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なぜ、一流になる人は「根拠なき自信」を持っているのか?

なぜ。一流になる人は「根拠なき自信」を持っているのか?を読んだ感想を書きたいと思います。

目次
第1章 「根拠なき自信」を生み出す3つの心理的資源とは
第2章 目標を達成できると信じる「自己効力感」を育てる
第3章 自分の価値を信じられる「自己肯定感」を高める
第4章 失敗を恐れずチャレンジし続ける「失敗許容力」を身につける
第5章 自身の妨げとなるマイナスの思い込みを捨てる

本作を読んでみて非常に勉強になった点が3つありますので、以下に記載します。

まず、若い時から成功、実績を残している人の多くは根拠のない自信を持っている人が多いと述べられています。
なぜ、自信がある人は成功しやすいのでしょうか?自信がある人は、以下のような仕事や人生がうまくいく原動力になっています。
・自信のある人は、頼りになるため、仕事が集まってくる
・一緒にいると安心できるため、周りに人が集まりやすい
・自信を持って取り組むことで、仕事や対人関係で成功する
一流と呼ばれる人ほど、若い頃から自信を発揮し活躍している傾向が強いと言われています。では、どうすれば仕事と人生の成功に繋がる自信を手に入れる事ができるのでしょうか?
それが、「根拠のない自信」を身につける事が、その一歩目になると著者は考えています。ここからは、人生や仕事を成功させるために大きな影響を与える自信の身につけ方について記載しようと思います。

まず、自信をつけるには以下の3つの代用的な心理学の考え方が存在しています。
1.自己効力感
2.自己肯定感
3.失敗許容力

つまり、上記3つの能力を高めることができれば、人生の成功に大きな影響を及ぼす自信を身につけることができるということです。
ここからは、上記のそれぞれの能力をどうやって身につけるのかということをまとめたいと思います。

自己効力感
自己効力感とは、「価値ある目標に向かって、自分あ業務を遂行できると自己を信じること」です。
自己効力感の高め方は以下のように紹介されています。

【自己効力感の高める4つの要素】
・直接的達成経験
直接的達成経験とは、自分が定めた目標を達成し、成功した経験は、次に行う課題が難しいものであっても、「自分ならできる」という見通しを強化します。

・代理的経験
代理的経験とは、自分が直接経験した事柄ではなくとも、他の人が何かを達成したよ様子を観察することで、「これなら自分にもできる」という信念を生み出すことです。

・言語的説得
言語的説得とは、人から自分に能力があることを指摘され、言葉を使って「君ならできる」と繰り返し説得されることで自己効力感を高める効果があるもののことです。

・生理的・情動的換起
生理的・情動的換起とは、自己効力感は前向きな気分で高まり、気分が落ち込んでいる時に下がる事がわかっているので、そこを意識するということです。

【自己効力感の高め方】
・過去の体験を振り返るひとり時間
過去の体験を振り返るひとりの時間を作り、内省の習慣を作ることで自己効力感を高める方法です。簡単に成功した経験よりも、忍耐強い努力によって障害を乗り越えたような逆境を克服した経験の方が、効果があります。その振り返りによって直接的な体験で得られた自己効力感は、他の活動にも転移し、「自分は今度大変なことがあっても克服できる」という自信に繋がります。

・当事者意識
当事者意識を強く持つことによって「自分ならできる」という自己効力感を生み出します。当事者意識が、強いほど目標達成への根拠なき自身が高まっていくのです。仕事に取り組む時や普段の行動一つとっても、自分を株式会社のように扱うことが重要なことと書かれています。つまり、自分はどういう価値を提供できる人物なのか、自分はどういう理念や目標を持っている人物なのかということを普段から意識することで当事者意識や自己効力感を高める方法です。

・理想実現思考
自分の確固とした理想形を持ち、その理想形に達した最高の自分を想像する習慣のある「実現思考」の持ち主は、自己効力感を大いに発揮し、実際に成し遂げてしまうことがあります。常に理想を実現できるかのようなイメージを持っておくことを習慣化することで自己効力感を高める効果があります。

