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ロシア経済なぜ不調?

最近、毎日ロシアのことがニュースに取り上げられます。

北京5輪期間中もドーピング疑惑でお騒がせの後、ロシア選手が帰国するのを待っていたように、ウクライナ情勢がきな臭さを増しています。

実は今、大国ロシアは今不況の真っただ中だそうです。

それほど数字が悪くないものもあるのに、かなり焦っているようです。

なぜ資源大国のロシアが不況なのか?
国内が不況であえぐ中、なぜ今ウクライナ侵攻なのか?

いろいろ疑問を感じました。

そこで今日は

*ロシア通貨のルーブル安が続いている
*原油と天然ガスの産出で国民生活は?
*ウクライナ危機の行方は?

とみていきながら

米欧はロシアの要求の大半を拒否,軍事的な緊張は続きそう

という緊迫感の中戦争だけは避けて欲しいと思いながら考えたいと思います。


*ロシア通貨のルーブル安が続いている

ロシア通貨ルーブルは昨秋から下落傾向にあり、1月末に対米ドルで一時、約14カ月ぶりの安値を付けました。

通貨安によりインフレも加速しています。
インフレ指数は、2015年が前年比指数が丁度100でしたが

2016年が 107.04
2017年が 110.99
2018年が 114.18
2019年が 119.28
2020年が 123.32
2021年が 130.64

加速度的に物価が上がっています。

一方で、マクロ経済指標はさほど悪くはありません。

国際通貨基金(IMF)によれば、昨年の実質国内総生産(GDP)は推定で前年比4.5%増になりました。

それなのに通貨安が続いているのは、

新型コロナウイルスのまん延もさることながら、やはり

ウクライナ危機の影響

が大きいからです。

米欧はロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻する恐れがあり、侵攻すればEUや欧米など各国が強力な経済制裁を科すと警告しているのです。

経済制裁は

① ロシアの銀行のドル取引を禁止する案、
② 銀行間の国際的な決済ネットワークである国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する案

など議論されています。

発動されれば外国との決済が難しくなり、経済的な打撃は大きなものになります。

*原油と天然ガスの産出で国民生活は?

ロシアは資源大国で、輸出の約5割が燃料・エネルギーです。最近は原油価格が高騰しており、本来ならロシア経済に追い風になります。

その天然ガスは輸出の約8割が欧州向けだそうです。

今、欧州ではウクライナ危機により、ロシア依存を見直す動きが広がっています。

ロシアが制裁に対抗して、供給を停止する恐れがあるからです。米国もロシア以外から調達するよう欧州に促しています。

独ロ間を結ぶ新ガスパイプライン計画

「ノルドストリーム2」

にも暗雲が漂っています。

この計画には欧州企業も投資をしています。

ロシア産ガスの欧州向け年間輸出量の約4分の1を供給する能力があり、敷設工事はすでに完了していました。

米政府はロシアがウクライナに軍事侵攻すれば、稼働を阻止する構えです。

しかし、実生活ではまだウクライナ危機は、国民生活にはさほど影響していません。

ただ米欧との対立の行方が不透明なうえ、国内でのインフレの進行もあって、経済危機を懸念する比率は63%に上っています。

民間世論調査会社のレバダ・センターが昨年末に実施した調査では、米欧による対ロ制裁が「心配だ」とする回答は32%でした。

国民の多くは同じスラブ系民族が主体のウクライナを敵視しているとは限りません。親族がいる人もかなりいるのです。

日常生活に打撃を与えるような軍事侵攻や米欧との極端な関係悪化は避けてほしい

というのが、市民の願いだと思います。

*ウクライナ危機の行方は?

ロシア系住民が多いウクライナ東部では2014年以降、政府軍と親ロ派武装勢力の戦闘が続いています。

2014年はロシアがウクライナのクルミア半島に侵攻した年です。目的はウクライナの崩壊でした。

当時ロシア政府は、ロシアが世界のリーダーになるには、ウクライナを支配することが欠かせないと強く信じてきた一方で、民主的かつ繁栄したウクライナは、今日のロシアにおける権威主義体制への脅威でした。

そのため、ロシアはウクライナの東部地域と南部地域を不安定化させ、ウクライナの領土であったクリミア半島をロシアが侵攻して合併しました。

軍事紛争は独仏の仲介で和平合意が成立していますが、ロシアは東部の自治権付与などが全く履行されていないと反発しています。

プーチン大統領は2000年の就任以来、今が4期目になります。

1-2期は高い経済成長や国民生活の改善などで支持を伸ばし、3期目は大国路線を進めて、クリミア半島合併でロシア国内の支持率を伸ばしました。

しかし4期目は大きな成果が出せていない中で、コロナで経済が沈んだままです。

国民の不満を強硬外交でそらそうとウクライナに侵攻を無理やり進めているのなら、国際社会の批判がますます高まることになるはずです。

米欧はロシアの要求の大半を拒否,軍事的な緊張は続きそう

中国といい、ロシアといい、なにか釈然としない正義がまかり通そうとする事がとても気になります。

#ロシア #ウクライナ紛争 #クリミア #経済不振 #国際紛争

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