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J1第7節 vs鳥栖(H)

2024/4/7 15:00  IN埼玉スタジアム2002

前節東京相手に誰もが驚くようなハーフウェイラインからの豪快なゴールで先制するも、緩い守備で逆転負けを喫したレッズ。今節は開幕から波に乗れない鳥栖との対戦。

鳥栖は開幕から6試合1勝1分4敗の19位。スタートダッシュに失敗したと言っていい。
前節はホームで神戸相手に0-0。その前は首位町田に1-3の敗戦。勝ったのは4-0と快勝した2節の札幌戦まで遡る。アウェイ戦は今季2戦連敗中だ。

浦和としたら優勝するためにこれ以上首位戦線から離されるわけにはいかない。鳥栖も少しでも勝ち点を稼ぎ残留争いのグループから抜け出したいはずだ。

そしてこの試合を最後に浦和の大畑歩夢と鳥栖の木村誠二はU23アジアカップに臨む日本代表に合流する。
大畑選手としてはここで爪痕を残し、浦和帰還後にもスタメンで起用されるよう、ヘグモ監督へ良いインパクトを残したい。

☆サガン鳥栖戦への展望

情報と印象
・システムは4-2-3-1
・アグレッシブで走力が求められるサッカー
・組織的に戦える選手が多く在籍
・古巣対戦!大畑歩夢選手
・今年はやや落ち着いたメンバー編成な印象

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: ショルツ、酒井、関根、ソルバッケン、安部、リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

メンバー変更は必須だろう。

まず酒井選手は前節膝の違和感を抱えて交代。前半で痛んだので、ハーフタイムで交代を要請してほしかったが、自分の代わりを務まるほど他選手を信頼してなかったとも思える。
今節は前節デビューした右サイドバック石原選手に期待をかけたいと思うが、現実には渡邊選手の先発を予想する。

左サイドバックには前節2022年浦和加入後以降最高潮の期待値であった大畑選手が今季初先発となった。前半と逆転されるまでは非常に良いパフォーマンスを披露した。
しかし、逆転の失点シーンでは相手選手への対応が相変わらず改善されておらず大問題だが、この試合を最後にU23アジアカップへ参戦するので怪我なく頑張ってもらいたい。

MF〜FW

現在、最も問題を抱えているのはインサイドハーフである。

前節伊藤敦樹選手はチーム内で目立っていたものの、戦術の規則を曖昧にし、尚且つ軽すぎる対人守備で他選手に良くない影響を与えた。
今節は心機一転してもらいたく、一度ベンチ外でチームを俯瞰してみて欲しい。何が気付く点がきっとあるはずだ。

フォワードでは前田選手サンタナ選手が欠かせないピースだろう。どんなにチーム状況が悪くても一発を沈め試合結果を変えられる選手だ。

残す左ウイングの一枠を誰にするか問題だが、渡邊選手は伊藤選手同様一度お休みを。松尾選手のコンディションを上げられればいいが、このポジションに中島選手を先発で起用してみても面白い。

大事なのは、どの選手であってもメンバーを入れ替えることだ。

☆展開予想と相手の特徴

立ち上がりはアウェイ鳥栖が勢いをもって攻めかかることが想定され、どの試合をとっても悪くない立ち上がりを見せているのが根拠となる。対して浦和は相手の出方を伺い、甘く緩く試合に入る傾向があるので、福岡戦のような失点時間やパターンで出鼻を挫かれても想定内だ。

できれば無失点かつ得点をしてハーフタイムを迎えられるといいが、当日のメンバー編成によっては疲労感も相まって怪しいかもしれない。

《攻撃の特徴》
不安定なビルドアップから一本の縦パス

ビルドアップをしながら前線のFWマルセロ・ヒアンやMF長沼目掛けロングボールを多用してくる特徴がある。しかしビルドアップ時に前線からのプレスをかけられえるとハマるシーンも散見する。
浦和の立ち回りとしてはパスコースを限定した守備と、攻撃の芽を摘み取る守備両面がポイントとなってきそうだ。

またMF堀米がトップ下の位置に配置されるが、ボランチやディフェンスラインまで下がってビルドアップを助けてサポートをし、得意の左足のパスで攻撃の核となる。
イメージとしては柏のマテウス・サヴィオと細谷の関係性のような“コンビ”を感じる。

また、鳥栖らしさであり、昨年もMF長沼にやられてしまったが、どの選手もバイタルエリアに侵入した際にミドルシュートを積極果敢に狙ってくる
今季リーグが始まってから浦和はゴールキーパー西川選手によるニアへのシュートを防げていない。この点を分析で判明され突かれると痛いポイントとなりそうだ。

《守備の特徴》
クロスボールに対する対応に難あり

ディフェンスラインが非常に高い。そして誰もが周知のことだが、GK朴が飛び出してディフェンスラインの裏をカバーする。

これまで浦和はこれに苦しめられてきたが、昨年月間ベストゴールになった岩尾選手のゴールや、前節伝説級のロングシュートを決めたサンタナ選手の与えたインパクトも間違いなく彼の頭には残っているだろう。
もしかしたらそこの懸念から果敢には飛び出して来ないかもしれないが、“行く行かない”の判断を鈍らせるかもしれない。

そして別の特徴は、サイドバックがあまりクロサーにプレッシャーをかけてこない。それと同時にボランチ二枚もバイタルエリアを埋めるように下がっており、中央を埋めてやらせない守備をしている。
浦和はアンカーやセンターバックがボールを持つ機会がホーム福岡戦同様長くなると予想する。

また、直近の神戸戦や町田戦でクロスボールに対するニアへの対応が甘い。相手フォワードに先に触られる機会が多く、先述のプレスの件も含めクロスボールに弱みがあるように思えるので狙っていきたい。

☆キーマン

[浦和] 佐藤瑶大選手 背番号20(RCB)

3節の札幌戦で初出場してからここ3試合継続してスタメン出場を果たしているセンターバック。
ビルドアップではガンバ時代から成長していると感じるが、1対1の対人では相手選手に入れ替われるシーンが何度か見られるなど、センターバックとしてまだまだ安定感が足りない。
今節はカウンターが得意な危険な選手が前線に構えるので、入れ替われられると決定機に繋がってしまう。リスク管理やプレー判断は気をつけなくてはならない。

[鳥栖] M・ヒアン選手 背番号99(CF)

この選手は2002年生まれの比較的若いブラジル人選手だ。過去二年は横浜FCに在籍し、2,3点取ったこれからの選手と言っていい。
この選手はスピードが持ち味で、スペースを与えればぶっちぎるポテンシャルを持っている。
浦和が押し込む時間が長くなるだろうが、油断してセカンドボールを奪えなくなると彼の活躍で失点の危険性が高まる。注意が必要だ。

☆結びに

大畑選手は古巣鳥栖相手に代表離脱前最後のゲーム。
これを越すと最長ゴールデンウィークの横浜F・マリノス戦まで戻ってこない。

古巣相手に成長した堂々たるパフォーマンスを見せつけカタールに向かって欲しいが、その前にひとつ浦和で結果を示してみろ。
クラブあっての代表。

全選手、目の前の鳥栖戦に懸け、全力で勝利を掴み取りに行こう。
優勝するなら連敗はもってのほかだ。

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