君にとってライブハウスってなにするところ?


音楽ビジネスに身をおいていると似ているが別物だと思うものが
【音楽】と【音楽ビジネス(音楽産業)】
音楽は字の如く「音を楽しむもの」であり聴く者、奏でる者全てが自由であり平等である。これが【音楽ビジネス】になると【売上】によって正解というか数字が正しいのである。
「そんなのプロだから当たり前じゃん」
と、アマチュアいやあえて素人と言うが、利益がなくとも当人達以外の誰かが金銭を出して活動する以外は基本素人と括るが、実は素人アーティストが1番最初に勘違いするのが【ライブハウスとの付き合い方】である。

「音楽で食って行きたいんです」というのは自由だ。
ただ今もサーキットライブだ、フェスだって言ってるレベルで活動するアーティストの半分以上は搾取される側の存在で1、2割のアーティストのために存在している。
理由は簡単「そういう存在」だから。
一度ついたシール(レッテル)は簡単には変わらない。
君というアーティストがどういうアーティストなのか。

よく「プロミュージシャンになるには技術」という音楽関係者がいるが、断言できる「それはウソ」スタジオミュージシャンは技術。だけど板の上でお客さんを魅了するアーティストに必要なのは演奏力ではない。
活字で書くと薄っぺらいが『魅力的であること』であると思う。
それは楽曲だったりパフォーマンスだったり、ビジュアルだったり、もちろんここに演奏力入るし見る人を魅了する何かが突出している人だと思う。
昨年、社会を騒がせたあの会社のスター達を複数人知るが、彼らは全員「魅力的な人」先輩になるが本来なら赤いおべべと日向ぼっこの方が似合うはずなのに、超変わらずカッコいいアーティストもいる、そして何より魅力的である。
では彼らが選ばれし特別な存在なのか?といえばそうは思わない。
彼らは切磋琢磨し特別な存在になったのである
ここには思う持論がある。
私はライブハウス時代に集客5人程度のバンドを捕まえ
「大丈夫、今のままで武道館くらいまでならやれるよ、あとはいつスイッチ入れるかだね」と言って後の武道館アーティストがその話を懐かしくMcでしてくれたり、レーベル時代にも片手に満たない集客のバンドを「明日オフィスにおいで」と呼びつけ彼らを数年後にはデビューさせ当然だがワンマンクラス以上に育てたことがある。
これも実は難しくないことである


誰にでもできるわけでもない。

「ライブハウスって何をするところ?」

ここに行き着く。

イメージ画像の左側は音楽、右側は音楽ビジネス。

①ライブが楽しいしやりたいからライブ出演する。
②自分達を応援してくれるお客さんに出会うためにライブ出演。

と考えてライブ出演しているなら、その活動にはほぼ意味がない。
多分時間の無駄だ。
とはいえ、アーティストとしてライブのクオリティを上げ、楽曲や演奏力向上にライブの経験値は必要不可欠。

③アーティストとして向上するため経験値を積むためにライブ出演。

正解というかアーティストとして勝負出来る状態になるまでは地道に爪を研ぐ。
これ実は東京出身のアーティストより地方出身アーティストのほうがブレイク率が高い理由なんじゃないのかって私は思っている。
とくに東京都心部で片手程度ややっと二桁程度の集客で一生懸命活動して高額なMVを作り、月に何本もライブをやっているアーティストを見ていると
「頑張れ〜XXXX(ウチではないライブハウス店名)のため」と思う。

活動目的が①で「音楽を楽しむため」であるならノルマや参加費を払ってライブ出演を楽しめばいい。
間違いなく最高に楽しい時間を過ごせる趣味だ。
しかし②はほとんどのアーティストには夢幻のような世界。
ここについては次の機会に書く。
イメージ画像の右側は音楽の世界、左側は音楽ビジネスの世界。
楽しいのは絶対に趣味。それだけは間違いない。







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