クリームパンでキレた話と、コロナ患者への「自己責任」圧のつらさ

先週の土曜日から水曜日まで、実は会社を病欠していました。コロナではなく、ウイルス性の胃腸炎との診断。胃と腸の痛み、吐き気と、特に頭痛がつきまとい、治まったのは木曜日の朝。木金も自宅作業にしましたが、吐き気は今でも続いています。

どこかで手などに付着した菌が口に入ってしまったのかもしれません。コロナ対策しながらもかかってしまったのはひとえに自分の反省です。

ただ、今回のことで痛感したことがひとつありました。コロナにかかった人たちへの「自己責任」という重圧です。


うちは娘が小学生だし妻は保育士なので、コロナでなくても家からウイルスが出たら大変なのはわかります。でも、病気にかかったことが自己責任だと決めつけているような妻の態度がとてもつらかった。

吐き気が続く中でも味のするものが食べたいと、スーパーで100円のクリームパンを手にとっている時に、妻に何気なく言われた「やめとき」に、思わずキレてしまいました、「もういいよ、なにも食べない」と。ダサすぎますねw

病気になるのは自分の落ち度もあります。でも、かかった人間が悪い、迷惑だと思われていることが、日々の言葉の端から伝わってくる。これは病気にかかった側だけが感じ取れるものなのかもしれません。

もしコロナにかかった人が身近にいたら、多分自分も「迷惑だ」と思っていたでしょう。でも、病気で一番苦しんでいるのは彼らで、心配こそすれ憎むのは違いますよね。

自分が会社を休んでいる間、東京ではコロナ患者が増え続けました。ひとりひとりの患者の裏側に「あそこのうちがかかった」とか「あいつが悪い」と戦犯扱いされる言葉もあったと思います。それはつらすぎる。

コロナではありませんが、感染によって広がる病を体験して、病気でつらく苦しんでいる人をさらにつらくさせるようなことをしていないか、特にコロナだからこそ考えた方がいいと、強く思いました。

ちなみに食事に関しては、介護している両親とか、入院している人なんかも同じかもしれません。自分は幸いにも入院経験はないけど、ここまで思うようにご飯が食べられない経験は人生で初めてでした。変わらない光景の中で、食べたくもない療養食を強制され続けるつらさは耐え難いですね。

年末のこんな時期に、家族にも会社の仲間にもたくさんたくさん迷惑をかけてしまったけど、自分にできることはしっかり治してまた元気になることだけ。もう少しだけ回復までじっくり時間を使って、少しずつ元気になれればと思います。

※クリームパンは妻が買っておいてくれました。ゆっくりかみしめながら食べるようにします。

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