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お稲荷さんと神棚の撤去

庭のお稲荷さんと神棚の撤去を神主さんにお願いしました。その流れを記録しておこうと思います。

お稲荷さん現る

群馬県のとある町に先月購入した古い戸建てがあります。内覧に行ったのは3か月ほど前の6月でしたが、建物の南側は屋根までツタに覆われ、狭い庭はすべて塀より高い雑草に埋もれていました。

ご近所からの苦情があると聞いていたので、売買契約後、何はともあれまずは草刈りとツタ取りを業者に依頼しました。雑草を取り除いてみると、庭の一番奥に今まで草で見えていなかった小さな木製の祠があることに気づきました。当然ボロボロの状態でした。↓こんな状態で、左奥がお稲荷さんの祠ある個所です(見えるわけない)。

トトロの家とも!?

神社に処分を相談する

平日にその戸建てに行く機会があったので、前日に、戸建て近くで信仰の厚い八幡宮に電話をしてみました。秋の例大祭があって準備に忙しいようで、神主さんがあとで折り返しの電話をくれました。事情を話すと、とても気さくに準備するものを教えてくれ、翌日の朝にある例大祭が終わったら来てくれることになりました。

準備するものは、

  1. お酒(蒸留酒不可)0.5合×2 ←ワンカップ大関×2でOK

  2. 米、塩 各0.5合×2

  3. 小皿 4枚

  4. 水 500mlx2

  5. 紙コップ 2つ

  6. 油揚げ 2枚

  7. めざし 3本くらい(いわしの丸干しでも可)

  8. 15,000円(お祭祀料合計。千円をお車代として追加しました)

お稲荷さんのお祓い

当日の朝、神棚の掃除をし、祠を整理していたら中から陶器の小さいお稲荷さんが10体くらい出てきました。ほどなくして神主さんがいらっしゃいました。失礼なのですが、電話の声から40代くらいの方を想像してましたが、60代半ばくらいの神主様でした。常日頃の発声のためだと思いますが、声がとても若々しいのが印象的でした。

祠へまずは案内し、準備してきたものを指示されるまま渡していきます。それを祠の台に並べてくれ、準備完了です。どうも僕が解体する予定だと思ったようで、お祓いの証拠がないと解体業者が嫌がるケースがあるから、お祓いの途中で証拠の写真を撮りなさいと教えてくれました。解体も考えている場合は結構重要なポイントですよね。

お供え物の準備
お祓いの証拠写真

準備ができると祝詞を上げてくれました。その間は後ろに立って聞いているだけですが、普段聞くことのない祝詞の大和言葉に聞き入ってました。途中写真を撮るためお祓いを止めてくださり、撮った写真が上のものです(別に動画もあり)。最後に玉串を受け取りお供えし、拝礼して終わりです。玉串の受け取り方にも作法があるのを後で知りましたが、まさに後の祭りです。

めざしとお揚げは返してくれました。お酒、米、塩、水は祠の前にまいておくよう置くように言われ、片付け後にそうしました。お稲荷さんはすべて神主さんが引き取ってくださいました。所要10分くらいでしょうか。

神棚のお祓い

次に建物内の神棚のお祓いです。
要領は同じですが、お供え物にめざしとお揚げはありません。あればお稲荷さんの好物なのですね。お祓いの流れは同じで、祝詞→玉串お供えです。途中、「さきざき毀つ(こぼつ)、、、、」と聞こえた気がして、毀つ=解体?と気になりました。なお、神棚は神主さんが引き取ってくれるので今回は写真のタイミングはありません。神棚のお祓いも所要10分くらいでしょうか。

お稲荷さんのお祓いでは祠の前にお供えものをまくように言われましたが、神棚のお祓いの場合は、お供えものは家の四隅にまくようにとのことでした。まく順番は、鬼門の北東→南東→南西→北西の順と教わりました。

一通り終わったところで「御祭祀料」と「お車代」と書いた白い封筒をお礼とともに渡し、近くのコインパーキングに停めている車まで神棚を運びお見送りしました。ちなみに、新札の準備が間に合わず、手持ちのお札でシワの少ないものを選びました。

祠はばらして処分しようと思っていたのですが忘れたので、倉庫に入れておきました。こういった神事は気にしない人もいますが、僕はやらないよりはやった方が良いと思っているので良い経験になりました。

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