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TOさんとの面会

父の同級生であるTOさんと、
今日は一緒に面会に行くことになっています。

15時から面会なので、
14時50分に病院の入り口で待ち合わせをしていました。

14時50分前に病院に着くと、
TOさんはすでに到着されていました(^_^;)

病室まで歩いて行きながら、
日によっては眠っていたり、
起きていてもあまりしゃべらなかったりするので、
そのときはすみません、
とお伝えしました。

優しいTOさんは、
「いいですよ~」
と笑顔で言ってくださいました。

長女も一緒に行ったのですが、二人しか入れないので
談話室で待機してもらいました。

病室に入って、
「お父さん、TOさんが来てくださったよ」
と声をかけました。

TOさんも、
「たかしさん、TOだよ!」
と、父の手を握りしめて言われました。

すると・・・
父の顔が満面の笑顔に!!

父のこのような笑顔を見たのは久しぶりです。
よほど嬉しかったのでしょう。
ちゃんとTOさんのことは分かっているようで、ほっとしました。

それから父は、TOさんから話しかけられたことに対して
笑ったり、少ししゃべったりしていましたが、
そのうちに眠ってしまいました(^_^;)

ごめんなさい、TOさん・・・。
せっかく来ていただいたのに・・・。

けれども優しいTOさんは、落胆する様子もなく、
私に父との思い出話をいろいろしてくださいました。

父は運転をしないため、TOさんの車に乗せてもらって
ずいぶんあちこち連れていってもらったようです。

時折父が、目を閉じたままにこっとしているので、
「お父さん、○○に行ったんだって?覚えてる?」
と話しかけると、うなづいたり首を横に振ったり。

完全に眠っているのではなく、
私たちの話は聞こえているのかもしれません。

「そろそろお時間です」
と、申し訳なさそうに看護師さんが言いに来られるまで、
TOさんから思い出話をたくさん聞かせていただきました。

廊下を歩きながら、
「せっかくTOさんが来てくださったのに、
 ほとんど話をすることができなくて申し訳ないな」
と思っていると・・・
「たかしさんに会えて良かったなあ~」
とTOさん。

さらに、
「今日は(面会させてもらって)ありがとうございました」
と言われました。

いえいえ、ありがたいのはこちらです。
父と同い年なので、ここまで来られるだけでも大変でしょうに。
しかも、ほとんど会話もできなかったのに。

本当に、どこまでもどこまでもいい方で
涙が出そうでした(T^T)

父のあの笑顔はTOさんも見たことがなかったそうなので、
見ていただけただけでも良しとしましょう。

TOさん、本当にありがとうございました!!

明日は次女が帰ってくるので、次女を連れて面会に行ってきます。

次女にとっては
これが最後の面会になるかもしれないと思っています・・・。
(そうならないことを願っていますが)




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