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ヴァイオリニスト佐久間聡一*自ら練習したくなるレッスン

割引あり

●さくま・そういち
1982年山形県出身。 桐朋学園大学在学中に新日本フィルハーモニー交響楽団に契約団員として入団。その後、大阪フィルハーモニー交響楽団の首席奏者となる。2012年3月、大阪フィル退団後にドイツへ渡り、ウルフ・シュナイダーのもとで研鑽を積むほか、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンに客演。帰国後、オーケストラへの客演をはじめ全国各地で公演や録音を行う傍ら「幼少期からの音楽体験プロジェクト」など、乳幼児が音楽に触れやすい機会の創出にも力を注ぐ。14年4月から22年3月まで広島交響楽団・第一コンサートマスターを務める。昴21弦楽四重奏団、エレメンツ・ストリング・カルテット、アウラス・トリオ、トリオ・アクシスでの活動を中心に、年間数多くの室内楽コンサートに出演。現在、洗足学園大学にて後進の指導にもあたっている。
YouTubeチャンネル「佐久間聡一の愉快なヴァイオリン酒場兼教室 ・サロンフリッツ」
https://www.youtube.com/@salon-fritz

☆佐久間聡一さんに解決に導いてほしいヴァイオリンの演奏上のお悩みを募集しています。曲目、上手く弾けずに悩んでいる箇所とお悩みをお寄せください。


「楽器はもっと楽しくなる②〜自ら練習をしたくなるレッスン

ヴァイオリンの上達には日々の練習が欠かせません。華やかな表舞台とは裏腹に地味な作業ですし、毎日同じようなことの繰り返しで時には嫌になってしまうこともあるかもしれません。
僕のお弟子さんはプロの演奏家を目指す方ばかりではなく、アマチュアの方もいらして、オーケストラで演奏する人、一人で弾くのが好きな人などなど、目指す方向性も様々。技術レベルにおいても幅広く、いろんなタイプの方がおりますが、僕のレッスンを受けるようになると皆さん一様に自ら積極的に練習するようになっていきます。
僕自身の演奏はどちらかというと“感覚派”で、おそらく聴衆にもその雰囲気は伝わっているかと思うのですが、練習の仕方についてはそれとは真逆の“思考派”。常に最良の演奏を追い求め、それを実現させるための奏法について思考を巡らせています。その考え方や練習のプロセスがお弟子さんたちの「やる気」に繋がっているのだと思っています。今回は、その練習方法についてお話ししたいと思います。

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