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キックコーチ海外挑戦、スペインで早速行き詰まる。

どうも、キックコーチ武者修行旅と題して1ヶ月間海外を飛び回っている田所剛之です。

6/16からのイギリスでの滞在を終え、6/24からスペインのバルセロナにやって来ました。

この日記は6/23のマンチェスターで途絶えてしまっていましたが、その理由は単純にバルセロナで仕事を取ることができず書くことが特になかったからです。

正直なところやることがないので、ただのバルセロナ観光男に成り下がっています。その結果がこの記事の見出し画像。大好物のパエリアを毎日毎日食い散らかしています。

今日でバルセロナでの5日間の滞在を終えて仕事を取れずにバルセロナを去ることになってしまったので、その原因とこれからの海外進出の方針に対する考えを自分なりにまとめておきます。完全に自分が振り返る用の記事です。


現状:ロンドン→マンチェスター→バルセロナ

6/16~20のロンドンでは6チームとコンタクトができて、そのうち3チームが実現、計5回のトレーニングを行うことができました。

一方で、6/21~23のマンチェスターでは1チームだけコンタクトを取れたもののスケジュールが合わず断念。

6/24~28のバルセロナは1チームもコンタクトが取れず全滅、6/29~7/3に滞在するマドリードのチームから2件返信を頂いて諸々調整中という状況です。

ロンドンとマンチェスターの違い

上記の通り最初のロンドンで異様にうまくいってそこからマンチェスター→バルセロナと時を追うごとに失速したのですが、ロンドンとマンチェスターで結果に差が生じた理由をまず考察してみます。

一つ目は単純に期間が短かったことです。ロンドンは5日間丸々滞在できたのに対して、マンチェスターは2日半しか滞在できませんでした。元々はロンドンを4日間マンチェスターを3日半にする予定でしたが、ロンドンが想像以上にうまくいったことで1日ロンドンの滞在を増やしたのでそれは一つの原因かと思います。

二つ目は滞在のタイミングが悪かったこと、具体的にはロンドンの5日間は日曜日〜木曜日だったのに対してマンチェスターは金、土と日曜日昼過ぎまでの滞在になったことです。
ロンドンでも最初の日曜日は予定が入らず月〜木の4日間で5件のトレーニングを行ったのに加えて、マンチェスターで一件だけ返信が来たチームは週末は試合で忙しいからと断られたので、平日にアタックすべきだったと思います。

また、チーム数自体がロンドン>>マンチェスターなのも一つの原因だとは思っていて、ネットで検索した際に出てくる数が全然違いました。

もう一つ実際にやってみての感想としては、ロンドンのチームの方が検索がしやすかったこともあります。主に使った検索ワードはfootball academy in London、junior football club in Londonといったものでしたが、Manchesterと入れるとマンチェスターユナイテッドとマンチェスターシティが強すぎてこれにまつわるものばかりが出て来てしまいました。シティのドバイにあるアカデミーとか、シティに選手を輩出したことのあるアメリカのチームとか狙った検索がしづらくて苦労しました。

結果としてメールを送った数もロンドンの方がマンチェスターよりもかなり多くなったので、その辺りも難しさとしてはありました。

バルセロナとイギリスの違い

続いて、バルセロナで一件もトレーニング指導を実現できなかったどころか一件もメールの返信すらもらえなかった理由を考えてみます。

最初にあるのは言語の問題です。僕は一応大学の第二外国語はスペイン語選択だったのでほんの少しだけ理解はできますが、会話をできるレベルでもなければ指導なんて全くできません。なので、最初からスペイン語は喋れないが英語の指導でよければやらせてほしいとメールしているのでなかなか厳しい点はあると思います。

先ほどロンドンとマンチェスターの違いとして挙げていたところで言うと、まず日程は月曜日〜金曜日だったので平日を多く含む日程ではありました(月曜日がたまたま祝日でした)。なので、滞在の短さやタイミングの悪さは理由にはならないです。

また、もう一つのチーム数の話で言うと、バルセロナのチームは意外と少ないと感じました。

単純に検索で出てきづらいのもそうですし、実際に街を歩き回ってみても(観光地だけでなく現地の住民しかいないような地域も)、イギリスでは普通にサッカーコートがあって子供だけでなくおじさん年代の人たちも楽しくボールを蹴ってるのに対して、スペインではそのような光景は今のところ一度も見かけていません。

もっと郊外に行ったりホットな地域に行くと違うのかもしれませんが、僕の体感の範囲ではそういった印象を受けました。

また、Googleマップ上で航空写真からサッカーコートを見つけてそのコートに紐付けられているページからそのチームにアクセスするという手法も使っていたのですが、イギリスに比べてスペインではコートが見つかりづらい+見つかったとしてもWebサイトが連携されていないことが多かったです。

イギリスの方がスペインよりも以上のような様々な点で整備されている印象を受け、それがイギリスとスペインの反応の差に現れたのではないかと考えています。

スペインでの活動に対するリアルな壁

また、マドリードのチームから一件返信を頂きやり取りをしたのですがそこで言われたのが、うちのチームでは指導者ライセンスがないと指導はさせられないというものでした。

ライセンス問題に関しては昔から考えていたものではあって、JFAの指導者のライセンスを取るべきか、もしくはアスレティックトレーナーや理学療法士といったトレーナー・メディカル系の資格を取るべきかなどと悩んだことがありました。

どれも取得するのに大きな労力が必要で自分のやりたいことからずれてしまうということと、東京大学のスポーツ科学部バイオメカニクス研究室卒業というのはキックコーチとしては十分な資格のようなものではないかと考えたため、結局はいずれの資格も取得はせずにここまで来ました。

それがスペインではライセンスがないと教えられない、医師免許がないと医療行為をできないのと同じだよと言われてしまいました。

そのチームは子供の指導だけでなく指導者養成の事業もやっているようだったのでそのサービスの営業がしたかっただけという可能性もあり、それがスペイン全体の考え方なのかそのチームだけなのかは分かりません。

ただ、僕はそう言われた今も特に資格を取得する必要はないと考えているので、認められる国・チームで結果を出して活動の範囲を広げられたらと考えています。

その点で、今のところはロンドンを拠点に海外での活動を開始するのが最有力候補で、すでにそれを視野に入れてこの先の展開をいくつか思い描いています。

日本での活動はしばらく続けますが、徐々にロンドン、東京の2拠点生活へと移行していきたいのが今の考えです。

まだマドリードでの5日間が残っているのでどうなるのかは分かりませんが、いずれにせよ今回の旅で海外で仕事がしたいという思いは確立しました。

明日からも、これからも頑張ります!


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