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『スーパーヒーロー戦記』観てきた感想

(サムネは公式PVより引用)

入場特典のポストカードは「中央」でした。

ネタバレ注意です。


いつものお祭り映画っぽいなーというのと個人的にセイバーにはハマれていないのもあり観に行く程でも無いかな……と思っていましたが観てきた人の感想を漁っていて意外と面白そうであること、そして気になって自分の目で確かめたい点が出来た為久しぶりに映画館へ行きました。

久しぶりの映画館、思いのほか冷房効いてて上着持ってくればよかったと後悔したり平日の昼間に行ったせいか子連れはほとんどおらずおっさんと見るからにオタク~って感じの人しかおらずちょっと残念だったり(子供向け映画は周囲の子供が騒ぐのを含めて楽しみたいタイプ)

初っ端から大秦寺さんが人と顔合わせてしゃべれないとか、「物語の世界は実在する世界である」とかそういえばセイバーってそういう設定あったな……の連続。テレビ版でのゼンカイジャーコラボ回同様外部の脚本家のほうがセイバー勢の扱いが上手い気がしましたね。

ゼンカイジャーの面々、そして電王組が本編同様アドリブたっぷりで楽しかった。中盤の終結後にセっちゃんとたわむれるリュウタロスとか可愛かったし「水汚っ!」には笑いました。

レジェンド勢の扱いが皆良かったですね!ドギー・クルーガーは相変わらずかっこいいし千明の殿を超えるために~の下りにおぉ!となりましたし時雨の「千人力、いや万力だ!…何言わせるんだ!」には笑いました。或人社長はなんだかテンションが振り切れててちょっと怖かったですけど。

そうそう、八犬士役のレジェンド達が持ってる本がちゃんと同年に放送されてた戦隊/仮面ライダーなんだなぁと思ってたらショウ司令だけ無関係な龍騎だったのはナンデ?ってなった。原典でネタ擦ってたダイレンジャーの同年作のZOあたりじゃダメだったんでしょうか……ジュランがJだったのはティラノレンジャーと役者が一緒だからなんですね(後で知った)

グランドジオウ、カブトで人質奪取とか中間フォーム大量召喚しての容赦無さ過ぎな戦い方とか本人もキレのいい格闘しててジオウ好きとして嬉しかった。

そして本題とも言える場面へ。仮面ライダーセイバーはフィクションである。これまで、そしてこれからの物語が全部この本に書いてある……ってシリアスなシーンのはずなのに場面選択が例の坂とか絵面がアレなシーンだらけでシュールな事になっとる……これは本編が悪い。その後の「現実」のシーンもまぁ現実と虚構の境界線があいまいになってる表現なのは解るがなんだったのだあのグルグルは……

でも若き日の石ノ森先生が飛羽真を通じてヒーローとは何か、そして創作とは何かを悟り漫画を描きはじめるシーンは本当にグっと来た。自分は夢を諦めた側の人間なので自分と重ね合わせちゃってちょっと泣きそうになりましたが。自分語りはともかく本当に神山飛羽真が作家であるという設定をふんだんに生かしてこの話に繋げてきたのは凄いですよ。本編もこれくらいやってくれよ……

セイバー勢の名乗り演出(〇〇の剣士、仮面ライダー〇〇!)がすごくかっこよかった!本編でもやってほしいぐらい。何というかセイバーってやっぱり戦隊の文脈でやってたら面白くなってた作品だったんじゃないかなあと思わないでもない。

そして始まるお約束の大乱闘シーン……ロゴ背負う演出はまだOQ擦るんか!ってなるし似せる気ゼロの代役声もデタラメすぎる決め台詞ももう何もかも雑!ここに関しては過去のオールスター系がマシに思える!というかもはやわざとやってんじゃないかって思うレベル。そしてトドメだ!ってとこで乱入してきて茶番繰り広げるリバイス、完全に空気ぶち壊し!というかリバイス誕生を祝うためだけになぜかオーズの鴻上会長出てくるの、何!?そして最後の場面ですよ!巨大戦力で取り囲んで一斉砲火する絵面あまりにも外道が過ぎる!5対1は卑怯であるとかそういうレベルじゃない。

そうそう、気になってた点というのがここで出てくる「お前達は二次創作だ、ネタ切れのオワコンだ」という台詞。観た人達の感想でそういう台詞があると知って平ジェネFOREVERとジオウOQに続いてまたそういうネタやるんか流石に3度目はしつこいぞと思ってたんです。実際は話の主軸ではなくあくまで物語のエッセンスとして石ノ森伝が入ってた感じですしこの台詞も直前のアキバレンジャー登場の流れがあったためすんなりと流してしまいました。というか絵面が絵面だったせいであんまとっかかりがなかったような……

……と、最後の方はツッコミ多めになりましたが実はこの次の場面で私、泣いてしまったんです。若き日の石ノ森先生の元にやってきた本郷猛、いや、藤岡弘、さん。演技と思えないぐらい声がすっごい震えてたんですよ。あくまで鈴木福氏の演じる代役相手のはずなのにまるで本物の石ノ森先生と本当に再会できたかのような感極まりっぷり。漢・藤岡弘、さんの涙無き漢泣きにこっちまで感情揺さぶられたのか貰い泣きしてしまったんです。この場面のためだけにこの映画観て良かったと心から思える。この場面だけでこの映画、良かったと胸張って言える。記事サムネにこの場面選んだのもそういう理由です。

総評として、お祭り映画としてはキャラクターの扱いや見せ場の作り方が丁寧でファンが喜ぶモノちゃんと見せてくれて楽しめましたし、セイバー映画及び仮面ライダー生誕50周年作として「物語を作るとはどういう事か」を石ノ森先生に絡めて上手く表現できてたなと思いました。セイバー勢好きになれました。ますます本編がだいぶアレなのが悔やまれる……。戦闘シーンは相変わらずどころかだいぶ雑だった点とスーパー戦隊要素がほとんどおまけだったのはちょっと残念。最後の戦隊ロボ大集結は色んな意味で凄かったですけどね……とにかくライダー戦隊のお祭り映画で泣くとは思わなかった。藤岡さん凄い。


そして始まるリバイス編。余韻ぶち壊し~!

バイス君、ただの木村昴さんだこれ!なんだかデッドプール並にメタ発言しまくってたけどそういうキャラなの?それとも特別編だけのキャラ付け?

導入シーン、ブレイド第1話じゃねーか!サイレンの音までそのまんま。

個人的に嬉しかったの、サマーランドで戦ってたところですね。子供の頃サマーランドによく連れてって貰っていたので懐かしい!ってなりました。実写ドラマで知ってる場所や地元が出てくると嬉しくなるもんです。

あとリバイ役の方、お風呂シーンが多いからか筋肉質な身体付きしてて良かったです。

まぁとりあえず、今回はほぼほぼ戦闘シーンと銭湯シーン(これはダジャレです)だけだったのでリバイスがどんな作風になるかは判りませんが楽しみにすることにします。


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