見出し画像

パック寿司、変幻自在の組み合わせで値上がり防ぐ

新型コロナウイルス下の巣ごもり消費で、人気を伸ばしたのが、スーパーの総菜ですね。

私は、宅配の食材配達も使っています。

時短やいい意味での手抜きで美味しい料理を味わいたい需要を満たしてくれます。

しかし、最近の値上げラッシュで、台所事情は炎天下の夏に負けないぐらい火の車になりそうな気配です。

そんな中で、握りずしは余り値段が変わっていません。

プチぜいたく気分も味わえる寿司の価格工夫

が値段維持に結びついています。
スーパーの努力には脱帽です。

今日はそんな努力の結晶であるお寿司事情を

*ネタの種類やシャリの大きさ価格に合わせて調整
*容器改良、人件費も削減
*回転ずし値上げが波及も

とみていきながら

値上げによる顧客離れをふせぐためにどの価格帯をどの程度値上げするのか

という値段に敏感になった消費者をいかにつなぎ留めるか?段々限界に近付いているかもしれない、寿司事情を調べてみます。

*ネタの種類やシャリの大きさ価格に合わせて調整

東京都中央卸売市場の市場統計情報によると、鮮魚の5月の平均価格は1206円と前年同月比19.5%高でした。

なんと2割も値上がりしていたのですね。

原因は漁船の燃料費や養殖のエサ代などコストが軒並み上昇し、ロシアのウクライナ侵攻や円安も価格上昇の一因となっているという聞き飽きた理由からです。

一方で、寿司の平均価格は6月時点で前年同月比1.6%安245.5円魚に比べると上がっていないのです。

不思議ですよね、魚が値上がりしているのに寿司が値上がりしないなんて?

その理由の一つが、

変幻自在に変えられる組み合わせ

です。

確かに盛り合わせは、内容が決まってなくて日々僅かに変わっています。

例えば、長期仕入れなどで値上がりが緩やかなカレイやサーモンなどを使うことで価格を抑えているのです。

但し、高級魚を味わいたいという高価格帯の商品は利益を減らしてもネタを変えていません。

一方で値ごろ感を打ち出している商品は今後、魚種の変更も検討していくようです。

また、お米が値上がりしないことから、シャリを大きくして満腹感を打ち出すことも始めているお店もあります。

ともあれ、安価でお寿司を楽しめるのは嬉しいことです。

*容器改良、人件費も削減

一方で、商品ではなく容器の工夫でコスト減を図る動きもあります。

食品スーパー大手のオーケーは容器を5種類から2種類に減らしてコストの削減を図っています。

又、いなげやはトレーを改良しました。

従来はふたをテープで留めていましたが、ふたが外れにくいように設計を変更してテープ留めの作業を無くしたのです。

これにより作業員2人分の人件費が減り、コスト削減につながったといいます。

消費者の節約志向に合致して、多くに日本人が好きだと感じるすしの売上げは伸びています。

日経POS6月、販売金額は前年同月比4.4%増という結果でした。

*回転ずし値上げが波及も

スーパーはこのように頑張って値段を維持してきましたが、お客様が直接注文して寿司ネタをこちらでは調整しにくい回転ずしは苦戦しています。

そして、回転ずしチェーンでは値上げ発表が相次いでいるのです。

回転ずしスシローは10月から1984年の創業以来続けてきた「税抜き1皿100円」を終了します。

最近不祥事が続くスシローはかなり暗雲が立ちこめることになりそうですね。

実は寿司業界の値段は、すしは回転ずしを価格指標として、値上げしにくかった事情があります。

回転ずしの値上げが、スーパーのすしの価格に影響する可能性があるということです。

これは消費者としては辛いことですが、しかし考えようによっては寿司業界の収益が上がらないと、寿司業界で働く人たちの所得は上らず、不景気は続いていくんですよね。

値上げによる顧客離れをふせぐためにどの価格帯をどの程度値上げするのか

様々な理由から値上げは秋口にかけてさらに増加し、年内で累計2万品目を超える可能性が高い食料品で、財布を直撃する値上げラッシュ。

7月で当選した議員は心して取り組んで欲しいところです。

#パック寿司 #値上げ #コストカット #日経新聞

フィリピンの情報サイトを運営しています。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?