付の中にいる方が、
両親が長年お世話になってきた鍼灸院の長女さんによく似ています。

ですが長女さんがここにおられるわけはないので、
他人のそら似だろうと思っていました。

ところが、
「竹田さんですよね?」
と言われてびっくり!
やはり鍼灸院の長女さんだったのです(^_^)

偶然に驚きながら、母と一緒に診察室に入りました。


「今日はどうされましたか?」
とT先生に聞かれたので、出血によりF産婦人科で診てもらったこと、
しばらくなかったけどまた出血したので来たことを伝えました。

それからT先生は、
「お子さんは何人ですか?」
「出産の時、異常はありませんでしたか?」
「手術をされたことはありますか?」
「高血圧などの病気を持っていますか?」
など、次々に質問されます。

「喘息はありますか?」
という質問に
「子どもの頃ありました」
と母。

そうだったんだ!
この年になって初めて知りました(^_^;)

「小学校に上がる前ですか?それとも小学校に上がってもありましたか?」
「ええっ!どうだったかしら・・・」

そんな昔のこと、母が覚えているだろうかと思っていたところ、
「ゆっくりでいいですよ。ゆっくり思い出してくださいね」
とT先生。

矢継ぎ早にいろいろな質問をされるので、
ちょっと「つっけんどん」な先生かも?と思っていましたが、
私の認識は間違っていたようです。

さらに、
「出産以外で産婦人科に診てもらったことはありませんか?」
とも聞かれました。

「ええっと、そういえば、昔、○○銀行の前にあった・・・」
と母。
「何?I産婦人科?」
と私。
「違う違う。えーっと・・・」

母が一生懸命思い出そうとしていると、
「慌てなくて大丈夫ですよ。だんだん思い出しますからね」
とT先生。

高齢者には、このようにゆったりと接してくださる先生が
とてもありがたいです。

結局ベテランの看護師さんが、
「H産婦人科ですか?」
と思い出してくださいました(^_^;)


「前のF産婦人科でも検査されたかもしれませんが、
 こちらでももう一度調べさせてもらいますね」
「はい、よろしくお願いします!
 実はF産婦人科では、あまりちゃんと伝えてもらえなくて
 今ひとつよく分からなかったんです」
「そうですか。F産婦人科は忙しいですからね。
 ここはヒマなので(^_^;)」
「いえいえ、そんなことは・・・」

確かにF産婦人科は、患者さんが多くてけっこう待ちました。
ここは患者さんがぽつぽつという感じですが、
すぐ診てもらえるのは高齢者にはありがたいです。


T先生は検査の後、診察室で丁寧に説明してくださいました。

「どこも異常はありません。
 そして、子宮が少し大きいことが分かりました。
 小さい筋腫があるかもしれないので、1年に1度、
 (大きくなってないか調べるために)検査にいらしてください。

 ただ、少し荒れてガサガサになっているので、
 それで出血したのかもしれません。

 もしまた出血があったとしても、来月診察に来なくていいですよ。
 1年間は私が保証します。
 
 何かの症状があったから悪い病気が隠れているとは限らないし、
 症状がないから悪い病気がないとも限りません。
 
 精神的な健康も大切ですから、心配する必要はありませんからね」

このT先生の言葉に、私も母も感激!!

「ありがとうございました!!」
と二人でお礼を言って、診察室を出ました。

母もすっかり安心したようで、本当に良かった・・・(^_^)


後で母に聞いてみました。
「お母さん、ガサガサに荒れてるって先生が言われていたけど、
 もしかしてゴシゴシ拭いてない?」
「ええ、拭いてるわよ。よく拭かなきゃと思って」
「お母さん・・・もっと優しく拭こうね・・・(-_- )」


ともあれ、一件落着です。

T先生、最初は「つっけんどん」だなんて思ってすみませんでした!
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m






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