Twitter、マスク氏買収でどう変わる
当初はポイズンピルという買収対抗策を取っていたツィッター社が一転して、イーロンマスクの買収を受入れる事になりました。
テスラ―という電気自動車でリーダーシップを取り、スペースX社で月どころか火星を目指して、世界でも名をとどろかせている会社のトップが、全世界における月間アクティブユーザー数は3億3,000万人というSNSを運営することになります。(2019年Q1時点)
1つの会社でも大忙しなのに、3つの会社運営に関わるイーロンマスクはやっぱりスーパー経営者なんでしょうね。
ユニークさと実行力でテスラもスペースXも成功を収めているだけに、ツィッターが今後どうなるか?興味深々です。
そんなツィッターを今日は
*Twitterが賛同に転じた理由は?
*マスク氏はツイッターをどう変える?
*世界のSNS規制の潮流は?
とみていきながら
欧米のSNSへの懸念に反対の動きのマスク氏は波乱含み
という意外に厳しい中でのスタートになりそうだということもみていこうと思います。
*Twitterが賛同に転じた理由は?
米ツイッターは25日、米テスラ最高経営責任者(CEO)で起業家のイーロン・マスク氏による買収提案を受け入れることで合意したと発表しました。
「提案された取引は、株主にとって最善の道であると信じている」
とツイッターのブレット・テイラー会長は声明を出して、全株式の取得を目指すマスク氏の買収提案に賛同すると表明したのでした。
当初は買収反対の姿勢を表していたツィッター社がなぜ買収に応じたのかその理由を探りました。
ひとつはひっ迫した経営状況です。
ツイッターは2021年12月期通期の最終損益が約2億2100万ドルの赤字を予測していました。
そしてポイズンピル発動後は、マスク氏に変わる優良企業をさがしていましたが、彼の提案より良い企業が見つからなかったのでしょう。。
ふたつめがマスク氏の本気度のプレッシャーです。
21日に金融機関からの借り入れや自己資金の投入などで総額465億ドルの買収資金を確保したと公表しました。
これがツイッターに提案を真剣に検討するよう圧力をかける形になり、後ろ盾となる安定株主見つからず代案を見つけられない同社が「受け入れるしかない」と思わせる事になったのでしょう。
1日2億人超が使うSNS(交流サイト)大手を揺らした買収戦は、同氏の思惑通りに決着しました。
*マスク氏はツイッターをどう変える?
ツイッターとの合意に従い、マスク氏が全額出資する企業が1株当たり54ドル20セントの現金でツイッター株主から株式を買い取ることになっています。
買収総額は同氏の既存保有分を含めて440億ドルですから日本円で5兆6000億円です。
スペースシャトルが1台製造費用が18億ドルですから24台作っておつりが来ます。
買収手続きは22年内の完了を予定していて、完了後にはツイッターは米ニューヨーク証券取引所(NYSE)での上場を廃止することになります。
買収後の体制ですが
単独保有し続けるのではなく法律で認められる限り多くの株主を維持する考えも示している
そうです。
今回の買収の動機は
言論の自由を守ると主張し、ツイッターに買収を提案しました
そこで、恐らく不適切な投稿の削除アカウント停止といった検閲的な行為を極力なくす方向に舵を切ると思われています・
機能では、投稿編集機能導入に加えることと、自動的に投稿内容を広げる「スパムボット」を排除する予定だそうです。
ツィッターに永久停止を喰らっているトランプ元大統領は取材で、ツィッターにアカウントを作ることを許されても戻るつもりはないと答えていました。
*世界のSNS規制の潮流は?
ツィッターは各国・地域の選挙戦でも活用される等インターネット上の言論空間となっています。
まさにウクライナのゼレンスキー大統領も、強国ロシアに対して善戦していおるのは、SNSを上手く使って支援を得たり、相手を苦境に陥れるような策に利用をしています。
それだけ大きな力になるのがSNSなんです。
一方で、欧米ではSNS運営企業に不適切な投稿を管理するよう義務付けるルールの整備が進み始めました。
EUは先週末、SNS運営企業などに違法コンテンツへの対応を義務付けるデジタルサービス法案に合意したのです。
マスク氏の試みは、こうした規制強化の流れに逆らうものです。
マスク氏は会見で
私に対する最悪の批評家であってもツイッターに残ってほしい、それが言論の自由だから
と発言しています。
欧米のSNSへの懸念に反対の動きのマスク氏は波乱含み
もちろん自由と何をやっても(言っても)いいとは全然違います。
しかし永遠に追い出してしまえば、王様に逆らうものは追放みたいで、本当の自由になるのでしょうか?
裸の王様になってしまわないでしょうか?
答えの難しい問題に取り組むイーロン氏を助けるのは、結局ツィートする一人一人の思いやりとモラルにかかっているのだと思います。
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