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セブのNGOに親子で参加したから分かった大切な経験

混迷を続けるコロナの中で、ずっと気になっているのが現地で活動を続けているNGOの方の事です。

日本で暮らすのも大変なのに、海外にとどまり政府の支援も後回しになりながらも、現地の貧困層の人々のために働くなんて、私には出来ません。

2019年11月に当時中学1年の娘と小学校6年の息子と私の3人でセブのNGOへ1週間泊まり込んで活動体験をさせてもらいました。

ボランティア経験のある私ですら衝撃が多かった極貧地域の現状を目の当たりにしたことで随分気づきがありました。日本だけで生活していたら絶対目の当たりにする事はない経験を出来ました。

その時感じた「貴重な経験」は

日本にいると想像できない貧困が存在する事
極貧地域にこそ笑顔と優しさに満ちている事
子供が感じてくれるSDGsの意味

でした。思い起こしながらか考えていきます。

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1. 日本にいると想像できない貧困が存在する事

フィリピンでよくテレビで取り上げられたのがごみ山に暮らす人々の事です。

日本より格差・学歴社会が存在していて、貧しい人たちはお金が無いから子供を学校へ通わす事が出来ず、結果子供はまともに就職出来ないから、貧困が連鎖する。

高性能の焼却炉が少ないから、ごみを焼却すると低温で焼く事になり有毒ガスが発生する事を防ぐ為に、フィリピンはごみは一か所に集めて埋める処理が主流です。

だから貧しい人はそのごみ山に住み着き、資源ごみを売り、食べ物をあさったりして命を繋いでいます。

知識があるだけと、目の前の大きなごみ山で自分の子供と同い年や更に小さな子供が生活している姿は私たち親子にとって衝撃でした。

私の経験したスラム街での支援活動より数倍厳しい環境でした。

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2. 極貧地域にこそ笑顔と優しさに満ちている事

そのごみ山を訪ねた時に、折角だからうちの子供たちが現地の子供にお菓子を分けてあげようと、NGOが用意をしてくれました。

配りだすとあっという間に30人近い子供が列を作ってお菓子を貰おうと待機しだしたのです。

子供が普段口にする事など少ない日本のチョコやキャンディです。

でも日本の地震の避難所と同じです。我先にと列を乱すものもいないし、お菓子を渡すと「サンキュー」とちゃんとお礼もいいます。
僅かなお菓子をもらったお姉ちゃんが妹にお菓子を分け与えていて、お母さんも決して子供のおやつを自分が食べようと取り上げたりしません。

これもスラムの実情です。

無法地帯ではなく、親子が笑顔で暮らす生活がそこにあるのです。ないのはお金だけ、、、

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3. 子供が感じてくれるSDGsの意味

私はこんな貧困の現場を知っているし、嫁の祖国フィリピンはSDGsの取り組みを積極的に行う宣言をした22か国中の1つであるので、昔から子供にSDGsに興味を持ってもらいたかったです。

でも日本でいくら教えてもどうしてもわかりにくいと言うか届かないのでした。

目で見て肌で感じる事が少ないからだと思います。

私の子供は親の私でも心が動くような貧困現場での色々な人々の生活を目の当たりにしました。

自分たちの親戚もどちらかと言えば貧しいので、衝撃は普通の日本人より少ないかもしれないけど、2重国籍である彼らだからこそ届けれる言葉があると感じてくれた気がしていました。

現地語で子供達と談笑する娘を見て、彼女にしかできないのは絶対にあると感じました。

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4.伝えたい事

先日、娘が15歳の誕生日を迎え国交が回復すれば一人でフィリピンに行く事が出来る年齢になりました。

15歳は大人と子供のはざまで揺れる成長過程の時期です。娘を含む同世代の子供たちに知ってもらいたのは

日本にいると想像できない貧困が存在する事
極貧地域にこそ笑顔と優しさに満ちている事
子供が感じてくれるSDGsの意味

です。

国際人としてスタートするには、非日常の世界を日常とする所をどんどん経験して、固定観念をぶち破って欲しいと思います。

音声配信の内容を文字お越しして要約しました。
良ければ音声配信もお聞きください

#NGO #SDGs #ごみ山 #スラム

合わせて聞いて欲しい過去放送

3月15日配信

コロナ明けの英語留学はやっぱりフィリピンがお勧めです



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