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とても元気なおばあちゃん

お彼岸ですね。春のお彼岸には「牡丹餅」(ぼたもち)をお供えするそうですが、うちはずっとおはぎ。
牡丹餅とお萩、と漢字にするとわかりますが、春は牡丹、秋は萩の花になぞらえているそうな。ものはほぼ同じだけど、半搗きにするのが牡丹餅なのかな?

彼岸に入りには毎回お墓参りに行きます。母方の祖父が亡くなってからは、母方の実家のお墓参りもします。まずうちのお墓参りをし、そこから近いお寺の母方の実家のお墓へ。
今は祖母が入院しているので、祖父の実家のお墓にもお線香をあげに寄ります。

ちなみに、祖母は骨折の手術は無事終わったのですが、その後コロナに感染してしまい、入院がちょっと延びました。何事もなくコロナも治りまして、今はリハビリのために地元の病院へ転院しました。
本人は骨折して手術したことも、コロナに罹ったことも覚えていないのですが、まあ元気そうではあったので、ひと安心というところ。

祖父の実家のお墓の前には、ひとりのおばあちゃんがいました。私はおそらく初めてお会いしたのですが、祖父のお兄さんの奥様、母の義理の伯母にあたる方だそうです。私の義理の大伯母ですね。
手押し車を脇によけ、お花をあげようとしていたらしいのですが、どうしても足が上がらず(お墓の入り口は階段になっています)難儀していたところに偶然行き合わせたようです。
母が話しかけると、誰だかわからなかったようで、名前を聞くととても驚かれていました。母も久しぶりに会ったとのこと。
緑内障で片目がほとんど見えず、もう片方も視力が落ちてしまっているので、人の顔があまり見えないそうなのです。
それでも頭はハッキリしていて、手押し車と杖は必須だけどご自分の足で歩いて来られるし、歯も抜けていないらしく、シャキシャキとお話しされる、元気なおばあちゃんでした。

母との話を聞くともなく聞いていると、嫁いで間もなく旦那さんを病気で亡くされ、来年で50年になるそうです。今年49年忌の法要をしたいと話されてました。
そして年齢を聞いてビックリ!
何と、今年で99歳になられるそうです!
こんなにお元気な99歳の方、初めて会いました。
以前に右側の大腿骨を骨折され、今は左側の膝の痛みで歩くのは大変なのだけれど、寝たきりにならないためにも歩いているのだと仰ってました。
うちの祖母も95歳にしては元気ですが、認知症がかなり進んでしまっているし、普段も車椅子生活です。
このおばあちゃん、凄すぎる…!

お寺の参道から駐車場まで、ゆっくりゆっくり歩きながら、お話を伺っておりましたが、本当に元気で前向きで、素敵なおばあちゃんでした。
そんな素敵なおばあちゃんの言葉で、心に響いた言葉を皆様にもお伝えしたいと思います。

「どうしようもないことは脇にどけといたらいいんだよ。みーんな大変なんだ。重い荷物は脇においといたらいいの」
98歳のおばあちゃんの言葉

ありがとう、おばあちゃん。私、心がちょっと軽くなったよ。
もし長生きするのなら、こんなおばあちゃんになりたいものですね。

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