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米メタ、純利益8%減、フェースブック初の利用者減

私はフィリピン人の友達も多いのでフェースブックを比較的よく使っています。

何気ない日常をフィリピン人は沢山の写真と一緒にアップするのが大好きなんです。

日本では実名登録だったり、上司や嫌な人から友達申請がきたら面倒くさいとかの理由で世界に比べて利用率は若干低いようですが、フェースブックは押しも押される世界トップの登録者数を誇っています。

■1位:Facebook 24億9,800万人
■2位:YouTube 20億人
■3位:WhatsApp 15億人
■4位:WeChat 11億6,500万人
■5位:Instagram 10億人
■6位:TikTok 8億人
■7位:Linkedin 6億7,500万人

昨年から社名をメタに変えて、新しい取り組みを高らかに宣言したフェースブックに今逆風が吹いています。

今日は

メタバース事業への影響が懸念、収益・利用者減

ということを

*競争激化の影響を受けた業績

*アップルの情報提供規制で広告減

*メタバース関連事業の損益

とみていきながら

メタバース事業への採用や研究開発の手を緩めないメタが次世代をリードするのか?

ということを考えてみたいと思います。

*競争激化の影響を受けた業績

SNS(交流サイト)のフェイスブックを運営する米メタの試練はライバルの躍進と業績不振です。

動画アプリとの競争激化を背景にSNSの利用者が初めて減少しました。

売上高は前年同期より20%多い

336億7100万ドル(約3兆8500億円)

とグループでの売上は伸びましたが

純利益は8%減の102億8500万ドル

でした。

減益になったのは19年4~6月以来で、メタバースを含む仮想現実・拡張現実部門は営業赤字が拡大したことが要因で、株価23%下落した思われます。

インスタやワッツアップなどを含むグループ全体の利用者は増加基調を保ったのですが、21年12月末時点のフェイスブックの1日あたりの利用者は19億2900万人と3カ月前より100万人減りました。

背景には1分程度の短い動画を共有するサービスの人気が高まったことが要因です。

中国発の「TikTok(ティックトック)」は世界で若年層の支持を集め、配信する広告も増えました。

ロイター通信は1月、運営会社の21年の売上高が580億ドルと前の年より70%も急増したと報じています。

*アップルの情報提供規制で広告減

フェースブックを悩ますものが他にもあります。

それは、米アップルのプライバシー保護規制の強化が、主力の広告事業の足かせとなっているのです。

有料広告では、メタはアップル製品からのデータへの依存度が高いのですが、相対的に影響が軽く配信対象を絞り込む精度を維持できた米グーグルなどに広告が流れたとみています。

幹部は2日の説明会で、この影響が続き22年の売上高が100億ドル減るとの見通しを示しました。

収益の95%以上をネット広告が占めていますが、ここが悪化しているのです。

収益基盤が弱まれば、注力する仮想空間「メタバース」の構築にも影を落としかねないと懸念が広がっています。

利用者のスローダウンに関しては、ティックトックの人気が高まっていることを受けて、自社で運営する画像共有アプリ「インスタグラム」に20年から組み込んでいる同様の機能「リールズ」を強化して対抗する考えです。

2日にザッカーバーグCEOは22年の重点投資分野を説明し、このなかでリールズ向けを最優先する考えを示しました。

ただ、リールズの強化は短期的に収益への逆風となる可能性があるのです。

始めてから日が浅いリールズは広告への対応が遅れているためで、利用者がリールズに流れると広告を組み込んでいる既存サービスの利用が減る恐れがあります。

利便性を低下させることを避けつつ広告を増やすことが課題になります。

*メタバース関連事業の損益

メタが社名を変えるほど、企業の未来をかけているのが「メタバース」の部門です。

情報技術(IT)分野を中心に多くの企業がメタバースや、構成要素の仮想現実(VR)などの技術に興味を示していることが、同社に希望の光と映っていると思います。

21年通年ではVR端末などの売上高が前の年の2倍の22億7400万ドルに増える一方で、営業赤字は101億9300万ドル(前の年は66億2300万ドル)まで膨らみました。

採用や研究開発費を積み増していることが原因です。

早急に収益化にもつながるように、高性能な新型VR端末を開発して年内に発売する方針を説明しました。

そしてこの分野に積極投資を続ける考えを示していています。

この件でメタ幹部は本格的な普及の時期や収益化について「5~10年、場合によっては15年必要になるかもしれない」と説明しています。

従って

SNSや広告といった祖業で成長を取り戻すことが先行投資を続ける条件となります。

収支が悪化して先行投資に陰りが見えたら、グーグルやアップルなど潤沢な資金をつぎ込むことで、逆転されてしまう可能性があるのです。

メタバース事業への採用や研究開発の手を緩めないメタが次世代をリードするのか?

この問いに岐路に立つメタは今が踏ん張りどころに思います。

「メタ(フェースブック)の世界が一番クールだね!」

と「いいね!」をされる未来を見てみたいがします。


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