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MCU!スターウォーズ!レッスルマニア!!

わかっていた事ではあるが。。。『ロイヤルランブル』明けのWWEが面白過ぎる!昨年まではWWEネットワーク『THIS WEEK』で週刊ハイライトを観てきたがやはりRAWとSMACKDOWNをフル視聴できる環境はこの時期特に有難く感じる。それにしても大方の予想は『ロイヤルランブル』でザ・ロック=ドウェイン・ジョンソンの№30サプライズ登場に期待していた筈だが、先週のSMACKDOWNでランディ・オートンによる予言『15』番目に登場したコーディ・ローズの2連覇にマニアは納得していたとも思う。実際私もこの1週間『物語』について筆が進んだ(苦笑)。
そしてやっぱりレッスルマニアXLは『X』の『物語』になる運命なのだとローマン・レインズに対峙するロック様の姿を観て確信した。

私は偶然の中にこそ運命的な何かを感じる。例えば 2010年代を代表するアメリカドラマとして『ゲーム・オブ・スローンズ』と『ウォーキングデッド』がある。この時期の特徴としてスマホ(モバイル端末)=ググるに象徴される『検索』無き世界観でしか表現できない何かの最高峰だったとも思う。かつて昭和の作詞家阿久悠さんは『携帯電話が登場してからすれ違いを描けなくなった』と語ったらしいがAI技術革新まで振り切れてない 2010年代はまさにその臨界点だった。そしてコロナ禍という一本のラインがこの2作品の命運を分けたとも思える。『~デッド』が撮影中断や分割公開等によりファイナルシーズンを謳っておきながら早くも続編が作成されなかなか成仏されないのと対照的にスピンオフ作品が始まったものの『ゲーム~』には『物語』を良い時期に完結させた達成感がある。そして偶然にもこのラインでひとつの大きな『物語』を完結させたのがディズニー傘下後の『MCU』と『スターウォーズ』である。

好き嫌いは別として劇場映画の10年巨編『インフィニティサーガ』と定義された『MCU』の達成は前述のドラマシリーズ以上に世界を巻き込んだ2010年代最高のお祭り騒ぎだった。特にアベンジャーズ『エンドゲーム』のあの出演者によるカーテンコール演出のエンディングは、これがもしコロナ禍を挟んでいたらと思うとゾッする達成感だった。個人的には2000年代にCS放送されていたアニメ版ジャスティスリーグファンだったのでDCにも同様の10年達成(『DeCace』)して欲しかったし実際『FLASH』『スーパーガール』等のドラマ版はマルチバースを10年先取りした良作だっただけにこちらもコロナ化を挟んだ『物語』完結への足踏みは残念だった。
ちなみに映画『ジャスティスリーグ』についてはここでは語り足りないので近々に別項でまとめたい。

思わずタイタニック(ローズ・ドーソン)かよ!って突っ込みたくなるレイ・スカイウォーカー襲名で幕を閉じた『スターウォーズ』の『スカイウォーカーサーガ』もコロナ禍に挟まずにゴールできた事だけは良かった?のかもしれない。EPⅦ~Ⅸについては Youtudeチャンネル『BLACKHALL』でも活躍中の映画ライター高橋ヨシキさんの言われる『結局勝ったのは皇帝パルパティーン家ではないのか?』『1作ごとにオリジナルの主役たちを殺された』に尽きる気がする。私はEPⅦをハリソン・フォードの退場シーンに当時オカダ・カヅチカと引退試合を行った天龍さんとの男の引き際を感じ充分満足した上で劇場鑑賞からは卒業した。ただドラマ『LOST』のJJエイブラムス監督だったので全く個人的な思い入れとしてお気に入りソーヤー(ジョシュ・ホロウェィ)は出して欲しかったのが心残りである。
それにしてもそんな停滞期に地道に展開していた3Dアニメシリーズ『クローンウォーズ』『反乱者たち』が『マンダロリアン』『アソーカ』という人気シリーズを生み出したと思うとマーベルもしばらくは発想も自由なアニメシリーズに是非舵をきって欲しいと切に願う。

