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うさぎは『2度食べる』その心は

たけちよです。

うさぎは2度食べると思います。

読んでいるあなたがうさ飼いさんならば、
もうすでにご想像の通り、


はい。盲腸便のことを言っています。

盲腸便って大事っていうけど、
どう大事なのか気になりませんか。

そんな好奇心旺盛な飼い主さんのために書きました。

というわけで今日はうんこについて語ります。


うさぎさんの消化器官について

栄養ってどこから吸収するか。

基本的には小腸です。
(基本的にはと言っているのは盲腸便の吸収は別の方法を取るからです。)

消化管の順番は

胃→小腸→大腸→💩

ですよね。

小腸、大腸の話〜

私の大学に入ってからの大きな学びを書かせてください。

まず、獣医学科に入ってやっと謎が解けたのですが、

小腸、大腸という器官そのものはなくて、

小腸=十二指腸、空腸、回腸の総称
大腸=盲腸、結腸、直腸

なんです。

大学で知るまで小腸と十二指腸とかは別物だと思っていました。
これ知ったのは大学入ってからの驚きの中で割と上位です。

小腸の終わりのところで、盲腸と結腸に分かれる部分で、ご飯の小さい粒は盲腸へ、大きいもの(草野線維とか)は結腸へ運ばれます。

盲腸便はー?というとその名の通り、盲腸にたどり着いた小さい粒子と腸内細菌から作られます。

コロコロうんこが出ている時間とは別に、リラックスしている時間や、だいたい決まった時間に盲腸便の排出タイムが始まります。

盲腸便は結腸の最後らへんのところで透明の粘液をつけてうさぎのかわいいおしりから出てきます。

そしてお尻から直接食べます。

噛まずに飲み込みます。

盲腸便はどこへ向かうのか


そしてうんこはどこへ向かうのか。
これがこの記事のメインテーマなのです。

うんこはへ向かいます。

うさぎの胃の上らへんにものを溜めれそうなポケット(くぼみ)がありまして、

そこに盲腸便は貯められます。

盲腸便を消化する

で、貯められたところでうんこは何してんの?
というと、

うんこはそこでさらに発酵します

盲腸便には腸内細菌たちがうじゃうじゃ。
そこでさっきの透明の粘液の伏線回収となりますが、
ゼリー状の粘液によってうんこの中の腸内細菌は胃液から守られているんです。

発酵したうんこからはガスが出る。
そのガスは揮発性脂肪酸、通称VFAと言って
たかがガスなのに栄養満点。

ガスは何と胃の壁から直接血液中へ吸収されます。
ガスは胃の壁を通過できるんです。

そしてこのガスがうさぎの活動のエネルギーの、
(本によっては)最大70%を供給してくれている。

盲腸便はそれだけじゃない。
盲腸便にはビタミンKがあるので小腸で吸収。

そしてVFAをうさぎさんへ存分に作ってお役目を終えたかと思う腸内細菌たち。

この子のためにありがとうございましたぁ
と言いたいところですがまだ最後の役目が残っています。

盲腸便の細菌の感動的な結末とは…?

小腸へ行くと、
その身自体を良質なタンパク源として、うさぎさんに献上してくれる。

なんと献身的な、、、

さらにさらに、
良質な、と言うところもミソなんですよね。
タンパク質って色々な種類のアミノ酸からできています。

生きる(生命活動をする)には全種類のアミノ酸が必要です。

自分でもいくつかの種類は作れるんですけど、

絶対にご飯から取らないといけない種類のアミノ酸があるんですよね。

しかしそんなことお構いなしに

細菌は、生命活動できている、
つまり全てのアミノ酸を持っているんですよね。

だから、うさぎさんに
このアミノ酸がたりないよぉ
と言わせない。

盲腸便の腸内細菌が全部くれるので。

イヌとかネコだと
タンパク不足ーでいろいろな障害がでることがあるんですが、
(最近のフードは大丈夫!こわいのはむしろ手作り食らしいぞというジレンマ)

うさぎさんはアミノ酸が足りないとかあまりないんです。

細菌をタンパク源にしているのはも似てますね。仕組みはちょっと違いますが。

牛はうんこ食べないので、1つめの胃の中で食べ物の状態から一気に発酵までやってます。

そうすると、うさぎは2回に分けていると言うことができますね。


にしても、
うんことかわりとお下品なワードをいつから
何の抵抗もなく繰り返し、
そして抵抗があった感覚を忘れてしまったのだろうか。

う○ことか言っていた高校生が懐かしい。


あ、モフのうんこ発見!(うさ●)


最後まで読んでくれてありがとうございます。

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