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2023年アニメ総振り返り集

Filmarksが今年のアニメトップ10とか発表していたが……

ものの見事に鬼滅以外全く観てねぇ!なんでだよ!自分見る目ないな!しかしスキローが一位、そしてLv999の恋がランクインしているのはだいぶ意外だな……少女漫画がこんなに評価されるとは。

まぁそれはそれとして関係なく今年はなんとなく単話で選ぶ10選とは別に作品単位での2023年アニメトップ10も作ってみるかと考えてはいたので自分なりに選出してみよう。
と思い立ったはいいものの……
10コに絞れん!
そしてランク付けできねぇ~!
どれが上でどれが下とか決められねぇ~!
というわけで単純に今年特に印象に残った作品をただピックアップして羅列していくだけとなります。


REVENGER

個人的に今年一番刺さりまくった作品。令和の必殺仕事人。
幕末の長崎を舞台にキリシタン狩り、人身売買、小児愛、男娼寺、阿片戦争といった様々な取り扱いづらそうな題材に真っ向から挑み描き切った怪作、そして「仕事」シーンのぶっ飛び具合で楽しませてくれた快作。おしゃれな台詞回し、因果応報の物語に引き込まれる。「他では見れない作品」がここにある。

テクノロイド オーバーマインド

AIの時代になっても音楽の力は世界を変える。
アンドロイドによる近未来アイドルもの。ボーイミーツボーイで始まる平和な日常の裏で動いていく不穏な事件。日常の中で感情を手に入れ人間らしくなっていく、アイドルとしても成長していくアンドロイドの主人公たち。そして明かされる主人公たちの秘密、事件をきっかけに悪いほうに変わっていく世界、それでも音楽の力は偉大であると感じさせてくれた一作だった。

トモちゃんは女の子!

1クール13話でサクっと観れるお手本のようなラブコメ。
原作が4コマゆえにテンポがよく完結済みゆえに13話でキッチリ終わる気持ちよさ。ギャグとして進行しつつ徐々に明かされていくそれぞれの複雑な想い、混線しまくっていく矢印、(空手家なので物理的に)想いをぶつけ合った先のハッピーエンド。まさしくお手本のようなラブコメであった。

もういっぽん!

「クサさ」が伝わってくるいいアニメ。
空気づくりが本当に上手かった作品。柔道着の汗臭さや柔道場のホコリくささやタタミのニオイが伝わってくるようだった。後半の大会編も手に汗握る緊張感とアツさがあってとてもよかった。

ウマ娘 ROAD TO THE TOP

ウマ娘アニメの新境地がここに。
全4話のwebアニメながら迫力あるレースシーンや陰影を活用した心理描写など見応えのある演出に引き込まれる。アニメの表現技法には詳しくないがなんか昔ながらの凄い技術を使ってるのはわかる。
本家の3期が色んな意味で限界だったので次またアニメやるならこっちの系譜でお願いする。とか書いてたらこっちのスタッフで来年劇場版やるそうだ。楽しみ。観に行かないだろうけど…(恥ずかしいので…)

僕とロボコ

3分アニメの極地。
3分なのにとんでもなく濃い。3分にありとあらゆる要素を徹底的に凝縮して流し込んでくるある意味暴力の極みのようなアニメだった。

アリス・ギア・アイギス Expansion

美少女ギャグアニメかくあるべき。
間違いなくギャラクシーエンジェルで育った子供には突き刺さる懐かしいニオイのするハチャメチャギャグ。アニオリ主人公が原作主人公にべた惚れしてて鼻血吹き出したりとかそういうノリが嬉しい。あ、原作アプリも面白かったです。私とアリスギアを引き合わせてくれた感謝も含み選出。

カワイスギクライシス

どうぶつがお好き?結構。気に入りますよ。
どうぶつ愛に溢れた一作。「どうぶつはカワイイ」「カワイイを浴びると人は狂う」「好きなモノを好きと言って共感してもらえる嬉しさ」を享受せよ。

神無き世界のカミサマ活動

2023年最大の問題作。低クオリティでもアニメはここまで面白くなる。
何度も放送落としていたので間違いなく現場は限界だったのだろう。しかし低クオリティゆえのシーンツギハギによるクセになる独特なテンポ、苦肉の策で入れたのであろうドット絵や実写コンバインといった面白演出、妙に豪華な声優陣による怪演が奇跡的に噛み合いまさしく神がかった唯一無二の作品が誕生した。クオリティは上げられずとも面白さに対して決して手は抜かない姿勢に敬意を評するッ!クオリティばかり求められる現代のアニメ業界に一石を投じた一作といえよう。
……アニメ業界の事を想うのなら「二度とこのような作品が生まれない事を祈る」と言うべきか……

でこぼこ魔女の親子事情

古き良き時代のギャグアニメ。
カミサマ活動とは違いちゃんと作られている、その上でクオリティが高くなくてもアニメはここまで面白いと思わせてくれた一作。作画で遊んでいたりするのを見ると安心できる。

Dr.STONE 第3期

イバラおじちゃん、間違いなく最大最悪の敵であった。
千空たち科学王国の前に立ち塞がった石化王国を支配する老人イバラ。未知の技術を操り頭脳も武力もスキルも圧倒的なはずの科学王国を「慎重さ」だけを取り柄に何度も全滅に追い込み、何度も勝ったッ!と確信しても逆転の一手を出してきて戦況を覆しやがり、千空たちが全てを投げ出してようやく決着をつけることができた。間違いなくジャンプ史に残る悪役であった。

アンデッドアンラック

王道ジャンプ作品×シャフト的演出のベストマッチ。
ひねくれてるようでド王道なジャンプ作品に元シャフトスタッフによるオサレ演出が合わさり最強のアニメが誕生した。"不死身"のナイスガイと"不幸"を招く少女のコンビが文字通り世界のルールを書き換える不条理な任務に挑んでいく。その痛快なノリ、不思議な世界観を独特の演出が盛り上げる。

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima +

究極進化した究極の無法アニメ。
違法〇〇というパワーワードを生み出した違法的面白アニメが大パワーアップを遂げて帰ってきた。今回は人々の感情を暴走させている黒幕を追うというストーリーのため作中世界の治安が最悪な事になり無法な光景が繰り広げられ続ける。やっぱりね……暴力が一番面白いですからね……進化しすぎて一種のそういう映像になってるラップシーンにも注目。狂う!

ミギとダリ

シュールギャグ×本格ミステリー×子供の成長譚という新境地。
不気味な双子による復讐劇。しかし画面には衝撃的な画面が現れ続けるシュールギャグというかなり独特な作風。作風も「女装ラブコメ」「赤ちゃんプレイ」「スタンドバイミーめいた少年達の小冒険」「クロックタワーめいたホラー」とどんどんジャンルが変わっていき飽きさせないし、なおかつ本軸である復讐のために謎を追うという主題からは決してブレないのでダレず、謎も追えば追うほど謎が深まっていき引き込まれる。双子を始めとする子供たちの精神的な成長譚でもあり、不気味な子供だと思っていたミギとダリの子供らしい一面、葛藤、仲直り、そしてその果てに辿り着いたラストは素晴らしかった。


以上。個人的に「REVENGER」「神無き世界のカミサマ活動」「ミギとダリ」抜きで2023年アニメは語れない。アニメは…自由であるべきなのだ……

せっかく振り返ったんで色々言おうかなと思ったけど。まぁ書いてるうちに別に余計な事言わんでいいかってなったので特に言うことはない。世の中、なるようになると思いますよ。

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