さて『MCU:インフィニティサーガ』『スターウォーズ:スカイウォーカーサーガ』がコロナ禍以前の 2010年代に『物語』を完結できたのとは対照的に。。。WWEの年間最高イベント『レッスルマニア』は 2020年の無観客開催を含み非常に厳しい時代に耐えた。コロナ前の 2019年ニューヨーク開催がベッキー・リンチvsシャーロッテ・フレアーvsロンダ・ラウジーによる史上初の女子によるメインのレッスルマニア35だったと考えるとやはり随分時が経過したとも感じる。この5年間でまさかあのWWEが企業買収されるなんて想像もしなかったし、MMAの最高峰UFCとグループ企業になるなんて5年前なら笑い話でしかなかった。90年代に新日と全日がメガネスーパーさんにSWSとして統合されるマルチバースの一つと言えば分かりやすいかもしれない。この一週間語ってきた通り今年で40回目の『レッスルマニア』とは前半10年が少年開拓期、後半10年が成長した彼らへの姿勢期を2回繰り返した40年だった。前半の象徴はハルク・ホーガン、ジョン・シーナで後半はロック(或いはストーンコールド)、ローマン・レインズ(或いはベッキー)であり。。。それを2週繰り返してきたのはヴィンス・マクマホンという1984年以降のアメリカンプロレスを事実上支配してきたビッグブラザーであった。よってやや安直な表現になるがこのレッスルマニア40年は前述に倣えば『ヴィンスサーガ』と今後は呼ぶべきかもしれない。

『X』については別項でも語ったがそのヴィンスの推し?的レスラーに対して逆らうべき発生したその時代のベストテクニシャンレスラーを差すものである。ローマ数字『X』が現す10年に一度『レッスルマニア』に現れる事象でそれはXではレックス・ルーガーに対するブレット・ハート(或いはHBKとオーエン)であり、XXではゴールドバーグに対するクリス・ベノワ(或いはエディ・ゲレロ)であり、前回XXXではバティスタに対するダニエル・ブライアンのYESムーブメントであった。そして今回XLにおいて私はそれはまさにWM35から続く女子が受け継いだと理解しジェイド・カーギル(vsリア・リプリー)とイヨ・スカイ(vsベイリー)が『Ⅹ』の『物語』と理解していた。もちろんそれも正しいと思うのだが。。。今週のRAWからSMACKDOWNエンディングを観て今回は更に複雑な3次或いは4次方程式になったと思う。まずそもそもカーギルとイヨの相手と思われるリプリーとベイリーも『X』の『物語』に当てはまる。イヨvsベイリーがもし2連戦初日のメインになるのならばおそらくベイリーはベビーフェース時代のあの曲で入場して来るのでは無いだろうか?更にこの流れはWWE復帰を頑なに拒んでいると伝えられるサーシャ・バンクス(現メルセデス・モネ)へのメッセージとも思える。蛇足だが私はIWGP女子王座とは当時怪我でWWE離脱かに揺れていた紫雷イオを取り戻すためのモノだったと思っているがその時WWE残留を決め合流したダメージコントロールの分裂対決でイヨ・スカイは日本人レスラー初(偽のヨコヅナは除外)の初日とはいえレッスルマニアのメイン出場の快挙を成し遂げるかもしれない。

更にはザ・ロックに対するコーディ・ローズ、そしてローマン・レインズに対するセス・ロリンズが今週のRAW~SMACKDOWNで一瞬にして『X』の『物語』になってしまったのだ。まだ確定では無いがカードはローマンvsロックとレインズvsコーディの方が実際組み合わせとしては正しいのかもしれない。そしてもしそうなるのならば実際の対戦相手よりも競うべき相手はお互いの試合への評価となるのだ。それぐらいに今週RAWでのセス・ロリンズの挑戦者逆指名スピーチとそれに対するローマン・レインズの回答は素晴らしかった。WM31で史上初レッスルマニアでのMITB(マネー・イン・ザ・バンク)のキャッシュ化にセスが成功して幕開けたこの10年のブロック・レスナーと元シールドによる『物語』の決着戦であり、コロナ禍を逆手に取ったこの時代の奇跡たるローマン・レインズの4年近い長期政権『物語』に対する毎月必ず王座防衛戦を行ってきた戦う王者セス・ロリンズという価値観のぶつかり合いでもあり、やはり『X』の『物語』でもある。しかし今回の主役を私はまだ敢えてコーディ・ローズと思っている。

