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正しく見切りをつける事

この春、長女が義務教育を修了しました。
小学校、中学校と何度か授業参観にいきましたが、彼女が挙手して発表する場面は見たことがありませんでした。娘の友人が、班の発表の際に普段手を挙げないあなたが手を挙げたら必ず先生が驚いて当たるからと薦めてきたこともあるそうです。
何故、授業で発表しないのか、”しない”と決めたきっかけを唐突に娘が教えてくれました。
さかのぼること9年前、彼女が小学校1年生の時の算数の授業のとき
「時計の見方」を習っていたそうです。
その時はまだ学校の授業には意味があると思っていたようで
担任の先生が「時計をみて分かることは?」と質問した際に手を挙げて

「時間、分、秒 です」と答えたそうです。

その際の担任の回答は「秒、はいらないね」だったそうです。
おそらく学校の時計に秒針が無かったのか、知らない子もいるからそこまで踏み込みたくなかったのか?
いずれにしても若くて自信過剰な男の先生でした。
技量が低かったようです。

その瞬間、7歳の娘はぷちっとキレたようです。こいつはアホだ、と(笑)
質問に対しては正確に答えているが、それを授業に生かす能力が無いと見切ったわけですね。

いまでは学校の教員に期待をすることが8割意味が無いと正しく認識しています(いい先生も2割は存在します)が、当時はまだ免疫がなかったわけです。
もっと早く、教育現場の実情を教えておけば良かったのですが、、、
それ以来、発表することをやめた、というお話です。

いずれにしても早い段階で正しく見切りがつけられたことは良かったと思います。無駄に期待値をもって望んでしまうと期待外れが続きます。

「ファクトフル」に判断すること。
事実に基づいて、いま起こっている事象を元に判断することは大事です。成果が出せない営業マンを、いずれ結果が出せるように成長するだろうという根拠のない信頼で雇用し続けることは危険なのと同じです。

できることはできる。できないことは、いつまでにどのようにできるようにするのか?期日を明確に決めて計画を立て行動をすべきです。

いつかやろうはバカヤロー、いつかできるは甘やかし
期待のフィルタではなく、親が子どもを無条件に愛することは大切ですが中途半端な信頼でだらだらと物事を進めてはいけませんね。

意思決定バイアスの研究理論の中に「損をするほど、追加損失に鈍感になり、損をするほどリスク志向性になる」というものがあります。

賭け事などで負けが続くほどいわゆる「損キリ」ができない理由です。
ダメだ、と感じたらその直感を大事に辞める勇気もちましょう。

エネルギーを奪うパートナー、搾取する企業、悪いとわかっている生活習慣、、、

やめると決めたその瞬間が、未来には記念日になりますから。

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