木造建築を科学化せよ!|〈創造的代用〉としての新興木構造【2】
戦時下の日本では木造建築も戦争に動員されました。
「飛行機格納庫は物置みたいなもんで戦勝に貢献しないんだから、そんなものに鉄やコンクリートを使うな」と軍部から命令が下ったことを受けて、戦時下の日本では、格納庫や工場、講堂といった大空間建築を木造で、しかも国産の細小材で造る技術が研究開発されました。それが「新興木構造」。
前回の投稿では、大蔵省営繕管財局に勤める建築学者・竹山謙三郎(1908-1986)たちが、ドイツの「Freitregende Holz bautem」を参