美容院の話
一昨日ね、髪を切ったんですよ。
ホットペッパービューティー、最高。クリックするだけで予約できちゃう。いいね。
「こんにちは、〇〇(ニックネーム)さん」と表示されるのがちょっとむず痒いけど。
床屋とか美容院とかって、目の前に雑誌置いてもらえるじゃないですか。
地元の床屋さんだと毎回ジャンプが目の前に置かれてたんですが、高校生になった瞬間にファッション誌に変わりましたね。
マニュアルがあるのかしら。いいよずっとジャンプで。長い付き合いなんだから。分かるでしょ、去年と服装変わってないんだから僕。
それとも、そろそろファッションに関心を持てというメッセージかしら。
親が中々言えないけど心に抱いているメッセージを伝える場所、それが床屋の雑誌。
世の流行は床屋が握っていると言っても過言ではない。(過言)
と、なるとですよ、就活生である僕は恐れるわけですね。
「マイナビの冊子」とかが出てくるんじゃなかろうかと。
「四季報」とか渡されるんじゃなかろうかと。
「SPI必勝本」とか置かれるんじゃなかろうかと。
無限に出てきますね。
さて、昨日行った美容院で何が置かれたかというと
「電子書籍タブレット」
ハイテク!!電子書籍読み放題!!
文明は進んでますね。本を開いて「あ、髪の毛めっちゃ挟まってる」ってなる事ももう無いのかもしれません。
電子書籍、まともに読んだのは初めてですが凄いね、あれ。
週刊誌、旅行雑誌、漫画、あらゆるジャンルが揃っております。便利ね。
多分数百冊は揃ってるんでしょうね、数が多いとその分意外性もあるのです。
「こんな本あるの!?」
みたいなね。
またそういう本こそ読みたくなっちゃうんですよね。
分かります?この気持ち。こう、普段生活してたら絶対読まないだろうなって本があるじゃないですか。
「冷蔵庫 入門」
みたいな。
「男のアプリ」
みたいなさ。なんか惹かれません?
「燻す生活」
とかさ。分かります?この気持ち。
ちなみに昨日読んだのは
「あんこの本」
でした。
名古屋のあんこが美味しいらしいですよ。
2ページにわたって「渋切り」(小豆のあく抜き)について語られてました。「あく抜き」じゃないんですよ、あんこは。「渋切り」なんですよ。
かっけえ。
刃牙の技にありそうですね。
なまじっか知ってるものだと「もういいや」ってなりますが、知らないものだといいですね。脳に余裕がありますから。
しかし、ずっとあんこに集中してるわけにもいかんのです。会話があるので。話しかけられた時に備えておかないと。なので集中力は分散させねばなりません。大体本6割くらいですかね。
本6割、それ以外4割で美容室に臨んでいます。小石川です、どうも。
まあそんなに話しかけられることもないんですけどね。一応ね。
言い換えると「耳は生きてる」状態なわけです。だから周りの人の会話が聞こえてくるんですな。
ちょうど隣の席で美容師さんとお姉さんが話してたんですが、
「彼氏の評判悪いんですよね〜」
あら、不穏。気になる。
右を向きたい気持ちを必死に抑えて「あんこの本」に集中します。
そこで美容師さん、驚きの一言。
「あ〜、でも結局さ、性格悪い人と付き合った方がよくない?」
……
嘘つけえ!!!!!!
どっからそのセリフが湧いて出たのか分かりませんけどね、逆張りが過ぎませんかと。お姉さんも「あぁ〜」じゃないよ。なに共感してんのよ。
「そういう人の方が付き合ってみると彼女には優しい、みたいな。」
「そうそうそう!!」
……あぁ〜ってなりかけましたけど違いますからね!なんですか、その性格いい人が損するシステム!
「どうなの?最近は彼氏優しいの?」
「う〜ん、今の所は…?」
………疑ってんじゃねえか。
「多分優しい人、なのかなあ…?」
ってなってるじゃないですか!!疑うな彼氏を!!!彼女だけは彼氏を疑うなよ!!!!
ね。
熱くなっちゃった。やべやべ、あんこあんこ。
「バレンタインとか渡したの〜?」
「あ〜、ちょうど出会ったのがバレンタインくらいで忘れてたんですよね〜」
……早くないかい!!??
3月2日よ今。出会って2週間で付き合うって。
………
え、
………
え、早いですよね?
………
え、そんなもんなの?
………
え、
………
分からん!
床屋で「恋愛必勝マニュアル」みたいなのが置かれてれば話は違ったかもしれませんがね。
こちとら週刊少年ジャンプを置かれてましたんで。ええ。
こち亀が僕の人生の教科書ですんで。ええ。
金沢の美容室には置いてあるんですかね「恋愛必勝マニュアル」
さては電子書籍の中に入ってた?
僕が「あんこの本」を読んでいる間に皆さん恋愛スキルを向上させてるんですか?ねえ?
探そうにも散髪し終わったのでまた次回ですね。
またここの美容室に来なくちゃ・・・
こうしてホットペッパービューティーのサイトを開くのであった…
はっ、さてはこれもホットペッパービューティーと美容室の策略っ・・・?
いただけたら牛丼に半熟卵とかを躊躇なくつけます。感謝の気持ちと共に。