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看護師さんとの会話

今日の面会は、母と長女の3人で行きました。

看護師さんから、
「熱が37度5分あるので、きついと思います」
と説明がありました。

熱のためか、父はずっと眠っています。
途中で看護師さんが、アイスノンを持ってきて冷やしてくれました。

私は父が眠っていて暇だったので、
ホワイトボードの絵を消して
梅雨バージョンに描きかえました。

そこで長女と交代し、談話室に行きました。
(二人までしか病室に入れないため)

すると看護師さんが、
「ちょっとお話ししていいですか?」
とやってこられました。

「お父様は、入院された頃よりも元気がなくなって
 寝ていることが多くなっています」
「そうですね。確かに前はもっと動いていました」
「寝ているときに無理に起こして食べさせることはしていませんが、
 点滴を2本に増やしています」
「それでけっこうです。ありがとうございます」
「痛みの方は、注射でコントロールできているようです」
「ありがとうございます。
 父が痛みもなく穏やかに過ごせれば、それで十分です」

それから、話が核心に入っていきました。
「いつ何が起こってもおかしくない状態に
 お父様は入ってきています」
「A先生に余命をお聞きしたときから、
 覚悟はしているので大丈夫です」
「それで、最期にお父様に着せたいお洋服を
 準備されていた方がいいと思います」
「何でもいいんですか?」
「はい、何でもいいです。
 昔は浴衣でしたが、今はその方らしいお洋服を
 持ってきていただいています。
 スーツの方もいらっしゃいますし、ジャージの方もいらっしゃいます」
「わかりました。妹と相談してみます」

分かっていることとはいえ、ショックでした。
もしかしたら、余命の3ヶ月を超えて生きていてくれるのではないか、
そんな淡い期待も抱いていたくらいなので。

看護師さんがこのような話をされるということは、
父の最期の日は6月中にくるのかもしれません。

このようなことを家族に伝えなくてはならない看護師さんも、
きっと辛く思われていることでしょう。

その後いろいろな話をしていると、
時間になったらしく母と長女がやってきました。

「お母さん、ちょうど今、お母さんのこと話していたのよ。
 お母さんが施設で一人で寂しくないかって」
「あら、そうなの(^_^)
 全然寂しくないですよ。けっこう忙しいし。
 それに、こちらに入れていただいて、よかったと思っています。
 施設はお父さんに合ってなかったみたいだから。
 ここだと安心だし、みなさんによくしていただいて、
 本当に感謝していますよ(^_^)」
「そうなんですか。
 そう言っていただけてよかったです(^_^)」

夕方妹に電話して、今日のことを伝えました。
「そっか・・・。一安心してたけど、
 また覚悟を決めないといけない時がきたね」

水曜日は「まごころ堂」さんが来られるので実家に行きますが、
妹には面会に行ってもらうように頼んでいるので、
実家で妹に会うことができます。

その時、父の最期の服を二人で決めることにしました。

看護師さんには「覚悟している」と言いましたが、
心の中では全然覚悟なんてできていません。
今も書きながら涙がにじんできます。

ですが、妹が言うように、本当に・・・
覚悟を決めなければならないときがきたようです・・・。


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