見出し画像

J1第13節 vs新潟(A)

2024/5/11 14:00  INデンカビックスワンスタ

前節横浜F・マリノス相手に2-1と前半から試合を支配し、優勢に進めて充実感のある勝ち点3を獲得したレッズ。今節は昇格2年目で浦和からしたらお得意様であるアルビレックス新潟との対戦だ。

新潟は今季3勝4分5敗で16位と、今冬で抜けた主力選手の移籍が響き下位に低迷中。ここ5試合の成績は2勝1分2敗と波には乗れていない。

そして今回の対戦相手となる浦和は、新潟からして相性がよくないとされており、リーグ戦での最後の勝利はなんと2006年7月19日。
まさかそんなに負けていなかったとは思わなかったが、2015年か16年のカップ戦では新潟の本拠地で0-5と敗戦した事実がある。また昨年の対戦では2-1と1-1で勝ち越してはいるが、余裕で勝てた相手ではない。

昨年昇格してきた時も“ホームの雰囲気”を全面に出し、浦和を勝利させなかったスタジアム。

今回どのようなゲームになるのか展望していきたい。

☆アルビレックス新潟戦への展望

情報と印象
・システムは4-2-3-1
・ポゼッションスタイルを志向するサッカー
・技術力に長けた選手が多い
・古巣対戦!渡邊凌磨選手
・なかなか勝ちきれていない印象が強い

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 石原、酒井、岩尾、松尾、関根、ソルバッケン、安部
出場停止: なし

GK〜DF

先日Jリーグ600試合を達成した西川選手はこの試合も継続して浦和のゴールを守る。

横浜FM戦で腰を痛め交代した石原選手はこの試合を回避するのかが注目だ。怪我で離脱していた酒井選手が先日練習復帰とはいえ、まだ試合に絡める段階ではないはずだ。

そうなると右サイドバックにショルツ選手が入って佐藤瑶大選手がセンターバックに入るのが濃厚だが、U-23アジアカップ帰りの大畑選手を使っても面白い。

どちらにせよ、この二択なのは間違いない。

MF〜FW

アンカーグスタフソン選手は健在で代えの効かない選手となったが、伊藤敦樹選手も前節2ゴールを記録し監督の期待に応えた。

大久保選手もインサイドハーフのポジションでウイングの中島選手を支えながら攻撃にアクセントを加える良い存在となった。

気になるのが前田選手で、最近はいつも通り要求はしているものの、タイミング良くボールが入ってこず、シーズン序盤の勢いは削がれてきた。ウイングがこのチームの鍵を握るポジションにより、現在は左サイドでなんとか保たれているが、右も勢いが欲しい。

☆展開予想と相手の特徴

新潟は中盤に負傷離脱した選手を抱えている。
特に今季序盤から力になっていたいわきFCからのレンタルバックMF宮本や先日の神戸戦で試合早々痛めたMF高木など負傷離脱が続いている。
元浦和DFトーマス・デンも現在怪我明けからコンディションを上げている最中であり、出場は微妙な段階。

連戦となる試合ということもあり、新潟指揮官松橋監督はターンオーバーならぬミックスのような人選で臨んでくると予想する。

新潟のある情報では、前半の30分までの得点が今季全くない

「前半から相手チームの猛烈なプレスを受け、そのプレスが弱まった後半に盛り返し、なんとか負けない」というようなゲームが今季は多く、勝ちきれない要因となっているようだ。

《攻撃の特徴》
前線の収めから2列目のアイディア

最前線に入るのはボックスストライカーのFW鈴木孝司。この選手は収める能力が非常に高く、攻撃の起点となる存在。

新潟のタレントは主に2列目の選手が多く目立っており、MF長谷川やMF小野、更にはFW小見やFW太田など特徴の持った選手を活かす影の黒子的存在。
今季鳥栖からの新加入FW小野裕二を最前線に置くケースもあり0トップとして機能するかもしれないが、おおよそ変わらない。

そして特筆すべきは、
後半のラスト20分での強さ

前のホームゲーム広島戦では後半アディショナルタイムに追いつき、前節神戸戦でも反撃の一発、更には昨年の浦和戦でも81分に追いついており、魔の相手だ。

選手交代を通じ勢いを増してくるが、チャンスメイクをする2列目の選手が多くいることが一つの要因。また、ホームサポーターの力というのも二つ目の要因として考えられる。

前半ボロクソなゲームでも生き返るチームなので、攻守共に抑え込むのがポイントとなってきそうだ。

《守備の特徴》
クロス対応に難あり

前節神戸戦ではクロスから2失点、前々節の広島戦ではコーナーキックから失点とクロス対応に問題があるように見受けられる。

しかし新潟は先述の通り選手を多く入れ替える試合が多く、選手の弱点がなかなか使えない場合があるのがなんとも歯がゆいが、センターバックの人選を見ていくと、競り合いに強い選手はいない。
浦和チアゴ・サンタナのような大柄なタイプは苦手とみている

神戸戦ではDF舞行龍と元浦和ユースDF遠藤凌のコンビであったが、この試合ではDF千葉の可能性もあり、正直読めないがチームとして苦手意識は共通しているようだ。

☆キーマン

[浦和] 中島翔哉選手 背番号10(LW)

現在、浦和の攻撃を司る要。
日本代表にいた頃のような繊細なボールタッチで観客を魅了し、決定的な仕事ができるチャンスメイカーだ。
川崎戦、横浜FM戦と続けて2試合連続アシストを決めており、新潟戦でも継続したい。
コンディションが乗った今、彼を止められる選手はなかなかいない。
今後連戦となってくるが、彼の起用方針を含め、監督は上手にコントロールしたい。

[新潟] 長倉幹樹選手 背番号27(CF)

浦和ジュニア・ユース出身で昨夏新潟に加入したセカンドストライカーだ。
昨年の対戦では大槻毅監督の教え子ということもあり注目されていたが、結果的には不発。
選手を多く入れ替える松橋監督の下、先発出場が濃厚となった。
持ち前のチャンスクリエイトはもちろん、浦和ゴール前へ顔を出し狙ってくるはずだ。
捕まえづらい彼をしっかり制圧したい。

☆結びに

5回目のチャンスで連勝へ。

ここから乗っていかないと、間違いなく優勝争いには加わっていけない。

横浜F・マリノス戦からの良い流れを活かし、連戦となる今後への弾みをつけたい。

昨年、芝悪化の影響もあり勝てなかったビックスワン。
今年はこの地で大きく翼を広げ、選手が羽ばたくような活躍を期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?