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アイドルグループ「RAY」のライブ映像を編集した(1)まえがき

この記事は、ライブ映像の動画編集に初めて挑戦した個人的な記録パート1です。
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2020年8月24日、アイドルグループ「RAY」の初ワンマンライブ「birth」が生配信されました。

このライブは当初、グループ結成1周年記念ライブという位置づけで2020年5月に開催される予定でした。ところが、コロナ禍という状況のためにライブは8月に延期され、無観客の配信ライブという形で実施されることになりました。

観客の前でパフォーマンスを披露できなくなってしまい、メンバー本人たちにとっては悔しい気持ちもあったと思います。一方で、無観客配信ライブという状況を活かして、いくつかの斬新な試みが行われました。そのうちのひとつが、「配信ライブ時に撮影された各カメラの全編データをグッズとして販売し、購入者はそれを自由に動画編集し、YouTubeやSNSなどで公開できる」というものです。

期間限定で発売されたグッズには、配信ライブで収録された全8台分のカメラ映像と、音源データが含まれていました(補足1)。DVDやBlu-rayではなく、未編集の全映像データをグッズ販売し、なおかつそれを編集・公開してもよい(2)というのは、前代未聞なのではないでしょうか。

GENERATION_マルチアングル

MC1_マルチアングル



ライブ映像を編集の素材として提供してくれるという、面白い試みです。とはいえ、私にとってライブ映像とは、Blu-rayや配信などの完成されたパッケージを鑑賞するものであって、自分でカメラ映像を編集するなどということは考えたこともありませんでした。私がカメラ全編データを含むグッズを購入したのも、「色んな角度から好きなアイドルのライブ映像を見られるのは楽しそう」という理由でした。正直なところ、本当に動画を編集する人はいるんだろうか、とさえ思っていました。

ところが、カメラ映像データがグッズ購入者に届き始めてからわずか3日後には、ファンの方が編集した「Fading Lights」のライブ映像がYouTubeに公開され(3)、その後も次々とファンの方々による編集動画が投稿されました(4)!

どの編集動画もRAYへの愛にあふれています。ミュージックビデオのようなハイクオリティな動画、特定のメンバーの姿をひたすら追いかける「推し編集」、画面を分割して同時に複数の映像を表示する実験的な動画。

そんなファンの方々の「熱」に触れるうちに、私も動画編集に挑戦したい!という気持ちになりました。そう思い立ったと同時に、編集したいRAYの楽曲は決まっていました。「この曲の、この映像は、誰もが観れる形で残しておきたい」という曲があったのです。

その曲は「愛はどこいったの?」です。

次の記事「アイドルグループ「RAY」のライブ映像を編集した(2)愛はどこいったの?」に続きます。

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補足

(1)「1stワンマン記念限定グッズセットA. birth MAXコース」には、計8台のカメラの全データだけでなく、「メンバー全員のサイン色紙」「サイン入りワイドチェキ」「サイン入りCD」「メンバーの甲斐莉乃さんがデザインを手掛けたロゴ入り限定Tシャツ」などが含まれていました。これだけのボリュームで価格は15,000円と、大変豪華かつお買い得なグッズでした。もはやカメラデータは実質無料といえます。
8台のカメラの内訳は、カメラマンによる撮影4台、ステージ全体を撮影する固定カメラ1台、天井からステージを撮影する固定カメラ1台(以上6台がライブ全編を撮影)に加え、「no title」で月日さんが撮影した手持ちカメラ1台と、「Fading Lights」のリハーサルを撮影した1台、となっていました。

(2)ただし、商用目的の利用は禁止されています。

(3)私の知る限り、最速で投稿された編集動画はねこらいおんtubeさんの「Lading Lights」です。カメラ切り替えの使い方でこんなにドラマチックな表現ができるのか、と感激しました。


(4)Twitter上では「#RAYワンマン配信」というハッシュタグを検索すると、配信時のファンの感想や、投稿された編集動画に関連するツイートをチェックすることができます。また、Kon Konさんが投稿動画を含む、ワンマンライブ関連の動画を網羅したプレイリストを作成してくださっています。