コンサルティング契約書のひな型 【無料・商用利用可能】
士業・コンサルタントの皆さまこんにちは。お客様との契約書はどうしていますか?
―――「正直、口約束で対応している。」「簡単なものでもいいのでコンサルティング契約書を使って締結したいな。」「ひな形がほしい。」
そんなときのために、あえて仰々しくなくシンプルで、それでいて必要なことは入っているわかりやすいコンサルティング契約書のひな形を用意しました。早速コピーして、契約書をつくってみてください。
わかりやすいコンサルティング契約書のひな型 【無料・商用利用可能】
コンサルティング契約書
委任者○○○○を甲、受任者○○○○を乙として、甲乙間において下記のとおり〇〇業務委任契約を締結する。
(業務の委任及び受任)
第1条 甲は乙に下記業務を委任し、乙はこれを受任する。
一 〇〇における指導、評価、〇〇書類の作成を含むアドバイス
二 前号に必要となる以下の業務
①
②
③
三 その他付属業務
2 受任した業務の処理に関連して、前項各号以外の手続が必要となったときは、別途甲乙協議して決定する。
(受任業務の処理)
第2条 乙は甲の承諾を得て他のコンサルタントと共同して業務を処理し、あるいは他の専門家に、関連する業務を処理又は補助させることができる。
(委任者・受任者の責務)
第3条 甲は乙に対して、業務の処理に必要となる情報を提示し、業務の処理に関し積極的かつ全面的に乙に協力し、乙は誠実に業務を処理するものとする。
(着手金及び必要経費の取扱い)
第4条 本件業務の報酬を金○○○○とし、甲は乙に下記のとおり支払う。
着手金 金○○○○円(本件契約締結後〇日以内)
残金 金○○○○円(申請後〇日以内)
2 甲は、業務の処理に関して生ずる、旅費、宿泊費、日当・交通費、その他必要経費の実費額を、乙の請求後〇日以内に乙に支払う。
3 甲は理由の如何を問わず、乙に着手金の返還を求めることができない。
(報酬の支払い)
第5条 甲は、業務が終了したときは、直ちに報酬として金○○○○円を乙に支払う。
2 乙はこの報酬を請求するときは、その計算書を甲に交付するものとする。
3 甲が乙の承諾なしに申請を取下げ等により終了させ、又は正当な理由なしにこの契約を解約したとき、若しくは甲の責任により業務の処理を不能にしたときでも、乙は甲に第1項の報酬を請求することができる。甲が報酬を支払わないときは、乙は甲からの預かり金と報酬とを相殺することができる。
(契約の解除)
第6条 甲及び乙は、相手方がこの契約に違反したとき、又は著しい不信行為をしたときは、いつでもこの契約を解除することができる。
2 前項によりこの契約が解除されたときは、甲及び乙は遅滞なく債権債務を清算し、契約の終了に伴う必要な措置を講ずるものとする。
以上の合意の成立を証するため、この契約書2通を作成して甲と乙とが記名押印のうえ各自その1通を所持する。
令和 年 月 日
(甲:依頼者)
住所
氏名
(乙:コンサルタント)
住所
氏名
上記が、わかりやすいコンサルティング契約書のひな型です。あなた専用の契約書にするために、空欄に名前などを入れ、第1条の業務内容のところをあなたの具体的な業務内容に編集してお使いください。
業務内容は重要です!
業務内容のところは時間をとって、じっくり考えて記載することを強くおすすめします。なぜかというと、ここがコンサルティング契約書の大事なところでして、つまりあなたがお客さんにたいして具体的に「なにをするのか」を約束する部分だからです。
ここをミスると大変です。たとえば、もしあなたが「井戸を掘ります」とお客さんに約束して、掘ってあげた。けれど水がでませんでした。そこまでは約束していなかったとしても、お客さんは「水がでなかったじゃないか」と怒るかもしれません。期待がすれ違うとお互いにがっかりしますし、最悪はトラブルの原因になります。でも、契約書で業務内容をあらかじめ明確にしておけば大丈夫です!
より具体的なコンサルティング契約書のひな形を完全公開
上記のコンサルティング契約は、あえてシンプルな内容になっています。個人向けのコンサルティングなどにはリスク予防よりも、スピーディな締結が求められるからです。シンプルな契約書でも、行き違いやお互いの思い違いからくるリスクを十分に減らすことができます。
ただ、より具体的なコンサルティングを行う場合や、オリジナリティの高い情報をあつかうコンサルタントの方にとっては、権利帰属や秘密保持の条項なども加えた、よりリスク予防できる契約内容が必要になります。そこで、別記事でハイレベルなコンサルティング契約書作成のひな形をを公開しています。ぜひご活用ください。
まとめ
コンサルティング契約書をつかって、新しいクライアントとどんどん出会ってください。応援しています!
・シンプルでわかりやすい契約書をつかいましょう
・コピーしてWordなどに貼り付け、名前などを記入します
・業務内容は重要ですからじっくりと記載しましょう
・企業向けにコンサルティング契約が必要な別記事も参考にしてください
あわせてお読みください
契約書のひな型をまとめています。あなたのビジネスにお役立てください。
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