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J1第16節 vs町田(H)

2024/5/26 16:00  IN埼玉スタジアム2002

前節磐田相手に勝利することができず、4連勝達成とはならなかったレッズ。今節は勝ち点差で追いかける首位町田ゼルビアとの負けられない対戦。

町田とはリーグ戦で初対戦となる。
2015年には天皇杯で対戦し7-1で勝利したが、2020年のトレーニングマッチでは4本ゲームを行い合計スコアで負けてしまっている。
直近の5試合は4勝1分で、5月は負けなしできている。また失点もセレッソ大阪戦のPKのみで、守備陣の自信も増してきているはずだ。

DAZNではピックアップマッチとして位置付けられているこの試合。日曜日最後のゲームとして注目されている一戦を展望していきたい。

☆FC町田ゼルビア戦への展望

情報と印象
・システムは4-4-2
・アグレッシブでクオリティが高いサッカー
・激しいプレーを厭わない選手が多い
・U-23代表に平河悠、藤尾翔太
・ここ最近は試合巧者ぶりを発揮している

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 小泉、中島、松尾、関根、大久保、安部
出場停止: なし

GK〜DF

ルヴァンカップからの変更はキーパーの牲川選手から西川選手へ、酒井選手から石原選手への変更のみと予想。

おそらく交代で酒井選手が投入されると思うが、センターバックも対応可能なので、ベンチメンバー1枠佐藤瑶大選手を入れずにアタッカーを加える編成になるかもしれない。

MF〜FW

注目はグスタフソン選手が復帰できるか。
おそらく復帰できるだろうが、彼と痛みを抱えたとされる中島選手の状況を見て中盤の編成が変わってくるはずだ。

水曜日に岩尾選手が復帰してきたことも嬉しいが、同時にソルバッケン選手もスカッドに加わってきたので、層が厚くなるのか入れ替わりになるだろうか...。

☆展開予想と相手の特徴

町田は意外にも一辺倒な戦いが多い
熟練されたフットボールではなく、「勝つためのサッカー」で勝利から逆算し試合に挑んでいる。これは青森山田高時代から培ってきた黒田剛監督の下、黒田イズムが浸透した結果と言っていい。

闘っていて相手チームから嫌われるような”いやらしい”サッカーを施行しており、私も嫌いなチームだが、このようなチームを作りあげた黒田監督は良い評価を受けるべき素晴らしい指揮官だと思う。

だからこそ、強固なチームに打ち勝つのは容易ではないため、町田が先制する展開だけは避けたい

《攻撃の特徴》
全てにおいて強度が高いチーム

攻撃に対する人数のかけ方が多く、質も伴い非常に厄介だ。さらにボランチのMF仙頭をはじめ運動量が落ちないのも脅威だ。

ポゼッション時には前線に5枚人数をかけ、ビルドアップは簡単に中盤は1枚とセンターバックが補い回している。浦和は町田ディフェンスラインでの回しにプレッシングをかけ、相手のミスを誘うような守備を心掛けたい。ハマらないシーンも少なからずあるだろうが、浦和は中盤3枚で数的優位になるので、うまく連携を図り支配していきたい。

得点機会ではクロスからの得点が多く、前線にターゲットとなる外国籍フォワードが構えており、一瞬でも見放してはならない。最前線に構えるFWオ・セフンはこの頃好調で、負傷によりこの試合は避けるかもしれないが、空中戦勝利数がリーグ内でトップレベルだ。FWミッチェル・デュークも同様、W杯に出場する豪州代表クラスなので警戒が必要だ。

ミドルゾーンでも積極的にシュートを打ってくる。前節では浦和からの期限付き移籍中MF柴戸海のボレーシュートが決まったり、MF下田のミドルからこぼれ球を詰めたりと得点パターンを日々増やしており、抜け目のないチーム。

更にはスローインをはじめ、セットプレーには毎試合デザインして挑んでおり、結果もしっかりと出ているので要警戒だ。
ロングスローに関してはタオルも使用し時間を無駄にかけているので、タッチライン際にいるファン・サポーターの方々には選手を焦らせるプレッシャーをかけ続けて欲しいところだ。

《守備の特徴》
ボールに対して激しいアグレッシブな守備

前線へ中盤から多くの人数をかけ、サイドバックも捕まえに前へ出る守備
ロングボール等でひっくり返されるとセンターバック2枚のみとなるが、プレスバックのスピードが速いので崩壊には至っていない。

「町田は粗い」と言われているが、その要因は
ボールに対して無我夢中になり、相手選手をものともせずタックルやデュエルを試みるから”だ。
行く必要もない場面でも多いが、J1も今節で16試合目となり、レフェリングにも慣れてきた様子だ。
これはどの選手も当てはまっており、自分のスピードを止められない、コントロールできないプレイヤーが多いので怪我には本当に注意だ。

プレッシングでは前線四枚を中心にディフェンスラインも前へ強く行く守備が目立つ。また、押し込まれた段階でもひとりひとりに強くプレスをかけ、決してリトリートをしない。スタミナ消費は激しいが、ここまでメンバーをうまく代えながら闘い抜いてきた。
今回は中3日の連戦となるが、ルヴァンカップはターンオーバーを敢行しこの試合に臨む。控え組からのエントリーも考えられるため、士気の高い選手には注意だ。

☆キーマン

[浦和] 大畑歩夢選手 背番号66(LSB)

五輪代表で共に戦った町田FW平河悠とのバトルが今回の見どころ。
最近は攻撃にアクセントを加えられるプレイヤーになったが、守備でもレベルの高い選手。
敵対する町田の右翼は2,3月の月間MVPを受賞した同学年選手。彼を自由にさせなければ町田の勢いは削がれる。
大畑自身が攻撃面で目立ち、左サイドを制圧すれば得点チャンスは生まれるはずだ。

[町田] M・デューク選手 背番号15(RCF)

どんなに押し込まれても、前線に構える町田のターゲットマン。
先日のルヴァンカップ鹿島戦では2ゴールを記録。FWエリキとの相性も良く、ストライカーとしての仕事ができる環境が整えられている。
これまでのリーグ戦出場は全てベンチスタート。FWオ・セフンの怪我の影響もあり、満を持して先発出場が濃厚だ。

☆結びに

この試合で敗北を喫するようであれば、リーグ制覇から確実に遠ざかる。
首位を止めること、自分たちより上にいるチームを抑えることは非常に重要だ。

今シーズンをもって現役を引退された元浦和レッズOB長谷部誠氏もこの試合を訪れるかと思う。

浦和レッズとは何者なのか。
良い調子に乗っているJ1初挑戦のゼルビア相手にしっかりと勝って、簡単なカテゴリーではないことを分からせてなくてはならない。

2022シーズンのアジア王者が新参者に滅びるな。

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