いらすとや_転職

転職活動を実際にするとしたらこんな風に

はじめに

【本投稿の目的】
前回の投稿に続き、転職の後押しになればいいなと思い記載していきます。
「若いうちに転職ておこうぜという話」

【本投稿の背景】
具体的に転職って何するのか、どのくらい時間がかかるのかわからないという疑問に対して、あくまで私の体験をまとめたものですが、具体的にしたことを共有します。
私自身はIT企業出身で、同じくIT企業とITコンサルティング企業を志望業界として転職活動しました。選考自体は1か月半で終了し3社から内定をいただいています。

転職の流れ 概要

ざっくり流れを記載すると下記です。
応募前準備→書類選考→面接→内定先選定

応募前準備

実際に企業に接点を持つ前までの段階です
1.転職活動の動機とどんな企業に行きたいかを考える
粗くで大丈夫なので、まずは転職の動機とどんな企業に行きたいかを考えていきます。粗くでも大丈夫というのは、面接を受ける中でも志望動機を書いたり実際に面接で話す中でも自分の意見がクリアになっていくため、時間をかけすぎる段階ではないという意味です。
(私は無駄に3か月ぐらいかけましたが、早めに書く・話すなどのアウトプットしたほうが早かったと反省してます。)

転職を考えるときにはAs-Isに問題を持っている。自分のありたい姿との乖離を感じている状態がほとんどです。
まずは自分自身のAs-IsとTo-Be、およびそのギャップを明らかにしていきます。言い換えれば、転職を手段として何を実現したいのかを明らかにしていきます。
例えば、「土地を買ってアーリーリタイアを目指したい(To-Be)けれども、年収が低く資金に回すお金がない(As-Is)」なら、年収が高い業界・企業を目指すイメージです。実際はここまで単純に年収という一つの要素で話が決まるわけではないので、自分の優先順位や妥協できる範囲などを探りながら転職で何を実現したいのかを明らかにしていきます。

2.転職エージェントに転職相談をする
相談のアウトプットは下記です
a)1.で考えた内容を深堀する
エージェントからのヒアリング内容は転職の動機や、どんな業界に行きたいか、どんな経験を積んできたのか等です。自分で考えた内容を自分のキャリアの背景を知らない他人に話すことで考えも整理されるので、粗く考えた内容の精度を上げることができます。

b)応募する企業候補を出してもらう
自分の経験や希望に合った企業をエージェントに紹介してもらいます。
求人を出してもらって自分の興味がありそうなものに対して応募することになります。

書類選考

大抵の場合は2種類の書類を作成します。下記2つをもとに書類選考にかけられます。
(「大抵の場合」、と書いたのは追加で志望動機書の入力が必要だったり、業界によってはポートフォリオを求められたりする場合があるからです。)

a)職務経歴書
職務経歴書には職務経歴(入社から現在に至るまでどんな仕事をしてきたか)と自己PR等を記載します。職務経歴は業務内容などキャリアに変更があった節目ごとに記載していきます。
面接はこの職務経歴書をもとに質問が来ることがほとんどです。まずは粗くでも書いて自分の中でキャリアを棚卸していき、そこから面接を想定して自分がアピールしたいところ、また、伝わりづらいであろうところを補足していきます。ただ、まずは書類選考なので客観的にどういうことをしてきた人なのか、会って話す価値があると判断してもらうためには何をどう描くかをイメージしながら書いていきます。

b)履歴書
一般的な履歴書と同じく、学歴等の基本情報を記載していきます

面接

書類選考通過後、2~3回面接があります。
最初の面接は早くて書類選考通過後1週間後程度で開催されることもあるので、書類選考中に面接対策もイメージしておくとよいです。
※私が受けた会社は1次面接と最終面接のみだったので1次面接と最終面接についてのみ記載

a)1次面接
最初の面接は現場担当者 or 人事担当者です。
質問内容は主に職務経歴書をもとにしたキャリアの掘り下げと志望動機についてが多かったです。「どういう仕事をしてきたのか」、「課題に直面した時どのように解決を図ったのか」、「なぜこの会社を志望したのか」など。また、希望年収や希望勤務地、他社選考情報等も聞かれます。
コンサルティング会社ではフェルミ推定やケーススタディが出題されることもあります。

意外と重要だったのが質問への回答の仕方と、仕事に対するマインドです。

質問への回答の仕方が重要だと感じた理由についてです。
意外というのは面接はスキルについて聞かれるものだと思ってました。しかし、面接のフィードバックを尋ねると論理的に回答できているという点を評価いただく面接が多かったためです。「結論から、短く答える」ということを意識したのが功を奏したようです。
また、かなり深堀りされあきらめずに回答をする姿勢などもみられることもありました。

仕事に対するマインドが重要だと感じた理由は単純で面接でかなり突っ込まれたポイントだからです。特に志望動機の深堀で「なぜ転職するのか」、「今の環境では実現不可能なのか」、「将来どうなっていたいのか」を通して仕事に対するマインド聞かれました。自社に入社後活躍できるか、もしくは成長して貢献できるかをアピールすることを意識して回答しました。
要は、「この候補者と一緒に働いて組織と自分にとってメリットがあるか」を見られていました。

余談ですが、面接の最中に「やっぱり合わないな」と思った会社もあります。また、「意外といいかもしれない」と思えた会社もありました。最初からえり好みするのではなく受けてみてよかったと思います。

b)最終面接
希望部署の役員による面接です。
最終確認的な意味合いが強かったのか、15~30分で終了するものが多かったです。質問内容も1次面接で聞かれたような内容が多かったです。1次面接と矛盾がないように回答していきました。

内定先選定

最終面接に合格した後は、オファー面談もしくは書面等で年収や条件等を通知されます。複数社から内定をもらった場合は、仕事内容、提示年収など総合的に比較して入社先を決めます。
オファー面談とは選考に関係がなく条件の交渉や入社後の実務内容を改めて聞く場です。入社ごとに企業と候補者の思いの違いで不幸が起きないように最終確認する場です。面接の中で解消できなかった疑問があればこの場で解消しましょう。実際私自身、転職エージェントから聞いた内容や面接の中で聞いた内容とオファー面談で聞いた内容が異なったため、志望度を変更したこともあります。
自分の中で意思決定できたら、内定先に入社の意思を伝え転職活動を終了します。

ポイントまとめ

・応募の前準備で現状(As-Is)とありたい姿(To-Be)を粗くでも明らかにし、転職エージェントに相談するなどして転職の方向性の解像度を上げていく。
・書類選考では基本的に職務経歴書と履歴書を記載する。面接でも使用されるので予め質問を想定しながら作成する。
・面接ではこれまでのキャリアだけではなく質問への回答の仕方やマインドも聞かれる。「この候補者と働くとメリットがある」とアピールする場だと意識する。
・複数社から内定をもらった場合は年収や仕事内容等を総合的に比較して入社先を決める。

おわりに

転職活動をしているときに感じたのは「なんだこんなものか。転職活動って意外とハードルが低いな」でした。
何にも特別なスキルや才能を持った私ではないですが、少なくとも今よりは自分の身を置きたいと思える環境に転職できました。私自身が二の足を踏んで無駄だったな、と感じたのでこの記事と前回の記事を読んで転職活動に踏み切った人が増えれば幸いです。