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JC論:計画議案の予算書

青年会議所の事業に使えるお金は会費又は協賛金が主であり、つまりは「善意のみんなのお金」です。青年会議所の理事には適正にお金を使用する責任があります。予算管理のポイントは2つで、①黒字も赤字も出さない、②無駄にお金を使わない、ということです。

計画議案の予算書は、基本的にはフォーマット通りにやればよいようになっています。フォーマットの書き方がわからないときは、財政担当者や専務理事に聞いてください。算数ができて予算書が書けない人はいない、というくらいに簡単になっているので恐れずに取り組んでください。

黒字も赤字も出さない

ビジネスならできるだけ黒字が最大化するように予算を作成するのが当然ですが、青年会議所の場合は収入と支出ができる限り一致するように収入を用意し、支出を行えるようにすることが重要です。なぜなら事業の目的は、金銭的利益を出すことではなく、それ以外にあるからです。入ってくるお金の分だけお金を出す、これを相対支出と言います。

可能ならば協力者の善意にたよってお金を使わないのが一番ですが、お金を使った方がうまく行くこともあります。例えば、誰もお金を出したがらない場合や、他から調達すると面倒が伴う場合、思い通りに動かしたい場合です。講師に講演料を払うのは、講師の言いたいことを言ってもらうためではなく、こちらの言いたいことを講師に話してもらうためです。

会費の範囲内(LOMの事業費)だけで予算が組めれば思い通りにできてラッキーですが、事業費だけで足りない場合はどこから収入を持ってくるかを考えなければなりません。協賛金を集めるか、広告費を集めるといった協力者を探すということもあるでしょうし、参加者から登録料を集めたり、最近ならクラウドファンディングというのもあるでしょう。期間が合わなくて難しいかもしれませんが、補助金という手もあります。よいお金の集め方ができれば持続的な事業としての成長も期待できます。

ただし、お金を集める場合は、ちゃんと集めた目的に使いましょう。流用するのはダメです。青年会議所の会計は多くの人に見られています。公益法人ならなおさらです。

無駄にお金を使わない

お金は限られたものです。できるだけ目的に近いところで有効に使いましょう。お金を使えばイベントは盛り上がるでしょうが、それで本当に目的を達成できるでしょうか?街頭で一人2千円づつ配れば、いくらでも人は集まるでしょう。でもそれで本当にいいのでしょうか?

講演会に有名人を呼べば人は集まるでしょうが、それで本当に伝えたいことは伝わるでしょうか?そのイベントに豪華なステージは必要でしょうか?なぜ子供向け事業なのにグラビアアイドルを呼ぶのでしょうか?あっちの事業でもこっちの事業でもペンを買っていませんか?使いまわしはできないのでしょうか。使うかどうかもわからないのに無駄に買っていませんか?一式で買って、必要だったかどうか後から検証できない内容になっていませんか?

4M(目的外、無駄、もったいない、明確でない)を避けて有効にお金を使いましょう。

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