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2020年 リーガルテック超おすすめ3選

今日の日経新聞にも「広がるリーガルテック 大企業の8割「前向き」
契約書チェック、業務効率化にニーズ」
などとあり、リーガルテックの広がりが目覚ましい。

私自身も3年くらい前にこうしたサービスの存在を知って観察をはじめ、いくつかのサービスは今や手放せなくなっています。「リーガルテック」という言葉は本来、法務全般の領域を指すけれど、自分にとっては「契約書関連」のサービスがすなわちリーガルテック。というわけで契約系リーガルテックのおすすめをまとめたい。

結論だけいえばこの3つ!

リーガルテックと言えばまずはこれ、という「おすすめは3つ」。①クラウドサイン、②AI-CON(アイコン)、③Hubble(ハブル)です。すでに有名なのでお詳しい方には「またか」と思われてしまうだろうけど、「初心者」にまずおすすめを挙げてといわれたら絶対にこの3つです。どれも等しくおすすめ。それぞれ使い道が違うので。以下、簡単にポイントを説明します。

クラウドサインとは?

契約書は紙にプリントアウトして、製本して、ハンコを押して、相手に郵送して、返送してもらうのが常識でした。でも、契約書もほとんどがWordファイルなんだから「メールに添付」して済ませられたら楽じゃないですか? なのに、それだと相手にプリントアウトしてもらったりハンコを押してもらったりがあるから「結局あまり変わらない」。そうなんです。

つまり「紙にハンコをおさなければならない。」←このフローがボトルネックだったわけです。だったらそれを電子的にやればいい! ということでクラウドサインは、契約書などのファイルをクラウド上にアップすれば相手方とのあいだの合意手続をクラウド上で完了してくれます(弁護士ドットコム株式会社が電子署名を付すことで、法的証拠力をカバーするしくみです)。

こうした方式への「適法性、有効性に関してのツッコミ」はまだまだ根強いのですが、ようするに「あたらしい認印」みたいなものとイメージすればいいと思います。

AI-CON(アイコン)とは?

いわゆる契約書チェックサービスです。契約書のチェックという仕事の難しさは、定型化、定量化できないところでしたが、AI-CONならアップロードするだけです。だいたい1日以内に、条文のリスクが表示され、修正点の指摘を含めた結果が表示されます。この結果が見やすいのがすばらしいところ。

もちろん「そもそも契約書のチェックとは・・・」という職人的かつ本質的な議論は引き続きあります(私だって一家言あります)。でもね、契約書が出てきたときに「まず一定レベルのフィルターをかける」(しかも属人的ではなく、機械的に)というフローが、これまでどうしても安定的にはうみだせなかったわけでしょう。ここをAIで一気に解決してみせたのはさすがです。

今後も、契約書チェック分野には複数のサービスが登場しそうで、スピードや分野別の精度、オリジナリティなどで差別化がはかられると思われます。目が離せません。

Hubble(ハブル)とは?

私自身、これの良さが最近までわからなかったのです。ことばで魅力をうまく伝えられないのが、Hubbleのおもしろいところです。本家の紹介ページには「メールよりも、早く確実な契約交渉を。Microsoft Wordはそのままに、最先端の法務を実現。」とあります。ですが残念ながら、これを読んでもいまいち何がメリットなのか一般の方にはわからないと思います。

簡単にいえば「契約書のバージョン管理」ができるサービスです。バージョン管理とは、変更履歴管理ですね。「そんなのWordの機能にすでにあるじゃないか。」と思いましたよね。ええ、分かります。私もそう思っていました。実際、修正履歴を残すこと自体はWordでもできそうです。でもそれは管理ではありません。

思うに、Hubbleのすごさはそのデザインにあるのです。見た目がかっこいいというだけではなく、使う人の気持ちを理解して、まるで「対話」しているかのような「使い心地」をうみだしている。はい、ますますわからなくなりましたね。すみません。ことばによる説明は一度降参するので、契約書を扱われている方はまず使ってみてください。

まとめ

これからもリーガルテックから目が離せません。法務の未来がリーガルテックを通してみえてくる気がします。



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