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ロンドンでの初めてトレーニング指導。日本発キックコーチは世界に通用するのか。

どうも、キックコーチ武者修行旅と題して1ヶ月間海外を飛び回っている田所剛之です。

今日は、ロンドンにて初めてトレーニング指導をする機会をいただき、London football schoolというスクールに行ってきました。

こちらのスクールはかなりの規模で、様々なレベルの子どもたちに対して練習、試合の機会を提供しているようで、今回僕が指導したのは日本で言う小学校高学年あたりの選手たちでした。


そもそもどのようにトレーニングの機会を得たのか

しれっとロンドンでトレーニング指導を行えてしまいましたが、せっかくなのでそこに至る経緯も書いておきます。

僕は大学時代からある程度SNSをやっていたこともあって、イギリスにつてがある知り合い(日本人の方)は何人かいるのですが、今回の滞在ではその人たちには絶対に頼らないと決めて来ました。

その理由は、紹介でトレーニング指導につなげてもらった場合、向こう側からすると知り合いからのお願いだから仕方なく受けてあげるという感じにどうしてもなりやすいと考えていたからです。

このようなスタンスでトレーニングを受けられると向こうが上手、こちらが下手に回ってしまうような気がして、僕はどうしてもそれが受け入れられませんでした。

なので、確実に対等な関係を築けるようにこちらからオファーは出すもののそれを受け取るか断るかの決定権が完全にあちらにある状態を作りたいという思いがありました。

実際には、ロンドンだけで100通以上トレーニングオファーのメールを送りまくってその内5件ほど返信がありました。

ロンドンでトレーニングをできる日数は4日しかなかったので、なんなら1チーム余るほどでした。

これには正直自分でもびっくりしていて、最悪0件でもおかしくないし、いけても2,3件だと思っていました。

キックコーチという職自体に需要があるのか、僕のメールの文面が上手かったのか、それとも日本自体が好きな人が返信をくれたのか、何が良かったのかはまだ分かりませんが、初めての滞在で足掛かりができたのはとても良かったです。

最初に返信をくれたチャールズくん

そんな中で最初に返信をくれたのが今回のLondon Football Schoolのチャールズくんでした。

めっちゃ良い人

なんでチャールズ"くん"と呼ぶかというと、こう見えてチャールズくんは21歳で僕よりも二つも年下だったからです。

てっきり年上だとずっと思っていましたが、トレーニングの後に話していて年下であることを知ってめちゃくちゃびっくりしました。

貫禄えぐいです。

チャールズくんが返信をくれたのは、こっちで挑戦をしたいと思っている僕をサポートしたいと思ってくれたこと、単純にキックのトレーニングに興味を持ってくれたとのことでした。

本当に良い人で、子どもたちに指導していて僕が英語表現が出て来なくて行き詰まった時も横からサポートしてくれました。ありがとう、チャールズくん。

ちなみにチャールズくんの好きな日本食は餅らしいです。初めて聞きました。

トレーニングは通用したのか?

実際、トレーニングがどうだったかと言うとほとんどの子がめっちゃくちゃ上手くなりました。

今回は料金無料でやる代わりに30分だけのトライアル、動画撮影をさせてもらうことを条件にやったので、かなり初歩の初歩の内容を扱いましたが、それでも劇的な変化が見られる子が複数いました。

トレーニングの様子はまたyoutubeで発信するのでぜひチェックしてみてください。

欧米人と日本人は骨格が違うから正解のフォームは違うはずとか、ヨーロッパ人はキックを教わらずに上手くなっていくのだから教えるべきではないだとかはキックコーチとして活動しているとご意見いただくことが多いですが、僕は必ずしもそうは思っていなくて理詰めで考えると必ずキックに必要な共通項が存在すると思っています。

今回はその超基本の根底にある共通項を彼らにぶつけてかなり良い結果が返って来たのでかなりの自信になりました。

ここからマネタイズしてしっかりと仕事にして広げていけるかという話はまた別ですが、少なくとも彼らをある程度うまくさせるのは今の僕の実力でも十分可能だと感じました。

実際やったことも日本の子供たちと変わらなくて、ただ変わったのは言語の問題で全てを伝えるのが難しかったことです。

そこはチャールズが横から助けてくれたのでとてもありがたかったですが、伝える能力はより磨いていかないといけないと思っています。

また、キックのトレーニングの後、チャールズが通常の(サッカー全体の)トレーニングを行っていたのでそれも見学していたのでそれも見学していましたが、とにかく口数が多いのは印象的でした。

特にトレーニングの前に集まった時にあらかじめ伝えていたポイントをトレーニングの間、簡潔な形で繰り返し繰り返し口にしていたのが特徴的でした。

僕は日本語の指導の時にも黙ってじっくりと選手のキックを見てしまう癖があるので、チャールズの指導を見てそこは勉強になりました。

チャールズは将来的にプロの監督を目指しているようなので、指導もおそらくきちんと勉強していて指導の様子を見ているだけでもかなり勉強になりました。


明日も別のチームで指導予定なので引き続き頑張ってきます!


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