見出し画像

J1第26節 vs鳥栖(A)

2024/8/11 19:00  IN駅前不動産スタジアム

前節柏戦は直前に雷雨の影響で中止になり、この試合が1週間半ぶりのゲームとなるレッズ。今節は降格圏内に沈むサガン鳥栖との対戦。

鳥栖は試合2日前に川井監督との契約解除を発表し、木谷公亮TDが後任監督となった。
選手ではリトアニア出身のMFヴィキンタス・スリヴカをはじめMF清武弘嗣、MFジャジャ・シルバを獲得したものの、浦和に移籍してきたMF長沼洋一をはじめ浦和ユースのMF菊地泰智、MF手塚康平らを放出。積極的な戦力の入れ替えが行われている。

浦和は再開初戦。鳥栖は連戦となるがある意味開幕戦のような位置づけ。
調子の上振れない2チームによる対戦はどのような結末を迎えるのだろうか。

☆サガン鳥栖戦への展望

情報と印象
・システムは4-2-3-1
・ポゼッションを繰り出し組織的なチーム
・若手選手の活躍が目立つが今は…
・古巣対戦!二田理央選手、長沼洋一選手
・クラブとして迷走している印象

予想メンバー

希望メンバー

離脱選手: 伊藤、リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

不確定要素が強かった前節の先発メンバーを参考にこの試合は選出した。

ゴールキーパーでは、キャプテン伊藤敦樹選手の離脱を受け昇格した副キャプテン西川選手がこの試合から最終節まで腕章を巻いていくはずた。

不安でいっぱいなディフェンスラインでは、ホイブラーテン選手を核に井上選手がパートナーとなるだろうが、正直心配だ。
まだ佐藤瑶大選手の方が能力的に上かと思えるが、その心配を他所に活躍してほしい。

柏戦で渡邊凌磨選手を予定していた左サイドバックでは、パリ五輪帰りの大畑選手を満を持して先発出場にさせるはずだ。ここで彼を使わない理由がない。
もしかしたら新加入で即古巣対戦となった長沼洋一選手を起用するかもしれないが、ベンチスタートが濃厚だろう。

MF〜FW

中盤の底には安定のグスタフソン選手

問題のインサイドハーフでは、柏戦で予定していた大久保選手の先発は確定として、これまで全試合スタメン出場し大黒柱になっていた伊藤敦樹選手の右インサイドハーフをどうするか問題。予想では大久保選手が右にズレるとして、空いた左を渡邊凌磨選手にするのがベストだろう。
他の候補ではゲームメイカーの武田選手、守備強度を誇る安居選手が候補だが、指揮官の選択はいかに。

前線3枚では、コンディション状態に心配であった中島選手が戻ってこれるはずで、絶対的な主軸がいない右ウイングに関根選手が入ると予想。最前線にはサンタナ選手を軸としたいが、コンディションに問題があるとして前節はメンバー入りしなかった。代わりの松尾選手が先発濃厚だが、リンセン選手の状態も上がっており、このポジションは注目となる。

☆展開予想と相手の特徴

鳥栖は試合終盤になると運動量低下による強度を落としがちで、試合展開をオープンになってしまうシーンが散見する。

今まではMF河原という絶対的な狩り取り屋がいたが、チーム戦術の難しさによる影響で7月から先発とサブをいったりきたりと変革の時を歩んでいる。当の本人は試行錯誤しながらやっているように思えるが、今夏藤枝から獲得したMF西矢をはじめ、新外国籍選手とのポジション争いにも打ち勝っていかなくてはならない。

チームとして軸がなくなったように思えるが、組織的なチームで変わりはないので、難しい試合になるだろう。

《攻撃の特徴》
単独打破とサイド攻撃

主な攻め方はサイドからの突破だ。
前節まではリーグトップのドリブル成功数を誇っていたMF横山が海外移籍となり、この試合から離脱が決定。浦和としたら鳥栖の武器が一枚削れたのは嬉しいが、代わりに入る選手が未知数なのは気になるところ。

また、鳥栖攻撃の要であるセンターフォワードにはFWマルセロ・ヒアンが入り、この頃は単独打破が目立っている。
2002年生まれで若い選手であるが、物怖じせず一発を持っているストライカーなので警戒したい。

チームとしての崩し方では、比較的中央に人数をかけながら時間を作り、サイドへ散らして仕掛けさせる。これがテンプレートである。
鍵となるのはトップ下に入るMF清武で、右サイドアタッカーの位置に入るMF中原とともに攻撃を構築している。

また、セットプレーではキッカーのボールに合わせるシーンが多く見られ、得点には繋がっていないものの、ゴールの匂いを感じるので気を付けていきたい。

《守備の特徴》
もったいない失点が多い

ボールウォッチャーな場面が多く、前節鹿島戦では見事に崩されたシーンがあった。また、オープンな展開のなかでもディフェンスラインはマークが緩いので、失点が止まらない原因と言えそうだ。

そんな中でもDF木村誠二は五輪代表から復帰し、この試合でスタメン出場の可能性がある。しかしDFキム・テヒョンとDF山崎の牙城は崩せないと見るが、新監督になり趣向が変わればこの試合からスタメン出場に抜擢されるかもしれない。

できれば前節鹿島戦同様の先発2選手であればマークの緩さや統率の甘さで隙がある選手たちなので、浦和の攻撃陣からすると実力で勝るとみて問題ないはずだ。

☆キーマン

[浦和] 松尾佑介選手 背番号24(CF)

おそらく最前線での起用となるが、左ウイングの中島選手らと入れ替えながらプレーしていくだろう。
前回対戦となったホーム埼玉スタジアムでの試合はMOMの活躍を見せ期待に応えてみせた。
現在コンディションを上げる段階にあるが、前回のニューカッスル戦を見て、キレが戻ってきた印象にある。
この試合で攻撃陣を牽引してもらいたい。

[鳥栖] M・ヒアン選手 背番号99(CF)

今の鳥栖の希望の光だ。
この選手は現在中東のクラブへの移籍が噂されているが、若くしてこのクオリティを異国の地日本で示すのは素晴らしいこと。
速い、高い、強いが揃っているストライカーで、若干強引な場面もあるが気迫を感じる。
今のチームも彼を信頼しており、積極的にボールを集めている。
波に乗らせないためにも、浦和センターバックは引き締めていかなくてはならない。

☆結びに

お互い再スタートとなるこの試合。

少しでも浮上し目標のACL出場圏内へと歩を進めたい浦和と、今年も迷走し仲間が入れ替わった中でも残留したい鳥栖。

状況は異なるが、勝ち点3を掴みたいはず。

浦和は古巣対戦となる長沼洋一、育成年代を鳥栖で過ごし海外へ渡った二田理央、ユースから昇格し着実なキャリアを歩んでいる大畑歩夢。

この3選手の活躍に期待し、このマッチプレビューを締めくくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?