■自己肯定感
自己肯定感を高めるための方法を3つ以下に紹介します。

・強み思考
強み思考とは、自分の強みを理解することから始まります。自分に自信がない人は、自身の強みを応えれない傾向にありますが、そういった人も必ず強みはあると述べられています。強みを理解した後は、その強みを徹底的に活かす仕事をすることで自己肯定感を少しずつ高めることが重要になります。

・「自」「他」「公」の利他思考を持つ
自分よりも人のことを考える「利他思考」の持ち主は、自分のためでは諦めて、できないようなことでも、自分を信じるお客様のためなら粘り強さと今期を発揮する事ができます。利他思考の考えを持つにあたり、以下の3つ(「自」「他」「公」)のポイントが重要になります。

◯第1段階
「自」、つまり自分を中心とした視点をもつこと。
「自分はこれがやりたい」「この考えが正しいと思う」と自分の考えの軸を持つ事です。

◯第2段階
「他」、つまり相手であるお客様中心の視点に変換するステージです。自己の考えと他(お客様)の考えを照らし合わせることによって、「問題を解決してあげたい」「お客様に貢献したい」と自然に望むようになることで、内発的な動機付けが生まれ、高い成果を得られる視点のことです。

◯第3段階
「公」、つまり業界と社会全体を良い方向に変えなくてはいけないという、より拡大した視点です。「公」の視点を持つには、お客さんの声なく声を洞察する能力が必要です。この段階に到達すると、業界、そして世の中のために自分は何が貢献できるかという高いレベルでの利他性が芽生え、自己肯定感を高めることにより繋がってくるでしょう。

・意義思考
意義思考とは、自分の仕事には意味があると考えることです。人の仕事観を大きく分けると、ジョブ、キャリア、コーリングに分けると言われています。
この中で最も自己肯定感が高まる働き方がコーリング(他者、社会貢献のため働くという考え方)という風に言われています。自分の仕事が誰かの役に立っている、社会のためになっていると自分が考えることができれば、それはコーリングに属する人の働き方であり、自己肯定感を高める可能性の高い働き方を実現できているということです。

失敗許容力の高め方
失敗許容力とは、自分の失敗をしなやかに捉え、受け入れる能力のことです。失敗許容力を高めるには、「受容思考」「成長思考」「楽観思考」を高める事が効果的です。

◯受容思考
受容思考とは、失敗の恐れを克服するための能力のことです。失敗の恐れを克服するためには、自身の失敗経験を仲間と共有することや自分の失敗談を相談するサポーター(メンター)のような人物を最低五人程作っておく事が効果的だと考えられています。

◯成長思考
成長思考とは、失敗を成長の機会と捉える考え方のことです。成長思考を身につけるにあたり、知っておかなければならない考え方があります。それは。、自分の実力や頭の良さは努力次第で伸ばす事ができるというしなやかマインドセットです。この考え方を持つことによって、失敗を成長の機会と捉えられるようになり、失敗への恐怖を軽減する事ができます。

◯楽観思考
楽観思考とは、失敗は続かないとという風な考えです。米国企業のCEO千人に調査を行ったところ、80%以上のCEOが「自分は非常に楽観的である」との結果が出たそうです。
楽観的思考の持ち主の考え方として、うまくいったときは、我々の努力が報われた(内的)、良い出来事は続く(持続的)、成功はより広がる(拡大解釈)と考える傾向にある事がわかりました。対して、失敗した時は、原因は様々だ(外的)、失敗は一時的に過ぎない(一時的)、悪い影響は限られている(限定解釈)と考えることがわかった。
このような考えを持っていることから、楽観主義思考を持ち主は、気が動転しそうな失敗の後でも柔軟に物事を考えることができる傾向にあるということがわかる。

以上が根拠のない自信を作るための方法です。
「自己効力感」、「自己肯定感」、「失敗許容力」を高めることにより人生や仕事を好転する大きな武器を身につける事ができると考えます。

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