J1第28節 vs川崎(H)
2024/8/24 19:00 IN埼玉スタジアム2002
前節鹿島相手にチームとして強度を保ち、ガッチリとした守備で引き締まったゲームを演じたレッズ。今節は今季下位に沈む川崎フロンターレとの対戦。
川崎は五輪後の3試合2勝1敗。FW山田新の好調さが目立ちチームでやっていることがようやく板についてきた印象だ。しかし先日MF瀬古樹とDF大南拓磨が移籍のためチーム離脱。元から少なかった主力選手数がさらに退団する事態となった。
またパリオリンピックで活躍したDF高井がこの試合出場停止。今季はセンターバックのポジションでレギュラーを張る選手が定まらず、本職で使える選手がDF高井であったが、パリ五輪等の代表活動で不在の時が多かった。
サイドバックが本職のDF佐々木やDF大南をコンバートする形でここまできたが、本職に勝るものなし。DFジェジエウも不安定で怪我人も多い。今夏コロンビア人DFセサル・アイダルを期限付きで獲得したが、この試合に出場するかは不明。
バタバタ感は否めないが、勝ち点を取るため戦ってくるだろう一戦を展望したい。
☆川崎フロンターレ戦への展望
予想メンバー
希望メンバー
離脱選手: 前田
出場停止: なし
GK〜DF
前節西川選手が出場停止で牲川選手が好パフォーマンスを見せた。この試合でも引き続き出場すべき実力を示したと思う。この試合でキャプテンを戻す決断をするか継続するか注目だ。
また不安視されてきた井上選手は、ビルドアップで改善の余地があるが、はっきりとしたプレーを見せるようになった。この試合でも見たい選手の一人に成り上がった。
ところが右サイドバックの石原選手は鹿島戦で足元の技術面で狙われ、ミスが連発した。
ずっとスタメン出場し続けている選手であるので、先の町田戦を考え一度休ませる選択を取るべきだろう。
代わりには今夏補強した長沼選手のパフォーマンスを見てみたいところだ。
MF〜FW
鹿島戦後は毎年消耗が残る。
この先川崎、町田と続く難しい相手に対して同じメンバーで続けていくのは浦和の選手層を考えても勿体無い。攻撃陣を中心に選手の入れ替えを行うべきかと思う。
2ボランチを敷いてから、守備に強みが目立つDMは安居選手しかいない。試合状況次第では後半に途中交代を含めマネージメントして欲しいところ。
個人的な注目選手は武田選手。
前節は後半途中投入でボランチに入ったが、トップ下のポジションで10番の役割を試したい。小泉選手の出場を含め、この二人で回していければと思う。
また中島選手とタイプが被る本間選手、浦和では右ウイングを担う二田選手など、この試合で結果を残せれば今後の立ち位置に影響を及ぼせるはずだ。
☆展開予想と相手の特徴
ボール保持をしたい川崎と前節の鹿島戦同様ショートカウンターを狙う浦和という構図になりそうだ。
川崎は前節の横浜F・マリノス戦、立ち上がりこそ相手にボールを持たれるも、カウンターの目を持ち続けチャンスをいくつも構築した。時間が経つごとにボールを保持できる展開になるが、決定機をモノにできず敗戦。
決定力が課題になってしまった。
対して浦和も似たようなチームだ。前節鹿島戦ではホームの鹿島がボールを保持しながらも浦和のショートカウンターに苦しみ五分五分の試合。
この試合もどちらが主導権を握りながらも相手はカウンターを狙う。そんな展開になりそう。
《攻撃の特徴》
決定力に課題があるものの一瞬の隙を狙う
五輪再開後の2試合はどちらも3得点ずつの充実したゲームだったが、前節は相手のレベルが上がり1得点に。FWマルシーニョとFW家長のウイング陣の決定力が課題となっているが、中央に入るFW山田が自慢の決定力を見せている。その他にもFW小林悠や前節得点を記録したFWエリソンがスカッドに加わり攻撃陣に厚みが増した。
川崎攻撃陣が得点を取れている要因には左サイドバックに入るDF三浦の復活が大きくあり、彼が入ることによって縦突破からのクロスが増えるようになった。セットプレーでのキッカーを務めることもあり、攻撃に厚みをもたらしている。
川崎は遅攻のサッカーであるが、MF大島をはじめMF脇坂も一瞬の隙を狙っている。
気をつけなくてはならないのは、DF佐々木の存在だ。
本職はサイドバックながらも180cmの身長を活かし、前回対戦では左のセンターバックに入りながらも懐まで侵入され得点を許した。
ブロックを作りながらも一人一人の運びでズレてしまうと一瞬の隙を突かれる。
浦和は行く行かないの判断とスライドの正確性が鍵を握る。
《守備の特徴》
守備の要である五輪代表のセンターバックDF高井がこの試合出場停止。
本職の選手が元から少ない上に稼働率が低い選手もおり、安定感を欠く。
当日センターバックに入るのはDF佐々木とDF車屋を予想しているが、怪我がちなDF車屋が先発すれば今季初先発。
不安な面があり、ちょっとした隙がまだまだあるように感じる。
前線からのプレスでは、相手の出方を見ながらブロックを形成する仕組み。
毎回かけてくることはないが、規律を守った良い守備だ。
☆キーマン
[浦和] 中島翔哉選手 背番号10(LW)
試合前日に30歳の誕生日を迎えたこの選手。
コンディション不良明けでこのところ出番はないが、前回対戦ではアシストと攻撃の鍵を握っていた。
また今夏加入した本間至恩はプレースタイルやタイプが似ており、ポジションもウイングで同じ。時にトップ下に入ることがあるが、彼の輝くポジション左ウイング。
良さを全面に出して特徴を示したい。
[川崎] 山田新選手 背番号20(CF)
今季副将に就任した若きフォワード。
昨年まで同ポジションの宮代大聖と切磋琢磨してきたが、今季神戸へ移籍し日本人センターフォワードとして自覚を持ち活躍してきた。
ライバルには前節1得点のエリソンやゴミス、小林悠などがいるが、コンディション万全な彼にレギュラーの座に定着。
前節は得点こそなかったが、それまで3試合で2得点ずつ記録し、点取り屋としての感性がついてきたはず。気をつけていきたい。
☆結びに
ここ5試合勝ちなし。
子供達の夏休みが最終盤に差し掛かっているこの頃、縁日が開催されるこのビックマッチで勝利できるか。
中断明けから全引き分け。
負けてはないものの、勝たなくては昨年と同じような課題が残ってしまう。
昨年のような守備力はついてきたものの、序盤戦のような攻撃力が落ち着き気味。
本当は両者をともに手に入れたいのだが、この試合ではどちらにシフトされるのか。
ホームの理を活かして、攻撃的に挑んでもらいたい。
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