複雑な4次方程式の最後はザ・ロックとコーディのどちらが『物語』を完結させるのか?である。もちろんこれはどちらがメインを締めるか?という単純な話でもない。40年の『ヴィンスサーガ』を締めくくるべく存在として現時点でザ・ロック以上のレスラーはいないし、これ程ハリウッドで成功を収めたドウェイン・ジョンソンであっても彼が演じた最高傑作はプロレスラー『ザ・ロック』で間違いないと思う。なのでレッスルマニアXLのメインが当初噂されていたレインズvsロックで全く文句ないしむしろ『Ⅹ』の『物語』を望んでいた私にとってもこれは結果的に良かったと思っている。
レスラー一家出身のレスラーとしても最も成功したザ・ロックだが『アメリカンドリーム』ダスティ・ローデスを父親に持つコーディの方がプロレス業界に限ってみれば血統的に勝る。ザ・ロックとコーディこそがこの40年を締めくくる『Ⅹ』の『物語』であり、それは日本に長らくBI(馬場vs猪木)的価値感の論争があったようにアメリカンプロレスマニアが長年論争してきたハルク・ホーガン的価値観とリック・フレアー的価値観の到達点的な見方もできる。それはカーギルとイヨ、リプリーとベイリー、レインズとロリンズ全てに今回は当てはまる『Ⅹ』の『物語』の本質でもある。

もの凄い大雑把なディズニー的価値観のまとめになるが。。。近年なんとなく男性向けの王道エンタメとして『MCU(或いはアメコミ)』と『スターウォーズ』の2強時代が続いてきた。コロナ禍前に『インフィニティサーガ』『スカイウォーカーサーガ』という『物語』を一度完結させた強運もこの2強時代を象徴する何かでもある。さてここに是非『レッスルマニア』を加えた3強時代になったら嬉しく思う。そのきっかけとして40年に及ぶ大河たる『ヴィンスサーガ』を振り返るには絶好の機会である。マニアは7年前にアメリカの動画配信サービス『WWEネットワーク』に加入し過去の『レッスルマニア』全大会を視聴してきたが今では Abemaのプレミアムにてこれが全て観れるのである。※決してステマではありません(苦笑)。
思えば最初の『レッスルマニア』はTV東京『世界のプロレス』での放映された。まだテキサスにはエリック一家(WCCW)オクラホマにはワット王国(米版UWF)がありNWAとAWAもギリギリ機能していた時代だった。新日本と全日本が地上波ゴールデンタイムから撤退した1988年辺りからはUWFとWWF(当時)のビデオレンタルがプロレスファンの華でありハルク・ホーガンによる最初の10年だった。90年代後半からのWOWWOW/スカパー等のCS放送時代はWWFとWCWによる熾烈なマンデーナイトウォーで毎週のRAWはプロレスを日本語字幕で観る新時代の幕開けだった。2015年辺りから本格的なネットによる動画配信サービスは結局1周してまた誰でも気軽に『レッスルマニア』を観れる良い時代に戻ったと思う。
なので Abemaさん!これは『レッスルマニア』=WWEが『MCU』『スターウォーズ』の2強に近づく最大のチャンスとも言えるので。。。是非とも春のレッスルマニア2連戦はFIFAワールドカップ同様に無料配信を是非とも期待してます!合言葉は『MCU!スターウォーズ!レッスルマニア!!』『MCU!スターウォーズ!レッスルマニア!!』『MCU!スターウォーズ!レッスルマニア!!』という事で!











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