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「プーチンは侵略者」ロシアから反戦ツイート 

先週はフィリピンから観光大臣が来日されて、ビジネスミーティングの手配で振り回されていて、あまりニュースを見る事が出来ませんでした。

今日もイベントがあってろくにまだ見れていないのですが、僅かな間に見るニュースでも武器を持たない住民に銃撃したりと、本当にひどい映像が流れてきて心が痛みます。

一方でロシアは、政府が虚偽の報道をしたら15年の禁固刑というひどい情報統制をしいていて、ロシア国民はどの様に今回のことを感じているのか知ってみたかった時に、日経新聞がロシア国内からハッシュタグ「 #StandWithUkraine (ウクライナと共に)」で反戦メッセージなどをツイートしている45人に連絡し、プーチン大統領に対する考えや国内の状況についてダイレクトメッセージ(DM)で聞いたそうです。そのうち9人から返答を得ることができて友人2名を加えた11名の回答を紹介してくれています。

政権批判への弾圧が強まり市民の肉声があまり聞こえてこないロシア
人権団体「OVDインフォ」によると2月24日のウクライナ侵攻以降反戦デモなどで勾留された人は1万4993人にのぼる(3月20日時点)

という厳しい現状で

*衝突について情報をどう集めているのか?
*衝突後生活はどう変わったか?
*この衝突をどう考えるか?
*この衝突について周囲はどう話しているか?

についてみていきながら

プーチン氏「信任」79%に上昇、高齢者が支持層

という事実と

若い世代にはこうしたプーチン流の統治方法は通じなくなりつつある!

という相反する事実を合わせて考えていきたいと思います。

1.衝突について情報をどう集めているのか?

という問いに対しての回答は

*紛争についての情報機関から
*海外メディアリポートから
*ウクライナ人アーティストのSNSから
*ツイッター、テレグラムで発信する独立系ジャーナリストから

などがメインの回答でした。

ロシアの国営メディア、国防省の報告書、公式統計は信用していません
というのが共通した認識です。

そして、これらの人は1つの情報源だけでなく、複数の情報源を比べながら事実かどうか?を精査しています。

2.衝突後生活はどう変わったか?

という問いに対しての回答は

*工場やカフェ、映画館が閉鎖され始めた
*物価は急激に上昇
*言論の自由はより少なくなっている
*非常に多くの警官と政府の特殊部隊がランダムに連行する

などがメインの回答でした。

ルーブルの下落や海外からの制裁で一般の人がロシア国外に出ることも難しくなっています。
電化製品や薬などは手に入れることが難しくなってきていて、トヨタ、イケア、マクドナルドなどの有名ブランドが休止しているのです。

そして、多くの人がロシア領土への報復的な軍事行動を恐れています。

また、愛する人が戦場に連れて行かれることを恐れています。

そして、自分のお金がすべて無価値になることを恐れているのです。

自分たちを弁護するならば、私たちが選んだのではないと言うでしょう。 私たちには民主主義がない、と嘆いています。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60732913

3.この衝突をどう考えるか?

という問いに対しての回答は

*私は戦争に反対しています。私の国は侵略者だと思っています
大きな間違いだと思います。
*私はこの紛争を支持しません。
*21世紀は戦争で人(兵士も含めて)が死ぬべきではないと思う。

などがメインの回答でした。

ロシアは世界から孤立する条件がそろい、海外の製造業者はこの地から撤退しています。何百万人もの失業者が生まれ、貧困がまん延する事を恐れています。

ジャーナリスト、活動家、政治家で公に反対を表明した者はみな亡くなったか、牢屋(ろうや)にいるか、逃亡しているか、という現実があります。

今起こっていることは大量の戦争犯罪であり、それに関わった者はすべて罰せられなければならない、とまで思いを深めている人もいるのです。

4.この衝突について周囲はどう話しているか?

という問いに対しての回答は

*殆どの若者は戦争に反対
*電話でもそのことを話すのを恐れている
*すべてアメリカやNATOのせいにする人もいる
*軍事施設のみを撃つというプロパガンダを信じている

などがメインの回答でした。

両親は経済と制裁だけを気にし、祖父母は政府を支持しています、と語る回答者もいました。

集会に参加したことで警察による拷問を受けたケースが多く記録されているので、恐怖で思考が停止してしまうんですかね。

もし国民がプーチンを容認し、沈黙し続けるならロシアはあらゆる意味で北朝鮮化してしまいますという恐れが現実にならないことを願うばかりです。

実は、

プーチン氏「信任」79%に上昇、高齢者が支持層

という現象がロシアで起きているんです。

もちろん79%が操作された数字の可能性もあるのですが、高齢者の中で一定数支持があることも事実なんです。

その理由は

*第一にソ連崩壊後の経済の混乱を経験したこと

があります。

プーチン氏は2000年代に年平均7%の経済成長を果たし安定をもたらしたと強調しています。

民主化よりも自らの生活の安定を重視する人は少なくないのです。

これは残念だけど、やっぱり日常生活が脅かされる事は現実には怖いことです。

*第二に国営テレビなどを通じた政権のプロパガンダが一定の成果をあげていること

政府系企業が独立したテレビ局を買収し、情報統制実施しているからです。テレビだけを情報源とする高齢者ほど主張をうのみにしてしまうのです。

と同時に、

ソ連崩壊のトラウマを持たず、海外を自由に旅行し、インターネットも通じて欧米の文化を享受してきた若者、特に都市部を中心に、生まれた時からプーチン体制しか知らない若者は冷静にこの状況をみながら判断しているようです。

若い世代にはこうしたプーチン流の統治方法は通じなくなりつつある!

インターネットの発達で、情報を隠すことがより一段と難しくなり、フェークニュースをつき続けることが難しい時代は、

真実の時代

だと言える気がします。

#ウクライナ侵攻 #ロシア人 #戦争反対 #プーチン

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