ヤマウラ果樹園の会津みしらず柿を食べる。
2019年（令和1年）、福島県における柿の収穫量は8,850 t（全国第8位）、出荷量は7,490 t（全国第8位）であった（1）。
みしらず柿は、福島県（以下同県）会津美里町で古くから栽培されている品種である。現在では、同県を代表する特産物として広く知られている。
みしらず柿の名前は、その柿の木が重みで折れてしまうほどの大きさのたわわな実を付けることに由来する、あまりにも美味しい柿なので人間が身の程知らずにたくさん食べてしまうことに由来する、または、身知らず柿を食べた足利将軍が「未だかかる美味な柿を見知らず（こんなにも美味しい柿を私はいまだかつて知らなかった）」絶賛したことに由来するとされる。
また、種が無く実ぶりが大きいことも特徴である（2）。
みしらず柿は渋柿種なのでそのままでは食べることができず、通常アルコール（焼酎）や炭酸ガスを使用する渋抜きをしてから食べる（3）。なお、最近ではエチレンガスを使用する柿の渋抜きが一般的に行われているが、この方法ではみしらず柿本来のねっとり感がなくなるので、みしらず柿に対しては使用されない（4）。
ヤマウラ果樹園の会津みしらず柿（以下同商品）も上記のみしらず柿の1つである。なお、同商品は、地元会津産の35％焼酎を使用して、2週間渋抜きをする。なお、そのために柿の表面が黒くなることがある（図01）。なお、同商品は身が大きく、種が無い。
2020年12月05日、私は親戚から同商品を入手した。
06日、同商品3個と林檎1個をコンビニ袋に一晩入れて、柿の追熟を早めた（図02，5）。
一晩追熟して、07日に喫食したが、渋味は殆ど消えたとはいえ、甘味はそれほど感じなかった（図03）。
しかし、4晩追熟して、10日に喫食したとき、渋味は完全に消え、爽やかな甘味を示した（図04）。
同商品はあっさりとした甘味で、何個でも食べられる感じがした。また、そのヨーグルト掛けは非常に美味しかった。
同商品を含む会津みしらず柿は美味で、まさに食べる価値がある。
参考文献
1 総務省統計局，独立行政法人統計センター．“”．e-Stat 政府統計の総合窓口 トップページ．作物統計調査．作況調査（果樹）．確報．令和元年産果樹生産出荷統計．年次2019年．2020年12月24日．https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500215&tstat=000001013427&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000001032287&tclass2=000001032927&tclass3=000001148246 で「かき」の「Excel」のボタンを押すこと，（参照2020年12月29日）．
2 増井農園．“みしらず柿Q&A”．増井農園 トップページ．http://mishirazugaki.sunnyday.jp/kaki/kaki.html，（参照2020年12月29日）．
3 会津美里農研．“会津身知らず柿の紹介”．会津美里農研 トップページ．http://aizumisato-noken.jp/publics/index/7/，（参照2020年12月29日）．
4 株式会社 ストアハウス（福うらら事業部）．“会津みしらず柿”．福うらら ホームページ．http://fuku-urara.com/shopping/mishirazukaki/mishirazukaki.php，（参照2020年12月29日）．
5 株式会社 セイコーステラ エコロジア事業部．“エチレンガスとは？ 成長を促す植物ホルモンがもたらす作物への影響”．セイコーエコロジア ホームページ．コラム．農業関連．2019年04月16日．https://ecologia.100nen-kankyo.jp/column/single007.html，（参照2020年12月29日）．
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