Medical Frontiers 01.「iPS細胞(1) 臓器や神経をよみがえらせる」

Medical Frontiers 01.「iPS細胞(1) 臓器や神経をよみがえらせる」で紹介された医療記事に関連する記事を以下に示す(1)。

1. 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED).“iPS細胞から作製した心筋細胞シートの医師主導治験の実施―重症心筋症の治療に向けて―”.AMED トップページ.ニュース.プレスリリース.2020年01月27日.https://www.amed.go.jp/news/release_20200127-02.html,(参照2020年04月04日).
2020年01月、澤芳樹教授(大阪大学大学院医学系研究科,心臓血管外科)らは第1例目の虚血性心筋症患者に人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来心筋細胞シートを移植した。

2. 国立研究開発法人 AMED.“治療が困難とされてきた慢性期脊髄損傷治療に新たな光―細胞移植単独治療で運動機能回復―”.AMED トップページ.ニュース.プレスリリース.2018年11月30日.https://www.amed.go.jp/news/release_20181130-01.html,(参照2020年04月04日).
慶應義塾大学医学部の岡野栄之教授(生理学教室)と中村雅也教授(整形外科学教室)らは、Notchシグナル阻害剤で前処理したヒトiPS細胞由来神経幹/前駆細胞を、慢性期の損傷脊髄へ移植したところ、再生や運動機能回復が困難といわれる過酷な状況においても、軸索の再生・伸長が起こり、さらに再髄鞘化も誘導することを発見した。
今回の研究成果は、受傷後長時間が経過した慢性期の脊髄損傷患者が、運動機能を回復・維持できる可能性を明らかにした。

感想
私が思っている以上に、再生医療が進展していることを改めて思い知らされた。
ヒトiPS細胞由来神経幹/前駆細胞移植により、慢性期の脊髄損傷患者の運動機能がある程度でさえも回復できれば、それこそ御の字だし。

拙ブログ内の関連記事
「未来にふれる再生医療研究室」レポート:健康未来EXPO 2019から学んだこと その01

参考文献
1 日本放送協会(NHK).“Medical Frontiers 新番組 ▽iPS細胞(1)臓器や神経をよみがえらせる”.NHK トップページ.番組表 京都.4月3日(金).翌午前4時.https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-04-03&ch=11&eid=02167&f=etc,(参照2020年04月04日).

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