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ポッドキャストでロボットについて伝える

この数年、ラジオやポッドキャストで話をさせて貰う機会を何度か頂いています。最近は、監修をさせて頂いた日本科学未来館でのロボット常設展示について、3回シリーズの座談会みたいなことを同じく監修者の京大塩瀬先生や未来館の担当者の方々とさせて頂いています。

展示では、ロボットのある未来の暮らしを疑似的に体験してもらうのですが、最後にはどう思ったのか?というのを文字で表現して貰うパレットスペースという場所があります。

どんなロボットが欲しい?友達ロボットに何をしてほしいか??
ロボットではなくて自分でしたいことは何??
どんな機能を拡張させたい?
みたいなことについて考えて貰って、表現して貰うという感じです。

スゴイのは始まってすぐに1万件くらいのコメントが溜まったこと。
これはこれでスゴイ大事なデータとして分析出来たらなと思うのですが、今回のラジオはその中からコメントをピックアップして紹介しながら、それをもとに雑談してみようという企画でした。

どんな内容かは、是非実際に聞いてみて頂ければと思いますが、3回×約50分なので、真剣に聞くというよりかは、ながら作業くらいの方が良いか思われます。

やってみて思ったことは

専門家以外の意見をベースにするとおもしろい

先日のnoteで専門家バイアスについて書きましたが、バイアスが全くない状態での意見をもとにするので、なんの制約もなく、いろんな視点の意見がでやすい。

そして、これは塩瀬さんの問いが秀逸だったと思うのですが、出てくるコメントの解像度が非常に高い。さすが問いのデザインの著者!

自分の暮らしのどんなシーンで、どんな風に使いたいか、なぜそう思うのかというのが、とても具体的、リアルに想像できる形でコメントされているので、話が膨らみやすい。

介護ロボットはいるか、いらないか?という議論よりも、自分のお尻をロボットに拭いてもらいたいかどうかという方がリアリティを持って議論ができます。

コンテンツの位置付けもユニーク

そして、ポッドキャストという存在も絶妙だなぁと。

今回みたいな内容を、論文にして専門家同士で議論する、もしくは一般向けの講演みたいにして話すという風になると、おそらくちょっと物足りないかもしれないなという感じになりそうですし、もっとフランクな目的もない雑談みたいにしすぎても内輪でのバカ話みたいになりそうです。

カタく、ムズカしくも話せる内容を、フランクかつ適度に脱線しながら、ウソはつかない範囲で面白おかしく、興味持ってもらえるように、でも伝えたいこととかはしっかり感じてもらったり、考えてもらうきっかけになったりするような内容はポッドキャストというのは、向いているのかもしれないですね。

では、また~!!
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安藤健(@takecando)
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